1205.死ぬまで働けというのか |
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現在、年金(注;国民年金のこと。現時点では、厚生年金の報酬比例部分は61歳から支給)の受給開始年齢は原則65歳(注;60歳から繰り上げ受給も可能)で、最長70歳まで遅らせることができる。5年間の繰り下げで年金額は42%増える。現行ではこれ以上増えないが、75歳まで繰り下げることにより、84%増額となる。(中略)ただ、75歳まで繰り下げられるのは、生活に相当程度余裕がある富裕層が中心になるとみられている。
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その通りです。在職老齢年金の規定がありますので、給与収入が多い人は年金が支給停止になりますので、受給を繰り下げても何ら生活に困ることはありません。選択制で繰り下げ可能にするなど、こんな規定が議論されること自体怪しい。多分、現在65歳の国民年金の支給開始を遅らせることを考えているのではないでしょうか。6月にはおそらく明らかになるでしょう。
人間は、個体差が大きくなるのも50歳を過ぎてからです。見た目の年齢も相当、開きがでてきますし、健康面でもそれはいえます。遺伝子の働きが大きく作用する。遺伝子は平等ではない。私は生涯現役を目標にしていますが、これは生活のために何歳になっても働く、という意味ではありません。経済的な拘束からは早くのがれたい。人はだれも生活のために働いているのですが、そのような拘束から早くに解放されたいのが多くの人の夢でしょう。だが、国は働けという。そもそも労働人口が全然足りない。労働力不足から時給が上がり始めています。良い例が建設現場です。職人が足りないから、引退した人を拝み倒して復職してもらい、高給で召し抱える。賃金が上がるのはいいことだが、若年層が増えず、年金を支える人もいないので、いつまでも働かされるというのも困ったものです。引退したいのに、させてくれないと彼らは嘆く。
この国の目指す社会保障制度というのもよくわからない。もはや、消費税10%では、全然足りないということも国民の多くが知るところとなったから、増税大反対の声も聞こえない。みんな仕方がないとあきらめています。国にカネがないから、社会保障費をどんどん切っていく。人口もこれからは目に見えて減っていく。人は、試験管の中で培養されて生まれてくるわけではない。一人一人の女性の苦労を考えると、人口は、やすやすと増えることはないことがわかる。この国が行く先は決して明るくないと思います。
提言の一部ですが、医療費や介護保険を使わなかった人には保険税の減免や年金加算をおこなうとのこと(自動車任意保険みたいなもの)。我慢して悪化する人が出てきそうですが、多分、健康診査を受けて、生活習慣病を予防することが主旨。きちんと予防できれば、社会に貢献(労働やボランティア)できる。憲法に国民の義務が書いてあって、年齢制限は書いていない。奴隷のように死ぬまで働けではなく、例えば、10か月働いたら2か月休養とか、制度運用を議論していただきたい(国会では)。ニャンコもリタイヤしても社会から要請があればやりますよ(現役での経験と技術を必要とされれば)(現行の、制度としての退職者再雇用制度は生活安定が目的であって、真の意味での活用ではない)。
結果が巡り巡ってこんな事を招いた。年齢も年収もヘッタクリもない。まずは国民自身が
「死ぬまで働け」を受け入れるべし。その上究極的事象として財政破綻が起き全てをリセット
すればみんな目覚めるだろう。
この国に何の将来がある?
しかしその後はどうするか?2050年には、人口の半分近くが65歳以上の高齢者になるみたいですし。。当面を凌ぐために移民を受け入れるしかないと思いますが、将来に禍根を残すと思いますよ。アメリカなんて夜中は出歩けないですからね。
今日のニュースでも・・・「菅官房長官、吉田調書は「公開しない」 理由は明言せず」
ちょっと前の「美味しんぼ」の件でも。
「事実が無いことは証明できないが、事実があることは証明できる。」
原発事故問題でも政・財・官は「そういった事実はない。」とか「科学的に証明されていない。」とか正々堂々と言う。1つの事実があればそれが覆るのに。こういった政治屋たちに日本国民は違和感を感じないだろうか?
安倍が原発セールスに諸外国に言っているが、そんなものを売りつけて将来問題が起こったら(核のゴミや大規模トラブル等)どうなるか想像できないのだろうか?「今良ければいいじゃん。」の典型例だろう。この国の為政者たちのリスクマネジメントの無さすぎを非常に遺憾に思う。
「昭和20年8月15日以降の年金や医療保険制度」→「昭和20年8月15日以降生まれの年金や医療保険制度」
こんな制度に疑問を持たないほうがどうかしている。ハイパーインフレによる債務帳消しは避けられないだろうから、とにかく若い人たちは円で貯蓄せずに金や海外ETFなどに変えておくのがいいだろう。
老人による老人のための老人の政治。