1189.ソニーの復活に日本復活の夢を託す |
さて、少し前になりますが、格付け会社ムーディーズ・ジャパンがソニーの発行体格付けと長期シニア無担保社債格付けを「Baa3」からジャンク級(投機的格付け)の「Ba1」に引き下げたという発表があり、衝撃を受けました。(1/27、各紙) ソニーはかつての日本を象徴する国際的な企業であり、個人投資家の人気も高い。一時は、ソニーの株価が1万円に戻らないうちは、日本株も元気にならない、とまでいわれたほどです。私ですか?勿論、株は持っています。ソニー製品は羨望の的だった。オーディオなどは高くて買えず、松下(現パナソニック)などを買っていました。
あれほどピカピカの会社だったけど、最近ではヒット商品も出なくなりました。赤字事業の売却と人員整理が経営再建の柱というから淋しい。とりわけ、パソコン事業部の売却、バイオというブランドを手放すという発表(2月5日)にはショックを受けました。今後はスマホとタブレット端末とゲーム、音楽部門が収益の柱になるという。それにしても、かつては、松下(パナソニック)の株価はソニーの半分、といわれ続けていました。今は1,192円と1,691円です。(2/7終値) だいぶ接近しました。ゲーム機とスマホと金融だけ、というのはあまりにもひどい。今のソニーの業績なら、1,600円台でも、まだ高いでしょう。ソニープレミアムが剥がれ落ちてしまえば、もう終わりです。痩せたとはいえブランド力はまだ生きている。
産経の2/7の記事はやや辛口です。「ソニーの“独り負け”が鮮明になった。日立など他の電機大手が好決算をたたき出す中での赤字転落。特にパソコン事業の売却とテレビ事業の分社化は、かつて「技術のソニー」と称された名門企業の凋落(ちょうらく)を印象付ける。電機大手の3月期決算ではシャープやパナソニックも黒字に転換する。『若いころはゲーム、大人になってからは映画・音楽、最後は金融分野で生涯つきあえるようなビジネスモデルを構築すべきだ』(メリルリンチ日本証券の片山栄一調査部長)との指摘も聞こえる」
かつては、世界中の人があこがれる日本を代表するブランドだっただけに、今の凋落ぶりは残念です。そのうちに、スマホを超えるような、アッと驚くような新商品を出して欲しい。また、かつてのGEのような思い切った経営転換も期待したい。ソニーの復活こそが日本国の復活のように思えてなりません。
ビジネスモデルが社会にハマったかどうかってことだと思うんですが。
これまでは円高デフレで、企業は賃下げやリストラや事業売却や撤収の後始末に追われ、社員はリストラを恐れて週末は転職活動、使い捨てされる非正規雇用の人は会社への忠誠心なんて持てないってな状況では企業の競争力なんて増えるはずないですよ。まあこれからは本業の方に集中できるはずですから、頑張ってくれるんじゃないんですかね。
今日仕事帰りに、駅前で細川さんと小泉さんが演説してました。細川さんはもう今にも死にそうな感じでしたよ。オリンピックの時には80歳だけど、精神に情熱があれば青年と同じだみたいなこと言ってましたが、今にも死にそうな感じなのによく言うよ、思いました。大阪市長選挙は盛り上がりそうで羨ましいです。
最近は、パソコンも将来性なさそうですよね。いずれみんなタブレットに置き換わるんじゃないですか。まあまずは技術で中韓を追い抜かなきゃ駄目ですよね。今は実は技術でも負けてますからね。
汐留に本社がある会社は傾くというジンクスがあったためか、昔は誰も汐留を開発しようとせず、国鉄が貨物駅に使っていました。
品川インターシティは、かつて食肉市場に隣接した屠殺場でしたが、ここに本社を置く会社も多くが傾いています。かつて屠殺場があったことを知っている人が多かった時代は、誰も開発しないので、国鉄が新幹線の車庫にしていました。
ソニーは本社が不吉な場所にないので、まだ復活の余地があります。
まずは、採用における学歴偏重主義を払拭しないことには、画期的な新製品など生まれないのではないでしょうか?
成功してもしなくても、働かなくても、生活水準が大して変わらないんじゃ、誰もリスクを取って起業したいなんて思わないでしょう。