123.ペイオフ全面解禁に伴う金融資産の動き |
預貯金の超低金利が続いている中、ペイオフ全面解禁に伴い、その資金の一部が株に向かうのではないかと考えましたが、残念ながら、それを裏付けるデータがなく、多くは、ノーリスクと思われている国債に向かったようです。第一生命経済研究所主席エコノミスト、熊野英生氏の記事にそれを裏付ける資料がありました。(週刊エコノミスト1/11,「個人向け国債と小口分散で進む資金シフト」) 個人保有の預貯金が統計開始以来、初めて前年比マイナスに転じたが、個人向け国債・財投債は、過去1年で5.3兆円増、とあり、その増え方は極端です。
さらに、氏の記事によると、政府は、10年債の人気を背景に、2005年には、5年ものの個人向け国債を発行するそうです。これでは、ペイオフ対策とともに、満期を迎えた定額貯金や定期預金などはどんどん個人向け国債に吸い取られていくような気がします。これは、国による個人の金融資産の収奪でしょうか…。前にも触れましたが、個人向け国債は、変動金利の商品であるかわりに、満期前の換金にはペナルティが課せられます。従って、満期まで持ち続けるしかない。安全、有利な金融商品のようにいわれていますが、金利上昇に対するリスクを国が背負う以上、安易な発行は危険であると考えます。
★★★個人向け国債を変動金利商品と考えるか、日本国債を個人で買い支えていると考えるかは、自由ですが、デフォルト(債務不履行)という、最大のリスクが潜んでいることは、絶対に忘れてはなりません。
★★ペイオフ全面解禁の対策に関しては、webサイトに情報があふれていますので、そちらをご参照下さい
★個人向け国債の第9回債の申込期間;2004年12月9日~12月24日。変動金利。9回債の金利0.67%は、郵便局の定額貯金の金利0.06%に比べて断然有利。(野村證券の広告を参考にしました)
結局これで金融機関は1,000万円以上の金利を払いませんと宣言したようなものですからね。
ペイオフ対策としては、1000万円以下に預け先を分散する方法が最もわかりやすく、小規模地銀から、大規模地銀、そして都銀へ分散させていく傾向になっているようです。ま、ローン抱えた、一般庶民にはペイオフは無縁ですが…。
shogakuといいます
楽しく読ませていただきました。
中流化計画が一段落?した後、ケチな国民性が一層定着してきて、節約番組がたくさん放送されていますね。
それに対して
ペイオフ、新札発行、低金利とタンス預金を囲い出し、消費してもらう為の政策のように感じています。。
日本経済の回復はやっぱり日本人の手(消費)によって!!
頑張ってるのはわかる、、わかるけども、その一方で増税策の決定、、、。
日本はどうなるんでしょうか???
とまあ俺はよくわかってないんですが、、笑
内容は全然違うのですが、リンクしてもよろしいでしょうか??
自分のブログはダラダラしているブログです~
さて国債のデフォルトは、なかなかありそうもありませんが、リスクは確実に存在します。そのリスク(リスクプレミアム)を無視した場合には、その市場の歪みから収益を上げるべく、ヘッジファンドが虎視眈々と狙っているのでしょう。今年はなんとか持ちこたえるでしょうが、2006年はどうなるかわからないと思っております。
アメリカはまだ国債を諸外国が買ってくれているのでまだまだもちそうですが、、、日本って実際問題どうなんでしょう?!
しかも日本人が思っているほど日本って世界で重要視されていないような感じを受けるのは俺だけでしょうか??
大まかにいってアメリカ、UE、中国、インドあたりがこれからの国、日本って少し情勢的に軽視されているように感じているのですが、、、。
アメリカって実はEU意外と真剣に交渉しようと考えていないように思います。どうでしょう?