2010年 03月 02日
793.庶民向けの資産防衛策について考える |
庶民向けの対策が難しいことは、前の記事に書きました。繰り返しになりますので割愛いたしますが、中途半端な資産防衛策はかえって危険ですし、生活資金などは日本国通貨で保有しておくしかありません。私自身、サラリーマンのかたわらFPの活動をいたしておりますので、十分なアドバイスはできないかもしれませんが、6年間本webサイトを運営してきた経験をもとに、少し書きたいと思いますので、ご参考になさって下さい。
日本国の財政破綻に関しましては、今年になって全貌が次第に明らかになってきました。
2010年度予算が成立する4月以降、政府は2011年度予算編成に向けて、本格的な仕分け作業に入るものと思います。参院選が7月ですから、それまでに何としても成果を上げなければならない。埋蔵金をいくら発掘できるかによって、2011年度の国債発行額が決まりますから、民主党も必死になるはずです。しかし、2010年度予算に充てられる国債が調達できるかどうか、今年後半はかなり重要な局面を迎えるはずです。仮に未達にでもなれば2010年度予算は大幅な減額補正を余儀なくされるでしょう。それが日本国の財政破綻のスタートとなるはずです。★
その結果、政府は歳出を厳しく制限し、増税を実施し、社会福祉など行政サービスの低下と負担増という、直接的な形での影響が国民生活に出てくると思います。政府は早期に財政を立て直そうとしますが、歳出削減と増税しか方法はないのです。国債の増額など、もはや出来ない相談です。おそらく、国富がジリ貧に低下していく中で、相当期間、金利上昇に悩まされることになると思います。そのどこかの過程で (おそらく最終手段と思いますが) 日銀の直接引き受けもあるかもしれません。やはり最終局面でのインフレは避けられないでしょう。
従いまして、対策としては、
①インフレ対策…金融資産は、円建てからなるべく切り離す。
②社会福祉の切り下げに対抗…生活を切りつめ貯蓄にまわす。
この2点に尽きるのではないかと思います。
私は、具体には、当面余裕資金は、外貨建てMMFなどでもよいと考えますが、金融資産の1~2割はタンジブルな資産 (金などの現物資産) での保有も有効かと思います。(早めの対策が望ましいが、金投資はチャートを見ながらのタイミングも重要)
個人向け国債は、金利動向に応じた変動金利ですが、特例措置により、金利の固定化や利払いの停止、元金支払いの条件の変更などが考えられ、価格が暴落することが考えられますので、最も避けたい金融商品です。同様に国債を大量に保有する生保・郵貯・簡保・銀行・信金・農林中金・政府系金融機関などとのつきあい方も今のうちに考えておいた方がいいでしょう。
日本の財政が破綻した場合、中国などの新興国や豪州・ブラジルなどの資源国、そしてほとんどのアジア諸国が影響を受けると思いますので、こうした国への投資も危険と思います。比較的影響が少ないのは、米国かユーロ圏、英国あたりではないかと思います。
さて、日本は法治国家ですので、昭和22年5月3日に施行された日本国憲法第29条1項により財産権が保障されていますので、現預金など個人資産が国家に奪われることはありません。従ってインフレで通貨価値が下落する可能性はあるものの、預金封鎖や通貨切り下げなどの過激な措置は現法制下ではやらないのではないか、と考えています。
★実際は、国債が未達になった時点で、国債金利上昇、2010年度予算がパンク、2011年度予算編成ギブアップとなるものと思われます。(これは最短で財政破綻するケースを想定しています)
日本国の財政破綻に関しましては、今年になって全貌が次第に明らかになってきました。
2010年度予算が成立する4月以降、政府は2011年度予算編成に向けて、本格的な仕分け作業に入るものと思います。参院選が7月ですから、それまでに何としても成果を上げなければならない。埋蔵金をいくら発掘できるかによって、2011年度の国債発行額が決まりますから、民主党も必死になるはずです。しかし、2010年度予算に充てられる国債が調達できるかどうか、今年後半はかなり重要な局面を迎えるはずです。仮に未達にでもなれば2010年度予算は大幅な減額補正を余儀なくされるでしょう。それが日本国の財政破綻のスタートとなるはずです。★
その結果、政府は歳出を厳しく制限し、増税を実施し、社会福祉など行政サービスの低下と負担増という、直接的な形での影響が国民生活に出てくると思います。政府は早期に財政を立て直そうとしますが、歳出削減と増税しか方法はないのです。国債の増額など、もはや出来ない相談です。おそらく、国富がジリ貧に低下していく中で、相当期間、金利上昇に悩まされることになると思います。そのどこかの過程で (おそらく最終手段と思いますが) 日銀の直接引き受けもあるかもしれません。やはり最終局面でのインフレは避けられないでしょう。
従いまして、対策としては、
①インフレ対策…金融資産は、円建てからなるべく切り離す。
②社会福祉の切り下げに対抗…生活を切りつめ貯蓄にまわす。
この2点に尽きるのではないかと思います。
