130.住宅ローン破綻急増を懸念する |
固定資産税の減免措置(5年間)や所得税減税期間が終わる頃までには、みんな熱も冷めて、我に返っているのではないでしょうか。住宅金融公庫支店の相談窓口の方に聞いたところによりますと、個人からの相談で、最近「支払いができない」というものが多くなってきたそうです。ローン設定当初の支払いは容易だが、3年後、5年後の金利据置期間が終わった後、支払額が急増したというケースや、ボーナス併用払いが困難になったというケースが多いようです。この手のQ-Aは、公庫のサイトにちゃんとのっているそうですが。
今後の金利動向については、専門家の意見では、上昇するとの見方が圧倒的です。ですから、貸す側は、金利の安い今の時期に、駆け込み的に、短期固定ローンの販売を急増させている。もはや、借りる側で防衛するしかありません。このままでは、ローン破綻の急増が予見されますし、銀行側にとっても住宅ローンの不良債権化が懸念されます。住宅ローンは、10年固定金利でも、今の時代短いのではないでしょうか。35年固定という長期の商品もあります。家を買う際には、目先の金利に惑わされず、冷静に返済計画を立てるべきです。
同時に不動産の中古優良物件の流通が増え、中古物件と新築物件の値下がりが始まると思います。