2005年 08月 12日
233.まず、特別会計を廃止し、公益法人を整理せよ |
8月11日の日経のコラムで、井堀利宏氏 (東大教授) が「財政再建のためには歳出の大幅削減が必要で、あらゆる歳出削減を…」と主張しています。「国の歳出は80兆円を超えるが、税収は45兆円にすぎず、どんなに歳出をカットしてもこの差を埋めることはできない」さらに、「公共事業費、地方交付税を大幅に減らしても20兆円が限界だろう。残りの20兆円分は増税で補うしかない」(以上、日経新聞から引用)
井堀教授ともあろう お方がこのようなことを言うとは、笑止千万。このブログの読者の方は、よくおわかりのことと思いますが、一般会計は確かに82兆円(2004年度、歳出ベース)です。そのうち、地方交付税は、16.5兆円、公共事業費は7.8兆円、計24.3兆円。これを20兆円カットせよとは、82.3%の削減を意味します。言っていることがマトモではない。井堀教授は、特別会計を無視し、財務官僚に都合のいいことをならべ、国民負担やむなしとの意識を植え付けようとしているのではないでしょうか。以下に、日本国財政破綻Safety Netとしての見解を述べます。井堀教授と日経新聞は、ぜひ反論のメールを送っていただきたい。
そもそも、国土交通省だけでも、公共事業費は10.4兆円、このうち特別会計は、道路整備特別会計4.8兆円、治水特別会計1.5兆円、港湾整備特別会計0.5兆円、空港整備特別会計0.1兆円、で合計6.9兆円、一般会計は、たったの3.5兆円しかありません。(国土交通省HPによる。特別会計は、松浦武志著,「特別会計への道案内」84~85p特別会計一覧から引用) 2004年度予算は、一般会計の税収は47兆円、特別会計の税収 (目的税)と保険料収入は86兆円なのです。松浦さんの著書によると、特別会計間の重複や一般会計と特別会計間の繰り入れがあって、実際の歳出額は、387兆円である。そして、歳入総額は408兆円で、差し引き21兆円の黒字である、としています。同様のことは、「二極化ニッポン(川又三智彦著)」にも書いています。同著では、2001年度予算の特別会計の歳入が390兆円、歳出は373兆円で17兆円の黒字。
しかも、黒字は特別会計の内部に留保され、外に出てくることはない。松浦さんは、「目に届きにくい特別会計による資金提供が特殊法人などをささえている」書いていますが、実際は、特殊法人だけではありません。国の認可法人である、3,271(2001年10月時点の数) もの財団法人 (公益法人) に流れているのです。このご時世、財団法人のやっている仕事で民間企業に出来ないものは何もありません。公益法人に際限なく血税が注ぎ込まれているのです。ここから先はもう、書くに耐えられません。これが国家財政の姿なのだとすると、財政改革の順序は、①特別会計の廃止と財団法人の整理、②歳出の見直し(公務員給与など)、③最後は、減税、ではないでしょうか。サラリーマン増税・消費税率アップの必要性の根拠をお示しいただきたいと思います。
★公益法人とは、民法34条に基づく財団法人と社団法人のほか、宗教法人、学校法人、医療法人なども広い意味では含む。社会に役立つ活動をしているという理由で原則非課税。所轄官庁が設立を認可し、指導・監督を行う。このため、天下りや不正の温床になっているとの批判が絶えない。(日経経済用語辞典;日本経済新聞社編から原文のまま引用)
★★特別会計の存在について、塩川正十郎前財務大臣は、「母屋(一般会計)でおかゆを食って辛抱しているのに、離れ(特別会計)で子供がすき焼きを食っている」と言っています。
井堀教授ともあろう お方がこのようなことを言うとは、笑止千万。このブログの読者の方は、よくおわかりのことと思いますが、一般会計は確かに82兆円(2004年度、歳出ベース)です。そのうち、地方交付税は、16.5兆円、公共事業費は7.8兆円、計24.3兆円。これを20兆円カットせよとは、82.3%の削減を意味します。言っていることがマトモではない。井堀教授は、特別会計を無視し、財務官僚に都合のいいことをならべ、国民負担やむなしとの意識を植え付けようとしているのではないでしょうか。以下に、日本国財政破綻Safety Netとしての見解を述べます。井堀教授と日経新聞は、ぜひ反論のメールを送っていただきたい。
