882.これからどうなる、まさに日本の危機 |
最早、首都圏への電力供給をどうするか大きな問題ですが、このままでは、周辺30キロ圏が住めなくなるかもしれない。損害賠償の負担は東電には無理なので、最終的には政府の責任で処理することになるのでしょう。東電はおそらく破綻し、国有化の道をたどる。いやな話です。
いや、そんなことより、福島原発がこのまま、チェルノブイリと同じ道をたどれば、東京都内はどうなるかわかりません。都民を避難させる場所など国内には北海道くらいしかない。東電と政府は情報を小出しにし、しかもそれが楽観的な内容なので信用できません。本当は深刻な事態に陥っていたとしても、都内などがパニックになるだけで、かえって被害を増幅する可能性もあるので、あえて抑えているのではないでしょうか。
松沢神奈川県知事は震災勃発後、都知事選立候補の表明を撤回しました。そのまんま東氏も同様に撤回しました。これは、石原現職が続投を表明したため、という見方がされていますが、実はそうではなく、これから東京都政は大変困難な舵取りを強いられる可能性があると見ています。
さて、23区民ですが、そろそろお店の商品がかなり少なくなってきました。先週帰宅難民になった翌朝一番、ガソリンや食料を買い込みましたが、その時はまぁ、大丈夫だろうが念のため、と思っていたものが今や。。。ただ、まだ肉・魚・野菜は豊富にあります。パンはないといっても、個人商店のパンやはたくさんおいてますし、小麦は十分にあるのでしょう。コンビニのサンドイッチも時間によって入ってますので、最悪のパニックとなるにはもう一本悪いニュースが必要な感じがします。
原発については政府の発表も許せませんが、原発を語る学者連中も許せません。最初の報道の時と明らかにトーンが変わってきている。福島県民で報道をみて逃げ遅れた方が仮にいたとすれば、非常に罪が重いのではないでしょうか。学者にはぜひ、福島原発の前で中継してほしいもんです。
少なくとも、電力会社から金もらってそうな原発専門家の学者を入れた報道をするなら原発反対派の運動家も入れてバランスとって報道してほしいもんです。
国内の電力需要をまかなうには、当時の技術力としては、原発しかなかった。これは仕方ないところです。今でこそ、石炭火力や天然ガス、太陽・風力発電がありますが。安全基準については、指針が甘かったのでしょう。国の指針どおりに作った電力会社の腰が引けているのもうなずけます。
これだけ言えば、このwebサイトを見ている高野連も中止の方向に傾いていくでしょう。
しかし東電社員と政府役人は我々とは立場が違う。想定外の事故などという辞書は当事者専門家が言ってはならない。大型危険装置を扱うときには想定外を想定するのが彼らの任務で仕事なのですから。
しかも問題となっている水を循環冷却する装置自体、念には念を入れて2重3重の安全設計をすることは基本中の基本ではないか?比較的ローテクで出来ることは我々素人でも分る。これさえ設計に生かせなかったなんて、どうなっていたのだろう。それから更に装置が損傷したときに備え、次のリカバリー設計を何故しなかったのだろう。悔しい。