118.両論併記の難しさ~今年は独自路線をいく~ |
昨年夏以降は、財政破綻はないとする、反論記事 (エコノミスト、中央公論など) や書物が増えてまいりました。大新聞をはじめとするメジャーなメディアは、基本的に政府の財政再建路線を支持しています。財政破綻に関して「このままでは危ないぞ」調のコラムが多いことからもそれは明かです。
両論を読んでいくうちに、破綻本の記述にあるような、政府債務の多さや、国債の需給不安といった難問が即、国家破産に結びつくといった、短絡的な結論になるのはおかしいのではないかと考えるようになりました。本webサイトの主宰者といたしましては、今年は、両論を併記しつつも、独自の路線を行きたいと思います。要するに、財政破綻については、真実の姿を追求したい、セーフティ・ネットに関していえば、保険はかけておくにこしたことはない、という考え方に尽きます。
私も、国家破産、ということは日本ではあまり考えられないと思いますが、
年率20%前後のインフレと大増税は、2007年の消費税10%前後アップを
きっかけに、あるいはそれを見越した投機的な動きによってもう少し早く、
到来する可能性はある気がしています。インフレになると対外貨でも円の価値は
下がりますから、一番痛手を受けるのは食料品価格の暴騰ですよね。それなら
農業用地を買いたいところですが、地目が「農地」とされる土地は、自分が
農家でなければ法律上売ってもらえませんから、困ったものです。
新年早々、暗い話題というのも縁起がよくありませんですから、書きすぎず、
こんなところで。今年も楽しませてください。では。