1324.日本の銀行の厳しい現状 |
今日も、M銀行から激しい営業攻勢がありました。私にかかると金融機関の営業は音を上げて退散いたします。
M:口座の預金は運用されたらどうでしょうか。
私:投信はやらないことにしています。どうせ、おタクは、中身もわからん手数料だけ高い金融商品の取り次ぎをやるだけでしょ。
M:では債券投資はいかがでしょうか。
私:債券て?
M:日本国債は金利が0.05%です。おトクですよ。
私:ほう、マイナスじゃないんだ。でも、0.05%なんて手間なだけじゃないですか。もう顧客が定期預金に預けても銀行さんは迷惑なだけなんでしょ。
M:…。
私:もうじき、銀行は預金管理料を取るらしいですね。(ハッタリをかましてみました)
M:いえ、そんな話はまだ聞いてないです。
私:預金金利がマイナスになるので、みんな銀行からカネを引き出そうとして取り付け騒ぎがもうじき起きるかもしれないんですよ。知らないんですか。
M:…。
私:そうなると預金封鎖が起きますよ。タンス預金をあぶり出すために国は新円切替をやる。
M:確かに、家庭用金庫が売れているそうですね。外国の債券はいかがですか。
私:どうせ、エマージング国でしょ。レアル建てとかじゃないでしょうね。まさかユーロ圏ですか。知らないんですか、日本以上に危ないんですよ。(これもハッタリである)
M:ん…お客さん詳しいですね。
私:日銀がREITのボロクズ債を買いあさっているし、不動産は値上がりしてますよ。
M:そうでしょうか。
私:融資案件は銀行としては大歓迎ですよねえ。
M:ええ、まあ。
私:銀行さんは不動産物件は情報がたくさんおありでしょう。年10%以上でまわる物件、紹介して下さいよ。預金担保に融資お願いしますよ。
M:じゃ、またよい物件がありましたら…。
銀行の営業はイヤな客だと思ったことでしょう。私も相手を見て揺さぶりはかけるが、まるっきりウソはいいません。銀行が手数料を取る、という話は差し迫ったものではないが、あながちハッタリでもない。もう日本の銀行はどこも厳しくなってきています。その現状を垣間見たように思います。
新品価格 |
日本の銀行もそういったシステムにならざるを得ないとは思いますが、その時日本の銀行が外銀のように残高に見合ったサービスを提供できるかどうか?は、疑問ですね。
管理人氏やここでコメントしている面々は、日本国債の金利が低くなったのは日銀の異次元量的緩和があるからだ、としているが、それは間違いであり嘘であるということ。 日本国債の金利だけど、2013年4月に異次元量的緩和が始まる前から長期金利で0.6%といった具合に国債長期金利の水準としては超々と、超がふたつもつくほどに低かった。ちなみに現在のアメリカ国債長期金利は1.77%だ。1.77%だって長期金利の水準としては超が付くほどの低金利だ。
量的緩和が無かったとしても、日本国債の金利は超低金利であることに変わりはないということ。もちろん長期金利でマイナスに突入するというところまでいくかどうかは微妙だけど。
破綻論者の諸君に言いたいことは、確かに破綻論の立場からすると日本国債の金利が超低金利で推移しているというのは都合の悪い現実だろう。だからといって、量的緩和が始まる前から国債金利はめちゃくちゃ低かったという現実から逃避して、「国債金利が低くなったのは量的緩和が始まってからだ」という嘘を前提に経済金融のことを論じても真実から遠ざかるだけでまったく意味がないということ。
最近の破綻しない派は、「長期金利が低い」という一点に頼り過ぎではないですか?
以前は、バランスシートとか、為替とか、色々な観点で説明してくれましたが、最近は、破綻しない派の根拠が「雑」な印象です。
私は、常々「安心したい」と思っているわけですが、材料が減っているのではないかと、逆に不安になります。
一番多い層は、自分が生きている間(仮に40年)、ないしは、孫の代まで(仮に80年)といった、中長期的な視点でまずいことが起きるのではないかと懸念しているんです。
破綻しない派の方には、100年後も大丈夫だ、という説明をして頂きたいです。
日本国民がこれまで日本国債を買い続けることが出来たのは日本国民の側に国債買い取りに充てることができる資金が常に有り続けたからだ。日本国民だけど、お金が有ったから日本国債を買い続けることが出来た。お金が無ければ買うことは出来ない。これは当たり前のこと。で、これまで破綻しなかったとうのは日本国民の側に日本国債を買うことが出来るお金が決して尽きることなく有り続けてきたということだ。
ではこれまで日本国民の側に日本国債を買うことが出来るお金が決して尽きることなく有り続けてきたのはどうしてか?
それは、国債等の借金で調達したお金で日本政府は日本国民(日本の企業や個人)からモノを買っていたからだ。
日本政府が借り受けているお金は100%円だ。円というのは日本の自国通貨で、だから円は日本国内でしか支払いに使えない。つまり日本政府の借金はすべて日本国民(日本の企業および個人)の収入になっていたということだ。考えてみたらその通りだよな。
だから、これまで絶えることなく日本国民は日本国債を買い続けることが出来たわけだし、今後とも、日本政府の借金の内容が円建てであるならば、日本政府が借金で調達したお金は国民の預金口座に戻されるので、国の借金が2000兆円になろうが3000兆円になろうが変わりなく日本国債は日本国民(日本の金融機関)によってきっちり消化され続けていくということだ。
これまで散々「破綻する」「破綻する」と言われ続けながら全く破綻の兆しさえ見られたなったのはこれが理由だ。
そして、今後ともそれが円建てである限りは日本国債は日本国民によってしっかり消化され続けることが出来るので、日本国債のデフォルトなど起こることはない。
ただこれだと、日本国債については際限なく発行しても際限なく買い取ってもらえるということになって、年間1000兆円などというべらぼうな額の国債も発行することが出来る、ということになってしまう。
それはその通り。全くその通り。
しかし本当に国債を際限なく発行するようなことをしたらインフレが急進してしまう。
だから一度にあまりに巨額な量を発行するようなことはせず、国債発行額についてはインフレが急進しない程度に抑えなければならない、ということ。
この点にさえ注意すれば問題は無い。
ちなみに日本国債は現在、年間40兆円ほど発行されているけど、40兆円程度の額ではインフレ進行どころかデフレ克服さえおぼつかない状況だということ。
日本政府は国民の貯金からお金を借りる。
日本国民から借りたお金で日本政府は日本国民(日本の企業および個人)からモノを買う。
それは、日本政府は日本国民から借りたお金を日本国民のサイフに戻すということだ。
日本国民としては戻ってきたお金で次に発行される国債を買い取る。
この繰り返し。
日本政府が円でお金を借りるというのは、同じお金が政府と日本の銀行を行った来たりするだけのこと。
このサイクルゆえに「100年後も大丈夫だ」ということになるんだけど、納得できた?
破綻すると思い込んでいる人間たちは、「日本政府は借金で調達したお金でいったい誰からモノを買っているのか」ということを見落としているという、それだけのことだ。