851.今年、日本の最大の懸念材料は政治の混乱ではないか |
12/22 付けの日経に、「来年度予算の税外収入は7兆円とすることに決めた」 という記事がありました。そうなのか、まだ埋蔵金はあるのだな…、と思いました。2010年度の予算編成を終えた藤井財務大臣 (当時) は、7.7兆円の埋蔵金を工面し、「これで埋蔵金は底をついた」 と言っていたはずです。嘘だったの? 2011年度予算では、埋蔵金を含む税外収入は前年度に比べて 3.4兆円減って、7.2兆円でした。減った3.4兆円は昨年に対して今年が約3兆円の税収増となっているので、あたかも埋蔵金で歳入を調整しているように見えてしまいます。しかし、「もう埋蔵金頼みは、2011年度予算が最後」 (12/31付け 日経) と、ありますが、果たして何が正しいのでしょうか。仮に日経の報道が真実であれば、大幅な税収増にならない限り、2012年度予算編成には支障を来すはずです。民主党政権が続いていれば、今年の夏には財源をめぐって、2011年危機が騒がれるかもしれません。
さて、財政の2012年危機というのをご存じでしょうか。2012年から、団塊の世代が年金受給世代に入り、貯蓄を取り崩し始めるのです。郵貯などはピーク時から80兆円減らしていると言われています。国民年金や厚生年金も支払いに充てるため国債を売って現金化しますから、国債の持ち高が減っていくことが予想されます。
ただ、今の時点では日米欧ともに金融緩和でジャブジャブにあふれたマネーが貸し出しに向かわず債券市場に向かっていますから、世界的な債券バブルとなっています。世界中の多くのエコノミストは海外の状況が 「日本化 (=ジャパナイゼーション)」 している、と指摘しています。従って、日本のひどい財政状況も今は注目を浴びていません。よって、日本国債のみが暴落することも当面はないかもしれない、と推定できます。日本売りの可能性としては、政治の混乱が最も危ないのではないか、と思います。
もっとも今更埋蔵金がアテにできても焼け石に水のような気がしますが
2007年問題より2012年問題の方が影響は大きいですが、今のところ大して報道はされていませんね。
出来の悪い2世役者のことなんぞどうでもいいはずですが
外為特会は国債発行による大量の為替介入資金約100兆円の運用益(今年度も使い切りましたが、新規に発生する分)です。一方、外為特会には確か米国債運用による20~30兆円の円高差損があるはず・・・決して余っているわけではないのです。
戦時国債やバブルの時の株式も、そのほとんどを国内でファイナンスしてたのに結局は・・・。
お母さんが、お金にだらしのないお父さんに愛想をつかすのも、時間の問題ですね。
国債の件もそうですが、問題が全て先送りになっている感があります。これから日本は現役世代一人が高齢者一人を支える時代を迎えようとしています。「医療、介護、年金」を現役世代が負担出来ないことは目に見えています。それは私達、今の現役世代が生きている間に起きる事は十分予想されます。
1月から民主党大会、国会(年度内予算成立?)、4月にも統一地方選挙と前半だけでも政局が動くと考えられる局面がありますが、様々な閉塞感を打破するためにも今年こそ国民のための政治であって欲しいと思います。
日本は既に完全な財政破綻状態ですが、国債が消化できる限り日本売りはない。ということは、国債が消化できなくなる事態に陥らない限り、財政を本気で再建する気運にはなりません。
長期金利急上昇で国債を全く発行できない事態に追い込まれれば、国民の猛反対を承知で社会福祉切り捨て、増税で均衡財政にせざるを得なくなります。
しかし同時に、為替レートがプラザ合意当時のレートまで戻れば、日本は製造業が復活し好景気になります。今の為替レートでは、5打差でゴルフの試合を始めているハンディレベルです。
さて、埋蔵金も実態がよくわかりませんですね。あるのやらないのやら…。それで埋蔵金という名前になったのかもしれません。もう無い、とする日経紙の記者は信用できませんが、じゃ、いくらあるのか。外為特会やら年金特会にはカネがうなっていますが、これは手をつけられません。民主党にもクギを刺しとかないとね。
本当に民主党は人参をぶら下げて政権を獲得した詐欺集団です。
与党面して「実際は難しい」なんてコメントを聞くと本当に頭にきます。
まぁ、政治に危機感を持つ人が増えたことが唯一の成果でしょうか。
いずれにせよ、解散総選挙を行っていただきたいものです。
保守派の自民・民主・みんなの党で本当の改革を実行を期待したいです。
海外を見みると経済は低迷・財政問題は深刻化して行きそうですね。
今年は日本だけではなく世界で歴史的に大きなことが起きそうです。
世界経済(債権)の今後の行く末は、今年にかかっているような気がします。
今年のキーワードは金余りの株高・インフレでしょうか。
私の懐にもマネーサプライを(笑)!
