80.預金封鎖・新円切替の呪縛からの解放 |
さて、いよいよ今年も残り2ヶ月ですが、日本国財政破綻へのカウントダウンは依然として続いています。当面、市場は米大統領の行方を注視しているようですが、国内問題としては、災害 (新潟県中越地震と台風23~10号) への対応が今後は重要となります。三位一体の改革をはじめとした財政改革の行方も、2005年度予算編成と密接に絡むので、注視すべきです。
このwebサイトは、庶民レベルのセーフティ・ネットの研究を目的としておりますので、預金封鎖・新円切替の呪縛から解放された後の課題を整理しますと、キャピタルフライトやオフ・ショアよりも、年金問題ではないかと考えています。私も、8月頃から、年金問題に関する書物を物色しておりましたが、ようやく的を射た書物に行き着きました。~「超」リタイア術(野口悠紀雄著/新潮社/1260円)~です。本のタイトルと内容が一致しないので、買った人の中にはアレ?と思われた方も多いかと思いますが、高齢化社会の問題点を鋭く洞察し、年金問題については、118p~244pまでの126pと全体の46%のページ数を割いています。どうやったら年金のもらい得になるか、といった本がウンザリするほど氾濫している中で、この本は光り輝いて見えます。1260円という価格は、安い、と私は思いました。
A. その兆候はいくつもあります。たとえば日本の政府が抱えている借金は10
00兆円に上ります。今は公定歩合という、金利を決める基礎になるものがほと
んどゼロですから、借金の利払いも少なくて済んでいます。しかし、いずれ金利
は正常化せずにはいませんから、そうなると借金の利払いだけで、40兆円を超
えてしまいます。国の一年の税収が45兆円ですから、もう「経営破綻」してい
る状態です。倒産の宣告待ちをしている段階です。
また、日本への信用の高さは、日本企業の強さが支えています。ところが、主要
なメーカーはほとんど中国に拠点を築き、日本はすっかり空洞化してしまいまし
た。日本の強さが日本から失われれば、日本の円への信用は簡単に失われ、円は
暴落します。暴落すれば、貿易ができなくなります。
以下も枝廣淳子さんのHPよりコピ
食糧を買えるのでは?
A. ドルを持っている人と食糧を必要としている人が一致していればその通りで
すが、そうでないのですからうまくいきません。国のドル資産はアメリカ国債の
購入に充てられ、その証券もアメリカ財務省に預けっぱなしだそうです。あまり
に巨額で、しかも相手に預けたままなので、危機に至って引き出そうとしても、
まず無理でしょう。
ドルを持っている企業は、日本で経済混乱が起きれば中国などへ逃げてしまうで
しょう。個人でドルを持っている人も、とりあえず混乱が収まるまで海外逃亡す
るかも知れません。ドルも持たない、海外に移ることもできない、そして円が暴
落して貯金がパーになった国民の大多数が、国内に残ることになります。食糧を
海外から手に入れることは、安易に考えられません。
A. 期待はもてます。ただ、日本が混乱すると世界が混乱します。日本はやはり
経済大国で、世界の14.2%(97年)もの経済規模を誇っています。そんな
国が混乱すると、世界中が大恐慌に陥るので、日本を助ける余裕があるだろうか、
という懸念があります。自分の国は自分で何とかする努力が必要でしょう。
Q19. 日本社会は高齢化していて、人口が減少するのも早いと聞きます。少なく
なった人口なら、完全自給できるのでは?
A. 人口が自然に減少するには、長い時間が必要です。しかし経済混乱は、いつ
起きるか分かりません。もしこの10年ほどの間に経済混乱が起きたとしたら、
日本の食糧事情はかなり厳しくなるかも知れません。日本経済(特に財政)はい
つ破綻するか分からない状態ですから、予断を許しません。
人を養う食糧を買い付けできるくらいの技術は残るのでは?
