883.菅首相 「最悪なら東日本つぶれる」 |
■
「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定しなければならない」。菅直人首相は16日夜、東京電力福島第1原発の事故をめぐり、首相官邸で会った笹森清内閣特別顧問にこう語った。放射性物質の飛散により、広大な地域でさまざまな影響が出かねないとの危機意識を示したとみられる。
笹森氏によると、首相は「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と専門家を自任。東電の対応について「そういうこと(最悪の事態)に対する危機感が非常に薄い」と批判し、「この問題に詳しいので、余計に危機感を持って対応してほしいということで(15日早朝に)東電に乗り込んだ」と続けた。(時事ドットコム 2011/03/16-22:12)
■
テレビ報道をしている各局では原発の御用学者がいろいろと意見を述べていますが、2号炉が破損した、という事実は隠しようがありません。情報は官房長官が小出しに出してきて、しかも楽観的なものばかり。一気に厳しい現実をつきつけると、パニックになる可能性があるので、少しづつ危険度レベルを高めていく発表の仕方をすれば、聞いている国民は感覚が麻痺して、さほど危機感を覚えなくなるものです。
他の記事によると、東電を 「潰すぞ」 みたいな言い方をして、恫喝したようですが、怒鳴ったところでどうなるものでもありません。仏や米国の原子力の専門家に対応を相談するなり、自国で手に負えないなら、あらゆる手を打たねばならない。危機は毎日、確実に進行しているようです。
http://renzan.org/2011/03/post-59.html
さて肝心の原子炉冷却対処も手段が少なくなって参りました。
私が一つやってほしい処置があります。それは長い80mの太いホースを燃料プールまで伸ばして水をポンプで送り込むのです。ホースの先はヘリコプターでプールへ投げ込めばよいのだ。なんのことはない、車の洗車そのものですよ。あながち捨てたものではないですよ。自衛隊担当者よ、ぜひ検討乞う。
今まで傲慢だったかもしれない。日本や我々に対していろいろな批判はあるだろう。それでも私は祖国である日本を愛している。
人間が作ったものには、必ず弱点がある。しかし絶体絶命のピンチにたたされても決してあきらめてはならない。意志あれば道は必ずある。
かって普賢岳で火砕流を止める作業に使った小松のカメラ付きのラジコンのパワーショベルをブームを継ぎ足せば活用できるはずなんですがハイテクジャパンで何故、人海戦術なのか不思議です。
原発の電力回復でどこまで冷却機能が回復するかはわかりませんが、これが最後の望みですね。ただし、失敗すると国としては財政破綻以上の損失をこうむると思います。(もちろん、財政破綻のトリガーとなる可能性も高いです。)
早ければ今日、長くてもこの連休明けくらいまでの期間が本当の勝負どころですね。