116.景気のいい話はないか |
◎株価13,000円説(久世雄三氏・オール投資1/1-15号・東洋経済新報社)
年の前半で高値をつけて、後半に安くなるのは、年の前半に好景気期待が強くて、後半に期待が裏切られるからだ。2005年は緊縮財政、増税路線であり、過度の期待は禁物。従って、需給関係から前半(4~6月)に高値を出し、後半はジリ貧となる。2005年も相場のテーマが見当たらないし、牽引する業種もない。日本株が出遅れているのは確かだが、政府が銀行・生保・年金に株を保有しないよう指導している結果、日本株を買い越しているのは外国人だけ。日本株に明るい未来は描けない。
◎株価14,000円説(ゴールドマンサックス証券のキャシー松井氏,富国生命桜井祐記氏の対談・日経新聞2004/12/12)
3月決算の発表を受け、春以降に動き出し、年末に向けて除々に上がっていく。2005年は企業業績も構造的に変化しており、円高、原油高、外需減速に左右されなくなった。「日本株は安すぎる」とみる投資家が増えてくるだろう。
◎株価17,000円説(若林栄四氏・黄金の相場学・講談社)
ずばり、13,400円が目先のピーク。この水準を抜けるのは2005年末から2006年1月にかけて。その後、17,000円の高値に挑戦するだろう。
◎株価20,000円説(木戸次郎・修羅場の鉄則・スパイス社)
あり得ないとは申しませんが、これは、本を読んでもらうしかありません…。
★私は、オール投資の久世雄三氏の連載記事は必ず目を通していますが、最近の久世氏のコメントは弱気のものが目立って多くなってまいりました。2005年は、内政的には波乱要因は少ないと見ています。政府債務の問題など、国内の悪材料がどこまでハイライトされるかですが、(これらはむしろ為替相場の要因) 地政学的リスクや天災といった突発的な出来事がなければ、2005年前半の株価は堅調に推移するのではないでしょうか。年頭にあたり、株価の上昇を取りあえず、祈念いたします。
今年後半から株は上がるということは、インフレになるということでしょうか
今年も、お互いのブログを刺激し合い、育て合っていきたいものですね。本年もどうぞよろしくお願いします。