1087.ABEリスクが始まったのではないか |
クリスマス休暇をはさんで、為替の円安があまりにも急激なのです。あっという間に85円台を超えてしまった。このままでは年内に87円くらいまでいくまもしれません。石破幹事長は、ドル円レートは85円~90円が望ましいと発言していましたが、90円突破もそう遠くない話かもしれない。まず為替が円安に振れ、株価が上昇した後、国債が暴落する。(長期金利は上昇) カイル・バス氏らヘッジファンドは日本国債が1.8%以下に暴落すれば大もうけが出来るように、相場を張っている、と日曜日のNHKが伝えていました。現在、長期金利は0.7%台ですが、1%程度の下落(暴落)は過去何度もありました。債券は弱気、株は強気、とよく言いますが、どうも仲間うちで話していても、今回のABE相場は危険なニオイがする、と言う人が多い。
以前、記事でも書きましたが、飛び降りるか、焼け死ぬか選択を迫られ、焼け死ぬよりは飛び降りる方を選択したのです。イチかバチかの選択しかなかった。もはや日本には選択肢は多くない。物価上昇率の目標を2%にした、ということは、長期金利も追随する可能性が高い。ここに図を掲載することはできませんが、物価上昇率と長期金利の動きは連動しているのです。長期金利のみ1%にはり付けて、物価上昇を2%とか3%とかにするような魔法があるとすれば、日銀が国債を買い出動するしかないでしょう。通貨価値の毀損がどういう結果を招くか、は申すまでもありません。
どうも安倍総理は賭けにスッて、この国の財政を危うくする可能性が高いような気がします。もうじき日本の市場は年末年始の長い休業に入る。2013年の年明け、相場の空気は一転するかもしれません。動きを注視する必要があると思います。
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期日前投票の際同じように考えました。日本に残っている選択肢は博打しかないし博打をやらずに破滅するよりは博打を打って破滅するほうがいいと。可能なら再生可能な破滅にしてほしいですが
今年インフレにならなかったとしても、1000兆円の借金のツケはいつか払わなきゃですから、米国株なりゴールドなりを10年くらい寝かしておけばいいんじゃないかと思います。ここで日本株と書けないのが日本人としてはつらいとこです。シャープとかソニーとかの株は、何倍にもなってるかも知れませんが、紙くずになってるかもしれない。
フジマキさんもシートベルト締めろとのこと。
http://www.nikkei.com/money/column/moneyblog.aspx?g=DGXNMSFK2300M_23122012000000&df=1
アベノミクスを実行しなければ円安が進まず、日本経済の超低迷は長く続き、ガラガラポンは少し先延ばしとなる。アベノミクスを実行すれば明日にでもガラガラポンが起こるだろう。どうせ不可避なら、社会のリセットは早く起こした方がいいと考えるか、少しでも先延ばしにした方がいいと考えるかの選択にすぎないと思う。
アベノミクスで浮かれていてはいけない。「ファースン・ザ・シートベルト」(シートベルトをお締めください)」に変わりはないのだ。それ以上に、それこそ、シートベルトをギュッと絞めた方がいい時期に入った、と私は思う。
金・白金・投信世界のサイフ・非常食30日分・飲料水60L・段ボールに新聞10kg(防寒+焚火の着火用)などで異常気象や巨大地震や経済ストームに備える。