私は、具体には、当面余裕資金は、外貨建てMMFなどでもよいと考えますが、金融資産の1~2割はタンジブルな資産 (金などの現物資産) での保有も有効かと思います。(早めの対策が望ましいが、金投資はチャートを見ながらのタイミングも重要)
個人向け国債は、金利動向に応じた変動金利ですが、特例措置により、金利の固定化や利払いの停止、元金支払いの条件の変更などが考えられ、価格が暴落することが考えられますので、最も避けたい金融商品です。同様に国債を大量に保有する生保・郵貯・簡保・銀行・信金・農林中金・政府系金融機関などとのつきあい方も今のうちに考えておいた方がいいでしょう。
日本の財政が破綻した場合、中国などの新興国や豪州・ブラジルなどの資源国、そしてほとんどのアジア諸国が影響を受けると思いますので、こうした国への投資も危険と思います。比較的影響が少ないのは、米国かユーロ圏、英国あたりではないかと思います。
さて、日本は法治国家ですので、昭和22年5月3日に施行された日本国憲法第29条1項により財産権が保障されていますので、現預金など個人資産が国家に奪われることはありません。従ってインフレで通貨価値が下落する可能性はあるものの、預金封鎖や通貨切り下げなどの過激な措置は現法制下ではやらないのではないか、と考えています。
★実際は、国債が未達になった時点で、国債金利上昇、2010年度予算がパンク、2011年度予算編成ギブアップとなるものと思われます。(これは最短で財政破綻するケースを想定しています)
「日銀は国債直接引き受け検討を」金融相
亀井静香郵政・金融担当相は2日の閣議後の記者会見で「日銀が国債を直接引き受けて財源を一時的に確保することは、何も不思議な話でない」と述べ、財政状況が厳しいなかで日銀による国債の直接引き受けを検討すべきだとの持論を改めて展開した。金融相は「このような財政状況の場合は大きな仕組みを考えないと(いけない)」と指摘し、「単純な国債だけでなく、無利子非課税国債の発行も前向きに検討する時期だ」と述べた。
政府高官が このような発言をすれば、通常国債は売られるはずですが、発言が軽くなっているのか、保有層が鈍感になっているからなのか…。
亀井静香郵政・金融担当相は2日の閣議後の記者会見で「日銀が国債を直接引き受けて財源を一時的に確保することは、何も不思議な話でない」と述べ、財政状況が厳しいなかで日銀による国債の直接引き受けを検討すべきだとの持論を改めて展開した。金融相は「このような財政状況の場合は大きな仕組みを考えないと(いけない)」と指摘し、「単純な国債だけでなく、無利子非課税国債の発行も前向きに検討する時期だ」と述べた。
政府高官が このような発言をすれば、通常国債は売られるはずですが、発言が軽くなっているのか、保有層が鈍感になっているからなのか…。
わんだぁさんは、ユーロやドルに不安は感じませんか?
以前はドルとユーロがリスクヘッジになりましたが、私は今はどの通貨に対しても大差ないリスクを感じます。
結局、逃げ道はないように感じます。おっしゃる通り、「金」ぐらいしか思いつきません。
今、金が高騰しておりますが、客観的に見て、まだまだ上がるような気がします。単純な話、世界中で通貨に不安を感じ始めた人の数が激増しているように思えるからです。
以前はドルとユーロがリスクヘッジになりましたが、私は今はどの通貨に対しても大差ないリスクを感じます。
結局、逃げ道はないように感じます。おっしゃる通り、「金」ぐらいしか思いつきません。
今、金が高騰しておりますが、客観的に見て、まだまだ上がるような気がします。単純な話、世界中で通貨に不安を感じ始めた人の数が激増しているように思えるからです。
こんにちは、なぜか、アメリカとイギリスには違和感あります
<比較的影響が少ないのは、米国かユーロ圏、英国あたりではないかと思います。
英米はなにかたくらみがあるのでしょうか。ハープとか気になります。
<比較的影響が少ないのは、米国かユーロ圏、英国あたりではないかと思います。
英米はなにかたくらみがあるのでしょうか。ハープとか気になります。
とうとう予算案が衆院通過しました。マーケットもギリシャ問題を消化しつつありますね。次は日本が来るか?それとも英国?マーケットの「ダメなとこ探し」はいつ終わるのでしょうか。
そろそろ輸出企業のレパトリも最終章でしょうか。今年は輸出企業は結構稼いでて外貨を円に換えてるはずですが、円高のスピード感はほどほどですね。
そろそろ輸出企業のレパトリも最終章でしょうか。今年は輸出企業は結構稼いでて外貨を円に換えてるはずですが、円高のスピード感はほどほどですね。
アゴラに池田信夫さんが興味深い記事を書いていますね。
『日銀が国債を引き受ける日』です。
記事の末尾にある『明るい焼け跡』ですが……
我が家も『生き残れる』のなら、『明るい焼け跡』も確かにイイものかもしれませんね……生き残れるのなら……
『日銀が国債を引き受ける日』です。
記事の末尾にある『明るい焼け跡』ですが……
我が家も『生き残れる』のなら、『明るい焼け跡』も確かにイイものかもしれませんね……生き残れるのなら……
今日のロイターブログにも関連する話題が出ています。
日銀の国債引受けが視野に入ってきましたが、
マーケットがどうして反応しないのかが逆に違和感ありますね。
