586.財政破綻の確率は62% |
それとも、1年前の財政破綻確率44%が→62%と、18ポイントも悪化したにもかかわらず、債券市場がそれを材料視していない、ということを言いたかったのでしょうか。いずれにしても、この記事では判断のしようがない。
財政破綻については、このブログ上では、今日、明日の議論をいたしておりますので、この論文は、物足りない。日本が2010~2012年までに、財政破綻する可能性が大きいとする試算もありますので、その議論はまた次の機会に展開したいと思います。
★当初記事を一部修正しました。
財務省に埋蔵金が有るんではなかったんですか?
日経の論文は、100年後の「破綻確率」を問題にしたのではなく、「破綻確率」が18ポイントも悪化したのに国債の利回りがほとんど変化していないのが、大きな問題だ、債権相場がバブル化し危険水域に入ってしまっていると言っているのだと思います。本来なら、健全な市場においては、国債の価格が適正に下がり〔利率が上がり〕ますので、債権相場もバブル化せず適正な価格が形成されるのだと思います。
それを日銀の「大口の買いオペ」によって、国債の利回りを不自然に低位安定させ、債権バブルを発生させてしまった。それが危険な水域にまで達してしまっている、と言っているのだと思います。
日銀総裁も決められないでいるような、今日において、海外のファンドの「売り仕掛け」に対して、日銀が十分に機能できなければ、「買い支え」
できず、バブルがはじけて国債価格が暴落し、金利が急騰して、即座に財政破綻に追い込まれる危険性を指摘しているのだと思います。
そうなれば、2010~2012年までに財政破綻する可能性が一気にたかまります。
意図的に低位安定させるまでもないと思います。
また、海外ファンドにとって、低金利の日本国債などあまり魅力がない
と思われます。売りを仕掛けられるほど持っていないでしょう。
彼らが買うのは国債よりも、むしろ通貨(円)だと思いますね。
もっと確かなのは、福田政権の破綻確率は100%です。
いったんやめるといった税金を復活させると発言。
政治家は、選挙の公約でも、インタビューでも、ウソをついて
もいいと信じているのが、わかります。
しかし、まあ、いったん下げたガソリンを、強行採決して
またあげるって、本気でできると思っているのですかね。
これで、政権取れなかったら、民主党も民主党ですが。
しょうもない、コメントですみません。
うち計画が立ってるのは140兆円だそうです。
毎年10兆円から20兆円くらいのスピードで売却していくということですので
今のところは借金の返済というよりも伸び率を抑えるといった感じですね。
まぁGDP比債務が減りさえすればいいんでしょうけど。
100年後に破綻する可能性が90パーセントでも
自分が生きてるうちに破綻する可能性が低ければどーでもよかたい
ってのが大抵の人の考えだと思います。
赤字国債しばし「凍結」、長短金利上昇も・財務省
赤字国債を発行するための公債発行特例法案の成立にメドが立たず、財務省が予算執行のための資金繰りに頭を抱えている。赤字国債の発行計画を凍結せざるを得ず、歳入穴埋めのために政府短期証券による一時的な資金調達や建設国債の前倒し発行でしのぐ方針だ。長期化すれば金融市場に影響が及び、長短金利が上昇する恐れがある。
歳入不足に充てる赤字国債は将来にツケを残す「特例措置」との考え方から、発行には特例法の制定が必要になる。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080402AT3S0101C01042008.html
今週号の週刊朝日 25ページに、インフレ→日本債券の実質リターンの低下→日本国債売り→財政破綻
の可能性が指摘されています。
ほか財政懸念本として、ツカサグループ総師の川又
『2020年の日本からの警告』 川又 三智彦 光文社ペーパーバックス
数字で債務超過を実証した
『バランスシートによる日本経済分析 改訂版―「フロー経済」から「ストック経済」へ』 幸島 祥夫 シーエーピー出版
高橋洋一氏の偽善本とは異なる
富田先生の 『財投改革の虚と実』 富田 俊基 東洋経済新報社
リフレ派が日銀を批判する時に錦の御旗とするアメリカの金融政策ですが、そんな完璧なものではないようです。
グリーンスパンの正体――2つのバブルを生み出した男 ウィリアム・A・フレッケンシュタイン、フレデリック・シーハン エクスナレッジ
マネーを生みだす怪物 ―連邦準備制度という壮大な詐欺システム 草思社
森木亮 先生の『日本はすでに死んでいる』
ある程度の年の世代の男子なら皆知っているマンガ『北斗の拳』の
「おまえはすでに死んでいる」から題名が来ているようです。
(爺はよくは知らないが)実際に表紙にはケンシロウの絵まであるようです。
しかし、内容はいたってまじめな財政本ですが、
むしろ今すぐ破綻宣言をして、
日本は再生の一歩を踏み出すべきだと言う論には賛成しがたいです。
経済が正常な時は、確かにおっしゃるとおりです。
しかし、国債がデフォルトしそうな危機的状況下では、
経済成長率をはるかに上回る金利を付けないと、
誰も買い手が現れません。
リスクのプレミアム分の金利が上乗せされるわけです。
10年前に、ロシア国債がデフォルトを起こした時に、
デフォルト直前の金利は、約80%だったと記憶しています。
その時のロシア経済の成長率が80%よりはるかに低かったのは、
言うまでも有りません。