863.亡国の民主党 |
2009年8月の政権交代から1年半が経とうとしてますが、このわずか1年半で民主党に対する国民の期待は大きくしぼんでしまったように思います。「政権交代はよかったのだろうか」 ー国民は後悔していないでしょうか。少なくとも私は民主党に票を投じたことを後悔しています。小沢一郎氏が幹事長に返り咲くや、陳情行政が復活し、自民党的になりました。社民党と国民新党の連立で普天間基地問題が迷走し、郵政は実質国有化に逆走しました。尖閣諸島の問題では中国を激怒させ、北方領土の返還交渉も前原大臣がブチ壊しました。米・中・露との関係は自民党時代より悪くなってしまったのではないでしょうか。何よりも、自民党時代の放漫財政を修正し、正しい方向に舵を切るべきだったのに、自らのマニュフェストに従うと称して、バラマキを続け、財政悪化をさらに拡大させてしまいました。
大前研一氏は、近著の中で次のように指摘しています。「この政権は何も考えていないし、何も知らない。政権担当能力がないだけでなく、毎日、外交と内政で日本の財産をブチ壊しにしているのである。『無能なだけではなく、危険かつ破壊的な』政権である。一刻も早く『無能で有害ではあるが、ブチ壊しまではしていなかった』自民党政権に(取りあえず)戻すべきではないか。日本の政治を司る政権に大変なものを抱え込んでしまった。最優秀な政府をもってしても困難な状況にある日本が、想像を超える無能で幼稚な政府にハイジャックされているーこのような認識を私たちは持つ必要がある」 (PHP新書「お金の流れが変わった!」168pより引用)
まったく、大前氏に同感です。自民党をほめたことがない大前氏が「自民党のほうがまだまし」とまで言っているのです。まさに亡国の民主党政府ではないでしょうか。日本の世論というのはひとつの方向に流れ出すと、反対意見はまず取り上げられることはありません。民主党を擁護するような意見はまず、メディアにのらないでしょう。(そういう人がいればですが) 世の中の流れは、すでに「民主党政府崩壊」に向かっているのです。さて、菅政権は予算成立に向けて努力をしているようにも見えないのですが、まわりがあまり菅氏を叩いて、引きずり降ろそうとすると、この御仁は本当にブチ切れて衆院を解散してしまうかもしれません。小沢氏としては、今の時点での解散は困る。しかし、除名だ、党籍剥奪だ、などの動きが本格化すれば、予算関連法案成立を阻止する側にまわる可能性がある。そうなれば民主党自爆のスイッチを押すことになります。野党自民党は決して、民主党に妥協しないでしょう。ネジレ国会で民主党にされた仕打ちはつい昨日のことなのです。この政権はもう終わりです。いや、1日も早く終わらせなくてはならない。国民は今度こそよく考えて判断しなければならないでしょう。
多分、民主党は分裂していると思います。小沢氏は原口一博氏をかついで、選挙を戦うことになるでしょう。みんなの党、あたりが国民の支持を得て、議席を伸ばすのではないでしょうか。民主党の保守勢力が自民と連立を組む可能性があります。私自身は経済重視主義です。経済は政治の不安定を嫌う。従って、基本は保守です。結果、経済政策と財政再建を重視する人・政党を支持します。みんな同じことを言う可能性がありますが。
たしかに自民は1回は国民に見限られたが、だからと言って再登場してはならないという法律はありません。下野して体質改善して復活するのが2大政党制というものです。完全ではないが比較して時節を得た政策を持つ政党を選んで行くべきです。
「愛国と売国」ですか。副島隆彦氏の得意とする陰謀説ですね。
小沢も鳩山も菅も民主党を壊したくないのでしょうが、「ごめん、失敗した!出直します!」と言って一回解散でもしたほうが、信頼回復は早いと思います。民主党の若手は議席を失うことを恐れず、古い政治家を一層すべく自ら解散に持ってく動きをすべきではないでしょうか。
どうせ自民に政権が移ったところでどうせ大した変わらない。あぁ、やっぱり自民はダメだ、となったところで自民党の寿命は終了します。政治家を志すのであれば、数年冷や飯食らう覚悟がほしいものです。
私は前回衆院選も自民党に入れたのですが(というかずっと自民党なのですが)自民党を支持しているわけではありません。他の政党が言ってるのは本当に実現できるかどうか疑わしかっただけですかね。
まぁ振り返ってみると大前氏の言うとおり、どっちがマシかというレベルで選んでいたわけです。
日本に議会制民主主義は時期尚早だったのでは。
であれば、上戸彩に日本の首相になってもらうのはどうでしょう。ブレーンとして大前氏など優秀な人材を登用する前提で。
なにより、日本も明るく元気な雰囲気になるし、若者も政治に関心を持つようになるし、私の愛国心とモチベーションも上がりまくるんですが、どうでしょうかね?
(すみません、半分フザけてますが、半分マジメに。)
「真面目に」投票する必要がありませんか?
民主党政権になったらどうなるか選挙前にネットで警告を発している人は随分いました。自分で考えずに「流行り」で投票するバカがいなくならない限りよくならないでしょう。私は選挙のたびにどこへ入れたらいいんだとかなり苦しい思いをします。日本は「衰退」から「滅亡」へ段階が進んだと思います。これを逆回転させるのは途方も無く難しいと思いますが個人個人が現実無視の「安直な」投票行動を改めるしかありません。
なお、私は公務員改革という点でみんなの党を推したいのですが、改革を掲げるみんなの党にとって、民主の改革が"やるやる詐欺"に終わった影響は大きいですね。
また、みんなの党は改革推進派なので、既得権益者のマスコミからすれば、おっかない存在でしょう。後押しすることはないでしょう。
最後に、のらさんのおっしゃってる「真面目に検討して投票すべき」というのもごもっともですが、民意が反映されにくい選挙システムにも問題があると思えてなりません。
衆院選で自民党が大敗した時も、優秀な若手議員が政界を去り、選挙の戦犯であり、自民党の癌であり、小選挙区でも負けたような連中が、比例で大量復活しましたよね。
逆もしかりで、民主党の中にもまともで優秀な方はいると思えます。
結局、選ぶ人も、選ばれる人も、老人中心の選挙ですからね。若者にももっと参加して欲しいのですが、ネットで投票できるようになれば劇的に変わるような気もします。
今みたいに参議院でネジレが起こってしまうと、国会が機能しなくなくなってしまう日本の二院制はオカシイですよね。比例の復活当選もそうですが、衆院で落ちると、参院に出て、衆院解散になるとまた衆院に出るという渡りみたいなことをしている人がいます。参院は政党・党派に所属している人は出れなくして、良識の府にするか、知事や政令市の首長だけ集めてもいいと思います。あと、瀬戸内寂聴のような人とか芸術家とか、科学者とか各界の代表者が無報酬で非常勤というのもいいと思います。今みたいに解散のない参議院に振り回されるのはちょっとどうかと思います。