865.地域政党が既存政党を突き動かす |
河村たかし氏が、2/8 夜、小沢氏を訪ねたことに対して、河村氏が「全国制覇」という次の一手に向けて動き出したようだ、と週刊ダイヤモンド政治コラムニストの後藤謙次氏は指摘しています。小沢氏の起死回生の一手は、河村氏との連携なのかもしれません。「小沢氏は処分を受けたことにより、民主党の代表戦にも出馬できないし、衆院選では党公認も得られない。民主党議員としての政治生命は事実上絶たれた。(中略) 小沢氏は、予算関連法案に対しては小沢氏側近の数名の造反 (社民が賛成にまわった場合は、さらにプラス6名) で菅政権の退陣、もしくは衆院解散に追い込める可能性がある。その場合は支持率が低迷する菅政権に反旗を翻し、解散に活路を求める可能性もある(2/16、讀賣)」との見方をしています。さすが讀賣、民主党を追い込む記事はうまいですな。
かたや朝日は、同じく2/16付けで「予算関連法案は通らないだろう。でも菅は退陣しない。追いつめられても退陣せず、解散に打って出るとの見立て。小沢グループは選挙基盤の弱い若手が多く世論の逆風にもさらされ、厳しい選挙になる」菅首相は、解散・総選挙を逆手に取って小沢派を追いつめようとしているのではないか、との見方です。朝日は、小沢氏に厳しく、民主党に対しても厳しい。時の流れを感じます。いずれにしても、各紙の政治記者も近々の解散総選挙を見据えていることがうかがえます。(まだ、願望に近い論調なのですが)
4月から始まる統一地方選挙では、民主、自民の既存二大政党、取りわけ、民主党は苦戦するのではないか、といわれています。「大阪維新の会(橋下大阪府知事)」、「減税日本(河村名古屋市長)」、「日本一愛知の会(大村秀章愛知県知事)」らが率いる地域政党に大阪と愛知の地方選挙は蹂躙されるのは確実ではないでしょうか。しかし、こうした動きは、ごく一部であって、全国的な動きにはならない。地方と三大都市圏は違います。国政選挙との連携についても、早暁の解散ともなればやはり時間が足りません。既存政党に嫌気する動きは各種世論調査などにも見て取れますが、今年前半にもあるかもしれない総選挙には対応できないでしょう。いずれ、霞ヶ関を突き動かし、永田町を震撼させると思いますが、まだ少し時間はかかると見ています。
はにかみ屋だから派手なパフォーマンスが苦手だから人気は出にくく損をしている。玄人好みのする人です。
ただ私は氏は国益を考えて政治をやってきたのかという点で疑問を持ちます。私利私欲で泳いできた人とみます。氏にとって惜しい。今回の予算案についても調整に努力して成立のために尽力できるのかどうか。もし反対に回るならやはり私利私欲の人なのです。