Terra さん、日本株の予想は11500円~13000円という予想が多かったようです。出遅れ感からの上昇期待だと思いますが、中国が金融引き締めに入っていきました。日本の先例にならい、インフレをコントロールしようとしているのでしょう。平均株価の上値の目処は当面、11000円の節目でしょうか。
本年度もよろしくお願い申し上げます。
このサイトの良いところは、建前社会の日本において、個々人がしっかりと日本の将来を見据え、本音で議論できているところだと思います。
ぜひ、現実の政治の場でも本音ではっきりと議論してもらいたいものです。
日本の財政破綻はいつ起こるかは誰にもわからない・・・しかし、99パーセント起こるでしょう。
私の私見では2013年が一番有力だと思います(勝手な私見です) それまでにいろいろ金融の勉強もしとく必要ありですね。
米国もねじれ現象状態、共和党がいやがらせをすれば金融危機に続くオバマパニック発生となったら、、、まぁ、実際にはなんとかするのでしょうが、米国で政治の混乱が発生すれば、市場も憶測と警戒で一悶着あるかもしれず、注意深く見守りたいと思います。
一方、このニュースをみて思いましたが、米国は債務の上限を決めている法律があるわけですね。ある意味、国民が選んだ議会で具体的な額を決めて法案を通すということでしょうから、一定の規律が働いていると言えるでしょう。日本は、間接的に予算の審議で国債の発行額が決める仕組みなのでしょうが、このような上限額を決める法律があってもよいのではないでしょうか?それとも既にあるんですかね?
私も債権を始め、全ての金融商品は今が天井辺りだと思っています。管理人さんがおっしゃる通り、いつかは分かりませんが、近いうちにあらゆる金融商品が暴落すると思っています。(今はまだいい金、原油等も含め)
個人的には、金利が全てのカギを握っているとおもうのですが、各国の中央銀行が緩和策をとっているにも関わらず、ビミョーな上昇が不気味に感じております。
年明け早々暗いネタですいません・・・
少し自信がないのでコメント諸氏でどなたか教えてください。
すみません。上限というのは日銀が保有できる長期国債の保有残高が,銀行券発行高を超えてはならないということでした。それも日銀の内部ルールに過ぎないです。
逆にヨーロッパの出来損ないの国のような外国に国債持ってもらった方が逆に緊張感があっていいんじゃね? 日本みたいな平和ボケのゆとり政治では外国からのプレッシャーの方がいいと思うよ。
政局ばかりや足のひっぱり合いじゃ国が前にすすまんぜよ
帳簿は黒字だとか、私には全く理解できません。これのどこが安心国家なのだろうか・・・昭和20年のようにもう一度焼け野原(財政的国家破綻)になって再生した方がいいと思う。
やがてそうなり市中金利も上がりますから、企業は今が投資の絶好のチャンスです。特にJR各社や電鉄、電力などインフラ企業は先行投資するべきです。こんなチャンスめったにないです。