1186.財政破綻を何年先延ばしにできるというのか |
日本の場合この先、量的緩和の縮小は可能なのだろうか、とふと考えることがあります。こんなことをいつまでも続けていて、行き着く先に何があるのだろうか。最後はどうなるのか不安になります。日経新聞のコラムニスト平田育夫氏の1月27日付け「本当は非常事態の財政」という記事は秀逸でした。読まれた方も多いかと思いますが、一部を以下に引用します。
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安部晋三現内閣の発足から1年余り。日本経済のアキレス腱である財政赤字や累積債務にどう取り組むかが、ほぼ見えてきた。消費税増税や歳出削減、成長促進には取り組むものの、国民の反発もあるのでほどほどにし、日銀の金融政策に強い期待を寄せる。国債金利を低く抑えながらインフレを起こさせるなら財政は大助かりだ。(中略)黒田東彦日銀総裁らがデフレ脱却へ異次元緩和を決めた裏の狙いも公的債務の軽減にあるといってよい。
「黒田緩和」は2%の物価上昇と国債金利の抑制を目指して、長期国債の購入を中心に日銀の資金供給量を2年で2倍に増やす。狙い通り10年国債利回りは昨年秋、ほぼ5年ぶりに明確に消費者物価上昇率を下回った。これが続けば公的債務は軽くなる。
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全文引用すると長くなるので要約すると、デフレ脱却に成功した後、長期金利急騰を避けるため、日銀はさらなる金融緩和を求められ10%近いインフレを招く恐れがある、とするBNPパリバ証券の河野隆太郎氏の意見と日本の投資家は国内で資金運用する志向性が強いため、金融緩和をやめても金利は急騰せず再緩和は不要なのでフタ桁インフレにはならないとする米経済学者ジェイコブ・カークガード氏の説を両論併記しています。結局、今は資金移動が自由なので資金を国債につなぎとめづらく、円安が進んで資本が海外に流出し、長期金利を押し上げるリスクは否定できない、とするSMBC日興證券の森田長太郎氏の意見に落ち着きます。
平田育夫氏は、「万が一、金融抑圧が裏目に出て財政が持たなくなったらどうなるのか」という難問に対して、日本総研の河村小百合氏の意見を引用し、「国債の大半を国内で保有する特殊性も考えれば、戦後日本の預金封鎖・新円切替(注:新円切替は預金封鎖とセット)と財産税課税に近い措置が最もありうる」と述べています。要するに日本国財政破綻の最終形がそこにある。平田氏は、戦後のような事態を避けるのなら「社会保障の効率化や10%超への消費増税を進めるしかない。数年内の財政破綻を予想する学者もおり、改革は急がれる」と述べています。私の目には、財務省が小手先の弥縫策(国債管理政策など)で努力はしているが、政治が痛みを伴う改革を先送りにしているし、国民も何となく急進的な改革を嫌がっているように映ります。日銀の金融緩和だけでは持たない日は遠からず来るのではないでしょうか。
金融緩和はやらないわけには行かないでしょうが、根本的に問題解決するためには、財政赤字を無くすしかないですよ。歳出をなるべく歳入以下に抑える、という当たり前のことをやらないと。歳入が45兆円しかないのに歳出は90兆円なんてことが持続可能なわけないですから。
預金封鎖と新円切り替えは、メインシナリオとして備えた方がいいと思います。
財務省が30日発表した貿易統計によると、2013年の金輸入量は前年の約2.5倍の27.7トンに膨らんだ。08年(35.2トン)以来5年ぶりの高水準。12月の輸入量は、前年同月の約11倍と大幅に伸びている。
大手の取扱業者は「過去の消費税導入、税率引き上げ時には、事前の販売量が通常と比べて増えた」と指摘した。今回も販売・加工用に需要が伸びているという。
消費税もあるんでしょうけど、今の金の価格が下がってるうちに業者も買い占めときたいんでしょうね。数10年後には手を出せないくらい上がりそうですので。
例えば、100g(40万円相当)ぐらいのお買いものだと、買って売るだけで、約9.5%も目減りします。。。
要するに、500g以上でないと相当な損になりますね。
200万で石ころを買うのは勇気がいりますね。。。(私は買いませんけど)
そういえば、また「休眠預金」を没収しようという話が出て来ていますね。議員立法で一気にやろうと。
銀行側は、持ち主を探すこと(登録時の住所にハガキを出すとか)はしないものなんでしょうか?何もしないで没収というのはどうにも納得が行きません。
トルコ製スパゲティは、1kg168円という驚異のコストパフォーマンスを叩き出しており、皇后陛下ご実家の粉屋さんは敗北です。
新興国の利上げは早計でしょう。本来、自国の構造改革をやるべきなのにやらなかった。そういう国から資金を引き揚げるのは自然の成り行きと考えます。こういう後進国に比べれば、日本社会主義王国は、かなりましなのだと思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140127-00001062-yom-bus_all
国債や借入金などを合わせた「国の借金」は、2014年度末に1143・9兆円になる見通しだ。
13年度末見込みより約100兆円増える。一般会計の税収(14年度予算案では50・0兆円)の約23年分にあたり、1月1日時点の人口で割ると、国民1人当たり約899万円の借金となる。
ありがとうございます。
大証終値比380円安の1万4180円で取引されています。
ニューヨークダウは、202ドル下げており、
4日の東京市場は、心配です。
日銀、政府系金融機関が相当買い支えないと、
危ないかもしれません。
FRBの買い入れ縮小っていうの?でここまで影響大ってアメリカ経済ってそんなにデカイ?
年末から先月は株式投信をポートフォリオに関係なく回収してて正解。
円高も一時的でしょうから「金」を購入可?
日銀の国債買い入れで日本国国債が急増しているみたいな?
資産家には社保税率の割り増し強化・自己負担金割り増し。
予算の大判振る舞いは今年度限り・・・新円が発行か?(有効期限付き→インフレ加速?)(切り替え手数料=現金10%・預金5%・有価証券3%とか=手数料税で50兆円くらい?足りんな!)
家の中までは入ってこないんじゃないですかね。公務員に給与も払えずに自宅待機させてる時にですからね。泥棒は入ってくるでしょうけど。
ウソか本当か知りませんが、ロシアの破綻時には、銀行の貸金庫を政府が勝手に開けて、金や財宝を奪って、代わりにルーブル突っ込んで帰ったと聞きました。
そっか、金は兌換されないといけないか?確かに平和だから換金できて(価値の保障)アイスクリームを買えるのですよね。。納得。。
米国の量的緩和策の規模の縮小とは、
なんの関係もありません。
それは、はっきりしています。
今回の株の急落は、新興国の問題など、
いろいろと取りざたされていますが、
意外と根が深いかもしれません。
日経平均先物も、130円高ですが、
戻りが鈍いようです。
とにかく、消費税が上がる前の序章は、
不気味な様相です。