日銀の国債引受けが視野に入ってきましたが、
マーケットがどうして反応しないのかが逆に違和感ありますね。
暇人さん>
ユーロには不安は感じません。最近、ドル/ユーロ相場を気にしていますが、おそらくドルよりも安全ではないかと思います。(参考文献:衝撃!EUパワー/大前研一著/2009年11月30日初版)
ユーロには不安は感じません。最近、ドル/ユーロ相場を気にしていますが、おそらくドルよりも安全ではないかと思います。(参考文献:衝撃!EUパワー/大前研一著/2009年11月30日初版)
萩人 さん>
そこいらへんの疑問は、藤巻さんの「日本破綻」をお読みになれば氷解するのではないかと思います。
そこいらへんの疑問は、藤巻さんの「日本破綻」をお読みになれば氷解するのではないかと思います。
いまちゃんさん>
結局のところ、日本国債は日銀が引き受けざるを得ない。それしか答えはないように思います。その後、どうなるか、を考えなくてはならないのだろうと思います。
結局のところ、日本国債は日銀が引き受けざるを得ない。それしか答えはないように思います。その後、どうなるか、を考えなくてはならないのだろうと思います。
参院選前だからでしょうね
「積極財政を数年継続=財政再建は「その後」に-菅財務相」
菅直人副総理兼財務相は4日の参院予算委員会で、財政運営について、「リーマンショックの状況の中では、財政出動を少なくとももう1年か何年かは維持する」と述べ、景気重視の予算編成を数年間は続ける方針を明らかにした。その上で、財政再建に関連し、「その後に向かって考える時に、国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率は大きな指標になり得る」と指摘した。
政府は6月をめどに中期財政フレームや財政再建目標を含む財政運営戦略を策定する方針。菅財務相はその中で、当面は積極財政を継続し、その後に財政再建に本格的に着手する考えを盛り込む可能性を示唆したとみられる。
「積極財政を数年継続=財政再建は「その後」に-菅財務相」
菅直人副総理兼財務相は4日の参院予算委員会で、財政運営について、「リーマンショックの状況の中では、財政出動を少なくとももう1年か何年かは維持する」と述べ、景気重視の予算編成を数年間は続ける方針を明らかにした。その上で、財政再建に関連し、「その後に向かって考える時に、国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率は大きな指標になり得る」と指摘した。
政府は6月をめどに中期財政フレームや財政再建目標を含む財政運営戦略を策定する方針。菅財務相はその中で、当面は積極財政を継続し、その後に財政再建に本格的に着手する考えを盛り込む可能性を示唆したとみられる。
民主党のブレインには、JGBが市場評価にさらされ、暴落する危険性がある、と説いている人がいるはずです。少なくとも、財務相には直言しているはず。だから、菅さんは、緊縮財政を推進しなければならない、旨の発言をしばしば繰り返しています。この点を小沢さんがどう考えているのでしょうか。国債を暴落させれば政権も一気に支持を失うはずですが、やはり歳出削減や増税は参院選挙前なので言い出せないでいるのかな、と思います。手遅れにならねばいいのですが。今は、市場に強いメッセージを出すことが重要と思います。
財政破綻すると自分たちの預貯金も紙くずになってしまうんですよね?海外の銀行に口座作って移したほうが良いでしょうか?また日本にある海外銀行支店で口座作ることはできますか?
ギリシャの事例をみてもわかりますように、EUでは簡単に財政破綻(=国債のデフォルト)はしません。日本国内の外銀の支店で口座を作ることは容易にできます。ただ、日本国内にある外銀支店は金融庁の監督下にありますから預金封鎖になった場合には国内の銀行と同じです。(次善の策にはなるかも) その考えでいけば、証券会社の外貨MMFも外銀国内支店も安全性の面ではほぼ同等と考えます。
海外口座は傾向として非居住者には作らせなくなりつつあるのが現在の流れです。また海外の口座情報も日本の関係省庁が把握しつつあります。
まそっぷさん
海外口座を日本の関係省庁が把握しているって本当ですか?また海外口座開設ができなくなってきていると言うことですがどの程度まで進んでいるのでしょうか?よろしくお願いいたします。
海外口座を日本の関係省庁が把握しているって本当ですか?また海外口座開設ができなくなってきていると言うことですがどの程度まで進んでいるのでしょうか?よろしくお願いいたします。
あのスイス銀行でさえ口座開設者の情報を税務当局に開示し始めています。他は押して知るべしでしょう。日本だけが例外になることはありえません。
私は関係者ではありませんから海外口座開設ができなくなってきている現状は知りませんが、アメリカはずっと前からハワイ以外では非居住者の口座開設できなくなっています。
もちろん完全に移住すれば問題はクリアしますがね
私は関係者ではありませんから海外口座開設ができなくなってきている現状は知りませんが、アメリカはずっと前からハワイ以外では非居住者の口座開設できなくなっています。
もちろん完全に移住すれば問題はクリアしますがね



