1178.年金はいつ破綻するのか |
昨年の12/28の大阪朝日に、次のような記事が載りました。「低迷する国民年金の納付率を上げるため厚労省は2014年4月から、所得が年400万円以上で13ヶ月以上滞納する全員を強制徴収の対象とする。納付しない人は延滞金を課せられたり財産を差し押さえられたりする可能性がある」…私は強制徴収はやめた方がいいと思います。理由は徴収コストがかかるから。わずかな年金額を回収するために、年金事務所(日本年金機構)の職員を増やさなければなりません。国民年金をおさめない人、というのは自営業者などが対象になりますが、払っていない人は年金をもらえないわけですから、それをわかって払っていない人は放っておけば良い。脱税とは意味が違う。将来、生活に困って生活保護を申請してきても、年金の支払い月数に対応させて、減額すればいい。そもそも生活保護は現物支給にするなどもっとコストのかからない方法にすべきだと思うのですが。国民年金を払っていない若い人の中には、どうせ制度が破綻して、自分らは年金もらえないかもしれない、と考えてわざと払わない人も多いようです。年金制度は破綻するのでしょうか。
厚労省のHPをみてみます。公的年金加入者は6,775万人で支払っている保険料は33.7兆円です。これに対して年金受給権者は3,867万人で年金給付額は51.9兆円です。1.75人で1人を養っている計算になる。年金の国庫負担額は11.5兆円です。単年度収支は、(33.7+11.5)-51.9=-6.7、すなわち年間6.7兆円の赤字です。(金額は2013年度ベース) 赤字分はこれまでの積立金を取り崩しています。年金の積立金資産額は、167.1兆円です。仮に赤字額が一定なら、167.1兆円÷6.7兆円/年=24.9年という計算になります。仮に積立金に年4%の運用益が出れば、積立金は減らないことになる。破綻が25年後ということはないでしょう。かなり先になる。しかし、その前提は甘い。今後、年金を払う人は減っていき、受給権者は増え、やがて1人が1人以上を支える時代がきます。現状の制度のままでは破綻は免れないでしょう。
国は、日本国の年金制度を「賦課方式」と説明しているが、そうはなっていないことがおわかりいただけたでしょうか。国は、年金支給年齢の引き上げ、給付額の引き下げ、掛け金の引き上げなどの姑息な手段で年金の破綻時期を先送りしようとするでしょう。積み立て方式への移行を提案する学者もいますが、まだ結論は出ていません。2014年度は、5年に1度の年金財政再計算の年です。現内閣の支持率に影響するので、国は必ずしも悲観的な算定結果を出してこない可能性もある。ただ、その場合は先送り的な考え方になるでしょう。いずれにしても注視していきたいと思います。
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ワンダーさんは、年末年始にも関わらず気合い入った連投、お疲れ様です。
年金について、この数字の辻褄を合わせるのにはどうしたらいいのかなとちょっと考えてみたのですが、今後の少子高齢化の進行を考えると、破綻させないのは難しそうですね。マクロ経済スライドを4%以上にすれば、見た目の給付額はあまり減らないかも知れませんが、実質的な給付カットだとすぐばれますからね。
まあこれまでの計算が粉飾だったことを、いつどう認めるのか認めないのか。。
十年くらい先の将来には、子供に親の老後を扶養する義務を法制化して、現行の年金制度は一旦リセットすることになるんじゃないかと思います。
新年おめでとうございます。さて、年金が賦課方式というのなら、なぜこんなに巨額の積立金があるのか不思議です。30兆円~60兆円は年金官僚の天下り先が厚生年金会館だのグリンピアだの作ってスッてしまい、天下った役人の給与に消えた。最近、このことを追及するジャーナリストもいなくなりました。ノド元を過ぎたようです。また、運用損もだいぶ出しているはずです。巨額な積立金は、官僚が好きなように使おうと思っていたフシがある。違うでしょうか。
官僚にやらせていてもだめなら民営化するんですかね。そういえば、県民共済を作った人はものすごい給料もらい過ぎで批判されてましたが、嫌なら県民共済に加入するのをやめれますが、国のは強制ですからね。加入する保険を選べないのは良くないですよね。
もともとは積立方式だったのが、政治家が人気取りのバラマキで賦課方式にして、再度積立方式に戻そうとしたら800兆円の積立不足なんですよね。国庫負担も、消費税とかで財源を確保してる訳でもなく、赤字国債や埋蔵金の取り崩しで賄ってきたあげくに、莫大な借金を国が抱えてしまったんですから。今の給付水準で、少子高齢化なのに賦課方式を維持していたら、将来ものすごい世代間格差になり、若いひとほど将来大損しますから、まあシビアですよね。
そもそも生活保護費などが別な制度なのが根本的におかしい?
いずれにせよ統合した「新社会保障制度」移行がやってくる。それが財政破綻の前か後かの差かもしれないです。
個人が準備できるのは「少額現物資産」「生産農地」「生産技術」いろいろアイデアは浮かびます。(金融資産は消滅すると考えられます)
新年おめでとうございます。私の考えでは、賃金と物価の上昇に比べて年金は上がらない、という時期が来ると思います。年金はインフレに弱い。国の言い訳としては、①平均寿命の伸び、②少子化、③運用難、が想定外だった、という言い訳が聞こえてきそうですが、まあ、甘いですね。それと政治家が先送りしてしまい、もうどうしようも無くなった、というところだと思います。 今年もよろしくお願いします。
ドラマ水戸黄門の主題歌にあるように「泣くのが嫌なら、さあ歩け」って、結局は生きていくには働かなきゃならぬ(就労だけではなくボランティアも含めて)。
欧州の後は東洋か?巻き込まれたくないな。金が暴騰すれば一儲けできるやも。
現状の、人口ピラミッドがひっくり返った逆ピラミッド状態での賦課方式は、ネズミ講の末期状態みたいなもので、若い人は将来何千万円も損するわけですし、
個人が預けた分だけ将来渡す積立方式に移行すれば、今の年金受給世代は払った保険料の何倍ももらっていたのと比べると大幅な給付カットになるにも関わらず、移行すると800兆円の年金基金の積立不足が生じるということは、高齢でも収入や資産がある人などへの給付カットが必要で、不足額800兆円ということからすると、移行後10年間から20年間くらいは年金をもらえる人がほとんどいなくなるんじゃないでしょうか。国庫から補填しようにも、国には莫大な借金がありますから、無理でしょう。実は、今まで払った保険料は掛け捨てでしたっていう。
韓国破産危機?ウォン高で輸出がヤバくなったのではないのですか。ネットで調べたのですが、確認できませんでした。