A. その通りです。日本から企業が逃げ出しても、まだ高い技術が残っているで
しょう。けれども、食べていくことは容易なことではありません。少なくとも、
これまでのような食生活は続けられないでしょう。中国が台頭したからです。
中国が工業力をもったということで、世界史的なデフレが起きています。工業製
品は産業革命以降、先進国だけが独占していたために高い値段に釣り上げること
ができました。しかし世界人口の5分の1も抱える中国が工業力を獲得したこと
で、工業製品は「誰にでも作れる」安っぽいものになったといえます。そうする
と工業製品は陳腐化(コモディティー化)して、パソコンのような精密機械もど
んどん値下がりしていきます。これまでのような農産物に対する工業製品の価格
優位は薄れていくでしょう。
逼迫し、高騰する恐れがあります。そうなると、工業製品と食糧の値打ちが、逆
転するかもしれません。コメ10キログラムとパソコン1台とどちらが高いか分
からない、今考えると冗談のような事態もあり得るでしょう。日本は、工業力を
大きく削られた上、残った工業力で生産したものも安く買いたたかれ、食糧は高
く買わなければならなくなります。国内で3000万人分の食糧を生産するにし
ても、あと9000万人分を養うだけの儲けを出すのは大変なことです。
Q21. 日本はこれから、どうすればよいでしょう?
A. 長期、中期、短期の時間軸と、地域サイズの空間軸に分けて考える必要があ
るでしょう。
長期的には、ご指摘のように日本の人口は大きく減少していくと予想されていま
す。そのときには高い自給率を達成できるように、今から国内の生産体制を整え
ておくことが大切でしょう。
すから、そのギャップを輸入食料で埋める必要があります。そのためには農産物
以外の商品で海外に売れる商品を作り続けていかなければなりません。産業の空
洞化をなんとか抑え、新規な産業を生み出していく活力が求められます。
短期的には、海外諸国と良好な関係を築くことではないでしょうか。特に、隣国
の中国や韓国は今後も経済の発展が予想されます。日本が苦況に陥ったときに、
頼りになるのはこうした国々だと思います。
次にどのサイズの地域を考えるかですが、日本全体となると、非常に難しいと云
わなければなりません。日本が迎える可能性の高い危機は財政破綻であるため、
国の政府そのものが十分機能しうるか、分かりません。従って、日本全体での対
策も重要ですが、道府県レベル以下のサイズで対策を練ることが現実的でしょう。
東京などの大都市圏を除けば、自給体制をとれる農業地域は結構あります。どう
にかできるところからどうにかして、余力を他府県に振り分けてもらえたらあり
がたいです。
べ物を自作することも有効でしょう。今さら農村に疎開もできない人は多いと思
われますから、そのような人たちのため、都市で行える農業技術の開発が大切と
思われます(ベランダ栽培、屋上栽培)。
さらに、国内だけに思考を狭める必要はありません。国家の枠組みで考えるので
はなく、人と人とのつながりで考えてみてはどうでしょう。日本で生産すること
だけにこだわらず、たとえば中国などへ農業指導に行って現地の振興と親睦をは
かり、生産した一部を日本に送ってもらうということも可能ではないでしょうか。
緒方貞子さんが「人間の安全保障」と表現しているように、国の枠組みを超えて、
人と人とのつながりで、一人一人の生活が安定するようにはかるのです。インター
ネットの登場は、こうしたことを可能にしてくれます。
誰かだけが富んでその分誰かが損をするというようなこれまでの社会構造を改め、
どの国のどんな人も、いたわり合い励まし合える仕組みづくりを、諦めずに続け
ていきたいものですね。
その番組を見て感じたのは人間はあまり進歩していないということです。
崩壊の原因は財政破綻だそうです。
①皇帝は市民の支持がなくなると失脚する
↓
②皇帝は市民を満足させるため公共事業で大掛かりな闘技場を行う
↓
③市民は一度生活水準が上がると、下げれなく更に要求が拡大する
↓
④支出が止め処もなく増大
↓
⑤財政危機
一方拡大する領土はその維持の為莫大な支出が必要になる
皇帝が支出を減らす為領土を放棄する方針を出しても抵抗勢力(元老院)がおりできなかった
結果大インフレが起き崩壊したとのことでした。
どこかの国に似ていますねえ