そもそも、国土交通省だけでも、公共事業費は10.4兆円、このうち特別会計は、道路整備特別会計4.8兆円、治水特別会計1.5兆円、港湾整備特別会計0.5兆円、空港整備特別会計0.1兆円、で合計6.9兆円、一般会計は、たったの3.5兆円しかありません。(国土交通省HPによる。特別会計は、松浦武志著,「特別会計への道案内」84~85p特別会計一覧から引用) 2004年度予算は、一般会計の税収は47兆円、特別会計の税収 (目的税)と保険料収入は86兆円なのです。松浦さんの著書によると、特別会計間の重複や一般会計と特別会計間の繰り入れがあって、実際の歳出額は、387兆円である。そして、歳入総額は408兆円で、差し引き21兆円の黒字である、としています。同様のことは、「二極化ニッポン(川又三智彦著)」にも書いています。同著では、2001年度予算の特別会計の歳入が390兆円、歳出は373兆円で17兆円の黒字。
しかも、黒字は特別会計の内部に留保され、外に出てくることはない。松浦さんは、「目に届きにくい特別会計による資金提供が特殊法人などをささえている」書いていますが、実際は、特殊法人だけではありません。国の認可法人である、3,271(2001年10月時点の数) もの財団法人 (公益法人) に流れているのです。このご時世、財団法人のやっている仕事で民間企業に出来ないものは何もありません。公益法人に際限なく血税が注ぎ込まれているのです。ここから先はもう、書くに耐えられません。これが国家財政の姿なのだとすると、財政改革の順序は、①特別会計の廃止と財団法人の整理、②歳出の見直し(公務員給与など)、③最後は、減税、ではないでしょうか。サラリーマン増税・消費税率アップの必要性の根拠をお示しいただきたいと思います。
★公益法人とは、民法34条に基づく財団法人と社団法人のほか、宗教法人、学校法人、医療法人なども広い意味では含む。社会に役立つ活動をしているという理由で原則非課税。所轄官庁が設立を認可し、指導・監督を行う。このため、天下りや不正の温床になっているとの批判が絶えない。(日経経済用語辞典;日本経済新聞社編から原文のまま引用)
★★特別会計の存在について、塩川正十郎前財務大臣は、「母屋(一般会計)でおかゆを食って辛抱しているのに、離れ(特別会計)で子供がすき焼きを食っている」と言っています。
タイトル : 母屋(一般会計)でおかゆを食っているのに、離れ(特別会計..
日本国財政破綻Safety Net : まず、特別会計を廃止し、公益法人を整理せよ http://wanderer.exblog.jp/2167660 <8月11日の日経のコラムで、井堀利宏氏 (東大教授) が「財政再建のためには歳出の大幅削減が必要で、あらゆる歳出削減を…」と主張しています。「国の歳出は80兆円を超えるが、税収は45兆円にすぎず、どんなに歳出をカットしてもこの差を埋めることはできない」さらに、「公共事業費、地方交付税を大幅に減らしても20兆円が限界だろう。残りの20兆円分は増......more
日本国財政破綻Safety Net : まず、特別会計を廃止し、公益法人を整理せよ http://wanderer.exblog.jp/2167660 <8月11日の日経のコラムで、井堀利宏氏 (東大教授) が「財政再建のためには歳出の大幅削減が必要で、あらゆる歳出削減を…」と主張しています。「国の歳出は80兆円を超えるが、税収は45兆円にすぎず、どんなに歳出をカットしてもこの差を埋めることはできない」さらに、「公共事業費、地方交付税を大幅に減らしても20兆円が限界だろう。残りの20兆円分は増......more
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
今回の記事はかなり鋭い点をついており重いテーマだ。国民は将来大部分の国民が貧困層に落ちることを認識して選挙にいって欲しい。郵政民営化は10年前にケリをつけておくべきだった。しかし2件の非公開コメントが気になりますね。
非公開コメントの方へ:
ブログメインの記事233の趣旨といたしましては、なぜ、一般会計だけを問題にするのか、です。特例国債(赤字国債)は一般会計の36.6兆円(2004年度)だけではありません。特別会計でも大幅に国債を発行している。しかし、特別会計では、塩川正十郎氏のコメント(私は、実際にTVで聞きました)にもあるように、贅沢な使われ方をしています。社会保険庁のムダ遣いが一時報道されていましたが、あんなのは、ほんの一部です。82兆円の一般会計の穴がどうのこうの言っているが、実際の国家予算はその4.7倍もある。その特別会計の部分を含めて改革しないでおいて、一般会計だけの歳出削はおかしいし、一般会計に穴があいているから、増税やむなし、という論調で国民を説得するのは笑止千万といっているのです。(by わんだぁ)
