938.遠くて近いギリシャ危機 |
株価水準が下がるにつれ、下落率が一定でも下げ幅は小さくなっていきます。確かに8000円は心理的な節目になるのかもしれません。私は、複数の有望な銘柄を長期間、追跡していましたが、下げ止まりつつあるようにみえるも、上げるだけの材料もないように思えます。やはりギリシャのデフォルトが最大の懸念材料であり、欧州危機が払拭されない限りは大きな反発は難しいとみるべきではないでしょうか。
ギリシャのデフォルトに関しては、目先、そのような最悪の事態を避けるべく最小限の支援策で先送りされているのが現状のように思えます。やがて破綻する、いやしない、またそれがいつなのかは市中に出回っている情報を拾い集めた限りではわかりません。ギリシャはユーロを離脱し、独自の通貨(ドラクマ)を復活させ、自国通貨切り下げにより国際競争力を取り戻すしかないようにも思えます。近世以降、デフォルトした国はそうやって塗炭の苦しみを経て、立ち直ってきました。このままではギリシャの復活は遠いといわざるをえません。ギリシャの財政破綻(ひいてはEUからの脱退)は、アイルランド・ポルトガル→イタリア・スペイン→英・仏・独 と欧州全土に波及し、世界経済危機に発展するといわれています。そのドミノ倒しの過程で、日本のソブリンリスクに飛び火し、日本国債が売られる。これもそう遠い先の話ではありません。日本政府の要人は口先では「ギリシャの財政危機はひとごとではない」などと発言されていますが、日本の財政改革などスローモーション・ピクチャアを見ているようでもどかしい。こうしている間にもXデーへのカウントダウンは続いています。
生保が日本??を売る日、で、明日の日経平均先物は8300円です。
危機感を煽って領民の資産を巻き上げようとしている破廉恥物は誰か?世界中どこに逃げても同じことと思いますがね~。今後、人類は老害でしょうか?パイオニア精神ってどこに行ったのか。やっぱりこれからは宇宙開拓(フロンティア?)へと進化できれば未来は開かれる。人類の欲望を満たすには、地球というシャーレの中ではもう臨界なのでしょう。
今回のバブルは、通貨間の金利差はさほどなかったですし、もともと対して景気が良くもないという想定をすれば、いわゆる高金利通貨も株もそれほど買われているというわけでもないと思います。
余ったカネの行先は貴金属ではないでしょうか。どの通貨に対する金・銀価格を見ても、まぁよく買われているわけですが、あんなもの、通貨に換えねば何も買えませんね。カネのほうが便利です。
ということでさらなる暴落を期待したいところですが、上にも行きそうで手を出すのは怖いですね~。
日本国債の格付けについて、印象に残る記述がありました。
国債の格付けは、対外的な支払い能力の評価であり、支払いをするためにその国内がどんな状況になるか、国民がどんな目に合うかを含んだものではない、といった論旨でした。
日本国債の格付けは高くても、あまり意味はないですね。
そろそろ国民からナマタマゴが投げつけられてもよさそうですが、国家権力ってよくできています。99%の国民は従順なのです。その点ではNYのウオール街デモは国民意識の高さです。
日本は原発デモにフジテレビデモw。なんと平和でよい国でしょう。
さて、ECBがたいして動けない中、英国BOEはしれっと750億ポンドの量的緩和策の拡充を決めましたが、インフレの中、わかりやすい国ですね。しばらく大陸欧州や新興国、米国に目が行っていましたが、何やら本日キング総裁が演説をするそうで、英国にも注目してみたいと思います。
完全に経済政策のかじ取りに失敗していると思います。おそらく打つ手なし、泥沼にはまってるのが今の日本でしょう。
これで、預金封鎖か政府紙幣当たりで乗り切ろうとか考えてるとしたら完全に国民を馬鹿にしてるとしか思えませんね。
ま、日本は世界的にみても未熟な民主主義国家ですので分かりませんが・・・
預金封鎖は、何らかの理由で国民がいっせいに預金を引き出しにかかったら、国はやるでしょうね。赤ん坊を除いて、国民が一斉に100万円を銀行(ゆうちょ銀行も含む)から引き出して、現金で手元に持とうとしたら、それだけで約100兆円です。国債は暴落するのではないでしょうか。戦争?天災?それとも海外投資?または国が信用できないから?財務官僚は想像力がなさすぎるのではないでしょうか。
預金封鎖、政府紙幣の場合、まず憲法違反です。日本は一応法治国家ですので、これが万一破られる場合、国内からも国外からもまず日本と言う国に対する「信用」がなくなります。
なので、日銀引き受け(これも法律の改正が必要)によるインフレかIMFやアメリカから国債購入資金を買ってもらうくらいしか選択肢はないと思っています。でも、結局最後はデフォルトすると思ってますが・・・
私は長い間、日銀に対して疑問を持っていました。日銀はできることはすべてしてきた、後は政治の問題だというような発言を繰り返してきたと思いますが本当だろうか、という疑問です。患者がどんどん衰弱してゆくのに最善の治療をしているといいはる医者のようで信用できないのです。もしかして無能ではないのかという疑問です。
いまポール・クルーグマン著の「恐慌の罠」を読み終えたところです。
2002年発行の本で古いのであまり参考にならないと思っていたのですが日本が政策を間違え続けて現在に至る流れがよくわかり感動しました。
何故デフレが続くのか、円高になるのか、日本の破綻はいつ頃かがよくわかります。当然、日銀の無能ぶりがくっきりと。
どなたか経済に強い人この本を読んで解説して下さい。図書館にあるはずです。200頁ほどですぐ読めます。
その本探してみます。