20.なぜ国民は反応しないのか…? |
①中谷巌氏(玉川大学学長)の考え方
戦後日本人は物事を深く考えない習性が身に付いてしまった。すべて他人まかせで、自分たちはおもしろおかしく生きていられればいいというメンタリティが定着してしまった。(著書:プロになるならこれをやれ、より)
②ベンジャミン・フルフォード氏の意見(雑誌フォーブス極東支局長)
日本国民は、長く続く低金利に慣れてしまった。預金金利はほぼゼロだが、物価はデフレ状態だし、生活に直接影響しない。長期金利が上昇し、ローン金利が上昇しはじめると、生活を直撃し、騒ぎ出すのではないか。(著書:泥棒国家の完成、より)
③藤原厳喜氏(国際問題アナリスト)の意見
今から対策をしようとした時には、すでに他人もしており、他人より有利に生き残れるということはあり得ない。また、百万円単位の金融資産では、歴史的大動乱に立ち向かえることなどあり得ない。要するに庶民にとっては、何をしようが無駄である。富裕者層(金融資産1億円以上)は、既に国家破産に備える対策を終えている。(著書:新円切替、より)
私の考え方は、今まで、個人向けにキャピタルフライトを指南する、信頼に足る金融機関がない、そして、欧米と違って、リスクヘッジの考え方が個人に浸透していないためと考えます。金儲け話に無関心でないのは、過去の金融詐欺事件が何度も繰り返されていることからも明かです。
仮に、信頼に足る金融機関が、いい商品を発売したら、あっという間に、完売してしまいます。2000年に野村證券が期間限定で中国ファンドの大バーゲンをやった時(過去の含み益をはき出した)には、あっという間に品切れになりましたし、2003年5月に長期金利が瞬間最低風速を記録した(0.43%)際に発売した、東京三菱銀行の1.9%の住宅ローン(10年固定)は、わずか10営業日で5000億円の融資枠が売り切れてしまう、などみんな結構、情報にさといのです。大手金融機関も、自ら保有する債券価格暴落のきっかけとなるような、キャピタルフライト的な、商品の発売は今の状況下、不可能といっていいでしょう。
★海外口座については、いろいろ、書き込みをありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。