1193.行くところまで行って、最後は財政破綻する |
少し前になりますが、2/10付けの日経電子版で、編集委員の土屋直也さんは、「ジョージ・ソロス氏が日本株を売り仕掛けている」という記事を書いています。記事によると、「1/22にジョージ・ソロス氏は安倍晋三首相と会い、アベノミクスを見限ったらしい」だいたい、そんな内容でした。ほぼ同じ内容の記事が、今週発売の週刊現代3/1号の、「ジョージ・ソロスが日本株売り・これから何が起こるのか」という特集で組まれていましたので、読まれた方も多いのではないでしょうか。ジョージ・ソロスはアベノミクスの第一の矢である、大規模な量的緩和は危険ではないか、と察知したものと思えます。後々、収拾がつかなくなるかもしれない、と。何らかのタイミングで大規模な売りを仕掛けてくるかもしれません。安倍首相の年末の「靖国参拝」も今となっては悪材料でした。本人の気持ちとか、戦没者に哀悼の念を表するとか、そんな国内向けのメッセージはどうでもいい。欧米諸国でも、評判はすこぶる悪い。第一、中・韓に付け入る隙を与えてはいけない。従軍慰安婦の問題にしても徹底的にやるのなら、朝日新聞社主を国会に喚問し、『世紀の大誤報』であると認めさせ、国益のためには、誤報記事を掲載した朝日新聞社が潰れても仕方ない、くらいの覚悟でやらなければならない。
話がそれたのですが、アベノミクス第二の矢、第三の矢は的外れに終わる公算も大きい。第二の矢は、国土強靱化計画を中心とする旧来型公共事業で効果は、ほとんど無い。第三の矢は経産省とか総務省あたりの官僚が作文を書いていると思われますが、というか、一生懸命時間稼ぎをやっているが、どうせ期待はずれに終わるでしょう。多分、新エネルギーへの投資とか女性の活用とか誰でも考えそうなものしか出てこないでしょう。おそらく、無難で凡庸な政策しか打ち出せないのではないか。成長戦略と名前だけは、派手派手しいが、せめて役所が民間のやることの邪魔をしないで欲しい。好きなようにやらせて欲しい。それが強いていえば最も効果的な成長戦略かもしれない。
要するに、アベノミクスの本質は日銀の無制限緩和に尽きる。それも米国と違って、テーパリング(緩和縮小)など出来ない相談だ。行くところまで行ってその後は財政破綻するしかない。ジョージ・ソロス氏は多分そのことを見抜いているのではないかと思います。ジョージ・ソロス氏は今83歳ですが、彼の寿命が尽きるよりも先に日本の破局はやってくるように思います。
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私も昨年、自宅をプチリフォームしましたが、この4月以降は緊縮財政に入ります。(給料が減ったってのもありますがw)
株価は介入しまくりのインチキ相場なので簡単に崩壊はしないと思いますが、今の景況感で庶民が消費税増税をものともせず、これまで通り消費するとは到底思えません。
どんなインチキな手を使ってでも、株価は防衛すると思いますよ。
中国は気がかりですが、我々の生活は中国製の安価な食料や商品に支えられている面もあるわけですから感情的に悪者扱いにはできません。
・(ご指摘のあった)日銀によるETF購入。上限に制約はありません。日銀が損しても誰の懐も痛みません。
・政府、日銀による口先介入。(少なくとも日銀の口先介入はこれまでのところ相当な効果を上げています。)
むしろ怖いのは米国発の株価事件です。リーマンショックの例がありますからね。
14時を待たずして(EU市場の開場まで2時間)アジア各市場で通貨暴落と商品価格急騰。貿易現場での積み出し停止や蔵出し禁止が発せられ、商店は閉店に逃げ込む。
突然の心臓まひで食糧危機が起こり「救援」と称して九州には中国軍が、北海道にはロシア軍が進駐するかも知れない。