ブログメインの記事233の趣旨といたしましては、なぜ、一般会計だけを問題にするのか、です。特例国債(赤字国債)は一般会計の36.6兆円(2004年度)だけではありません。特別会計でも大幅に国債を発行している。しかし、特別会計では、塩川正十郎氏のコメント(私は、実際にTVで聞きました)にもあるように、贅沢な使われ方をしています。社会保険庁のムダ遣いが一時報道されていましたが、あんなのは、ほんの一部です。82兆円の一般会計の穴がどうのこうの言っているが、実際の国家予算はその4.7倍もある。その特別会計の部分を含めて改革しないでおいて、一般会計だけの歳出削はおかしいし、一般会計に穴があいているから、増税やむなし、という論調で国民を説得するのは笑止千万といっているのです。(by わんだぁ)
ina様、お久しぶりです。非公開コメントにつきましては、書かれた方の気持ちを考えますと、内容には触れることはできませんが、上の、わんだぁの反論から推測して下さい。特別会計につきましては、松浦さんの本にさらに詳しい記述があります。ただ、日本国財政破綻だの何のと言っているこの私も、財務省の策略に荷担しているようで、とっても暗い気持ちになります。井堀教授のプロパガンダを責める資格はないのかもしれません。
全く同感です。特別会計を廃止し、公益法人の全民営化ないしは廃止。これだけのDrasticな改革をやっても太刀打ちできないほどの財政赤字ですが、しなければもっと恐ろしい事態が来ることは避けられないと思います。
けいたろう様、初めまして。特別会計については、民主党の故石井紘基議員が特別会計について研究しておりましたが、刺殺されました。私によくメールをくれる民主党の政治家の方によりますと、民主党内で特別会計を改革しようとする動きが一部あるようです。ですが、時間はかかりそうですね。
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非公開コメントの方へ:別に非公開にするような内容ではないと思いますが。まあ、いいでしょう。原文では「国の歳出は80兆円を超える。これに対し、税収は45兆円にすぎない。どんなに歳出をカットしても、この差を埋めることはできない。政治的な対抗を排して公共事業費、地方交付税を大幅に減らしても20兆円が限界だろう。残りの20兆円分は増税で補うしかない」…公共事業費、地方交付税で20兆円カットしても、と言っています。それ以外も含めてなら「等」とか入れるはずです。井堀氏も御用学者の1人にすぎません。こんなしょーもないことで議論はしたくなかったのですが。これ以上の議論は無駄です。
石井コウキ氏が生きておられたら是非首相になっていただきたかった。しかし岡田民主党はモザイク党だし小泉首相と比べ迫力がない。死に物狂いが感じられない。岡田民主党は石井氏の遺産を前面にだし、その民主党の反対勢力をあぶり出し放り出すくらいの死に物狂いをみせて欲しい。
ina様、民主党では、公務員改革も難しいかもしれません。郵政労組に配慮して、民営化法案にも賛成できない始末。財政再建を表に出すのなら、公益法人改革、特別会計改革をスローガンにして欲しかったですね。
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非公開コメント(0611氏)のうち、一部は本ブログに対する敵対的行為であるとみなし、敵対的コメントを削除する。二度とこのような行為はやめていただきたい。
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貞子様、松浦さんから以前、メールをいただき選挙のお手伝いをされているとのことでしたが、民主党のマニュフェストにも松浦さんの主張が取り入れられ、特別会計のゼロベースでの見直しがうたわれていました。特別会計見直しは、是非実行していただきたいと思います。(by わんだぁ)
「特別会計への道案内」は、5カ年計画で具体的な解決策を提案しているといった点で、即刻活用できる本ではないかと思い、山口選挙区民として、自民党あべ晋三議員のつてをたどって、閣僚、首相へ、この著作をお渡ししたいと考えているのですが、みなさんのご意見を。
pacoon様、著者の松浦さんは、貞子さんの情報によると、名古屋で民主党の某事務所を手伝っていたそうです。本を書く前は、某代議士秘書をされていたそうですが、どこの党かはわかりません。民主党がこの度、特別会計のゼロベースでの見直しを打ち出すなど、松浦さんが陰のブレーンになっていたのかもしれません。小泉政治は、自民党の派閥の力に頼らない、いわば、官僚政治なので、官僚が特別会計の廃止・見直しに賛同するとは思えません。もっとも、首相自らが考えを変えれば別ですが。ただ、個人的には、歳出・入の見直しには、特別会計の廃止以外には考えられないと思いますので、是非、実現していただきたいと思います。pacoon様、よろしくお願いします。



