154.民主党の戦略を予測する |
このまま、政府・自民党が消費税増税も厳しい歳出削減も行わずに、小泉首相の総裁任期の2006年9月までいくと、財政状況はさらに悪化し、よりいっそう深刻な事態になっていることが予想されます。民主党の立場で考えてみれば、国家財政をどうしようもないところまで追い込んだ上で、責任をすべて自民党に押しつけ、総選挙に打って出た上で、政権を奪取し、一気に改革断行しようという戦略を考えているのではないでしょうか。(もっとも、その場合、経済が大混乱をきたしていることも想定され、国民の選択も流動的です) もし仮に、政権奪取後に、民主党が思い切った改革を断行しない場合は、誰が首相の座についたとしても、そのクビはすぐに吹っ飛ぶことが容易に予想できます。民主党としても、貧乏くじはひきたくないところでしょう。財政破綻の責任を自民党に押しつけるような、地ならしを行った上で、財政破綻問題をいつ政治問題化させるのが得策なのか、うかがっているのではないでしょうか。
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