461.金余りは世界を駆けめぐる |
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世界的な金余りを背景に、証券会社やシンクタンクの間では、 BRIC’s (ブラジル、ロシア、インド、中国) に次ぐ新たな投資先を探す動きが活発になっている。
●野村證券金融経済研究所が提唱 TIPs…タイ、インドネシア、フィリピン
●BRIC’s 経済研究所が提唱 VISTA…ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン
●ゴールドマン・サックスが提唱 ネクストイレブン…バングラデシュ、エジプト、インドネシア、イラン、韓国、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム
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BRIC’s はすでに、経済成長の鈍化が予想されるとして、世界の投資資金は、潜在的に成長力の大きい次なる投資先を探しているようです。この中でもベトナムは、2年ほど前でしたか、木戸次郎さんが著書で紹介していましたが、もうすでに日本では、ベトナムへの投資は一般庶民の間でも話題になっています。ベトナムの株式は、世界中から投資資金が集まっていて、もう株券が手に入らない、というような話を何かで読みました。このほかでは、タイとインドネシアが注目されているようで、今後アジア諸国の個人消費は爆発的な伸びが期待されているようです。
人口、地政学的要因、その他規模を考えると、やはり中国とインドなのだと思います。
一般市民が話題に出した時点で、ベトナムはバブルです。株券が手に入らないという異常事態に乗っかってカネを突っ込んで、調整と称して巻き上げられるのが日本人の常です。エマージング投資は、もっと冷静にやるものです。
3~4年ほど前に、作られた中国株ブームがありましたが、あの時もひどいものでした。ブームの後には必ずといって良いほどバーストが来ます。今回も、同じことの繰り返しになるだろうと思います。
今回の円高はもう終了と見てもいいのですか?去年は4月ぐらいから上昇(円安)トレンドだったけど・・・!
世界的に見て、日本は比較的安定した状況にあると思います。国民一人辺りの金融資産が世界最大の国が、世界最低の金利で国債を消化しており、GDP比60%程度の政府債務があり、GDPは世界二位で、経常収支の黒字が20兆円近く、有り余った資金で世界中に貸付・投資を行い、おかげで通貨安が維持され、経常収支黒字が益々膨らむ、と。これは最も楽観的な見方ですが、そう考えていたほうが昼休みのメシも旨い(笑)