1375.長生きのリスクと財政破綻 |
90歳まで生きる男性は4人に1人、女性は2人に1人といわれています。もはや人生80年時代ではなく90年時代。いや、100年時代かもしれない。もとより、長生きは悪いことではありません。しかし、こればかりは国としても対策が難しい。将来的に年金は大丈夫なのだろうか、制度が破綻したらどうなるのだろうか。こうした不安は尽きません。もはや、長生きがリスクになってくる。健康であれば長生きもいいのですが、病気に苦しみながら生き長らえるのはイヤだ。費用は蓄えで何とかなるのだろうか。など考えていると、財布のヒモも堅くなる。人生90年あるいは100年時代となったことから、自助努力で蓄えてきた資産がいつか底をついてしまうのではないか。これが最も大きい不安なのだと思います。
ここから、一般的なFPが書くとすれば、保険の工夫とか貯蓄方法とかになるのでしょうが、私はそんなことは書きません。今60歳の人がいるとして、その人が90歳になるまでに日本国の財政が破綻する可能性は十分に高い。近年、財政破綻した先進国としてはギリシャの例がありますが、ユーロという統一通貨の国なのであまり参考にはならない。ただし、ギリシャは年金が3割程度カットになりました。今の日本のように、0.2%とか、0.3%とかのマクロ経済スライドで、騒いでいるようでは話にならない。2~3割以上のカットもあるかもしれない。その時にあわてないような対策が必要です。
その際には、国債の増発も有り得る。この時こそ本当に日銀が国債を引き受けなければならなくなるでしょう。そういう時は必ず来ると肝に銘じておいた方がいいでしょう。本当のインフレはそこから始まるのではないでしょうか。こうしたことを考えて、イメージトレーニングをして備えておく、それが最も重要ではないかと思います。
「三本の矢」ではありませんが、「三釜の養」という言葉があります。
孔子の弟子の曽子(そうし)は、親の存命中は、「三釜」という少ない俸禄でも、親に孝養を尽くすことができて心楽しかった。しかし、のちに出世して手厚い俸禄を得るようになったが、親孝行したい親は亡くなっており、親に孝養を尽くすことができないので、少しも楽しくないと語った。出典は「荘子」に出てくる話です。
学者さん達は、グランド・デザインも描かぬまま、国民の多くが、薄々、心の中で思っているけれども、あえて言葉にしないで黙っていることを、提言する。
75歳まで働いたら、そのとき、あなたの親は何歳になっていますか。親は生きているのでしょうか、想像してみてください。
75歳まで働いたら、親に傾けるあなたの時間はどれだけ残されているのでしょうか。
配偶者や子らに、愛情を傾ければ、親には孝養を尽くさなくてもよいのでしょうか。
考えれば、グランド・デザインの無い恐ろしい提言をしていると、私は思うのですが・・・。
あと、年金カットは結構ですが、住む場所の手当てや配給制を充実させて、最低減、生きて行けるようなSafetynetは作るべきだと思います。
医療費や介護保険などかなり差があるように、一月百万円以上から自活出来れば一月七万円とか、格差か差別かわかりません?
にゃんこは好きなことして、パパパーパッと生きて、さっさとあの世に行きたいニャン!
ですから不公平を感じます。
以下引用です。
2016-7-1
シルバー民主主義と正面から向き合う② ~人生前半の社会保障を充実するために~
厚生年金の場合、70歳の人が3000万円以上の受取超過になるのに対して、20代は2000万円以上の支払い超過になる。年金に加えて、医療、介護でも世代間格差が出てくるため、今年生まれる新生児は、4000万円の支払い超過となる計算だ。この数字には、毎年積み上げられ将来世代の負担となる国債は入っていない。
そこまで言うなら、どんなに現役時代高給であろうと、初任給以上の年金をもらってる年金世代は不公平です。なぜ働いている労働者より、いいお金をもらってるのか?と思ってしまいます。
生活保護みたいに縛りの多い、それも生存のためのお金ならまだしも、使い方フリーの金渡すの?と思いますけど。
貯金があるなら崩してから、生活保護を受けるという仕組みの方が自分は平等なのではと思いますよ。
病人や障害者、生活保護などといった社会的弱者を悪とみなし、見捨てるなら、ナチスと変わらないわけで。
非常に詳しく出ています。渋澤大臣、「ハイパーを甘く見ていた。」など。
新聞を取っていない人は、公共の図書館などでご覧ください。
日本は高度成長で貯めた富があるので、当分は大丈夫だとは思いますが、絶対に将来も大丈夫とは言えないところがつらいですね。
ただ、だからといって「日銀は全ての国債を引き受けても問題は起きない」とか、「政府は日銀相手なら債務不履行を起こしても大丈夫」などということにはなりませんがね。理論的に物事を考えらレないから、理論の飛躍に自分でも気づかないのでしょう。
「破綻しない派」がこのような低レベルな人だけになってしまったのは非常に残念なことですね。
全くその通り。
どうしてかというと、日銀は日本政府の100%子会社だから。
それは、日本政府と日銀は同一のものだということ。
つまり日銀が日本政府にお金を貸すというのは、個人でいえば自分で自分にお金を貸しているようなもので、自分から借りたお金を返さなかったとしても、そんなの債務不履行にはならないということ。
それでも、日本政府が日銀に返済しなければ債務不履行になると強弁するのなら、それはどういうことなのか、説明してもらいたいもんだ。
説明できないだろうけど。
>>>「日銀は全ての国債を引き受けても問題は起きない」
理論的に物事を考えらレないから、理論の飛躍に 自分でも気づかないのでしょう。
中央銀行による国債引き受けなんて、19世紀から先進国はどこでも普通にやっているよ。特に戦争のときはね。
じゃあさ、日銀の国債引き受けだけど、いくらまでだったら問題は起きないんだ?
1円か? 100円か? 1000円か? それとも1万円か?
それとも100兆円か?
いくらまでだった問題は起きないんだ?
その通りですね。まったくその通りです。
実際、日本国債は「一番安全かつ利回りがいい」債券になってしまっているんですよ。でも、なんで、財政壊滅状態の日本政府発行の日本国債が「一番安全かつ利回りがいいの」てことになるんでしょうか?
国債で起こされた負債残高1000兆円に達する借金が日本政府の借金だというのなら、はっきり言って日本政府に債務返済能力など皆無です。こうなるともう日本国債取引に関しては市場原理云々の次元の話ですらありません。さらにデフレ云々も関係ありません。デフレだろうがなんだろうが借金返済能力皆無の組織が発行している債券である日本国債に“買い手が付いている”という現実自体、十分驚異的で異常なことなんです。(デフレだろうがカネが余っていようが、返済のアテの無い相手にカネは貸さないでしょう)
市場原理がキッチリ機能して(投資家たちは「儲けたい」という思惑のもと市場に参加している)、その上で日本国債の金利は低くなっているわけです。
つまり破綻派の主張なんてものはことごとく間違っているトンでも理論だということ。
これまでの文面から察するにかなり年齢はいっているようだ。45才くらいの中年ニートといったところだろう。