134.マタギ氏の投資判断(その2) |
Q:昨年7月より、米国のインデックス・ファンドを少しずつ買い始めました。「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/ichiran/kaigai_kabushiki.html#1 毎月およそ3万円ぶん購入し、積み立てていくプランです。この投信を選んだ理由は:①万が一の事態に備え、米ドルも保有したい。②自分には株式の選定ができないため、機械的なインデックスを選んだ、の2点です。ただ、いくら「米ドルは強い」と言われていても確信がもてず・・私の投資パフォーマンスもマイナスになることもあり、インドや中国の株式に投資したほうがよいのではないだろうか、という気の迷いも出てきてしまいます。(詳しい調査の伴わない素人判断ですが) また、私のように資金力の微小なケースでは、そもそも株式に投資するメリットなど無いのではないか、とも考えています。
A:私(マタギ)は決して株式投資に詳しいというわけではありません。ただ現在の預貯金に比べ投資効率が高いと思っていること、社会の情勢に機微になるため取り組んでいる程度です。質問者が投資されているファンドについての知識はありませんが、ファンドの性質を良く踏まえて取り組まれることが肝要と考えます。
外国(国外)のファンドについては語学能力が多少とも必要で詳細な部分までは日本のファンドでも理解が難しいことを考えれば大変であろうことが推察されます。私は語学能力に乏しいため不安と考えています。私も海外のファンドは購入していますが、英文の報告書を見るたびに運用成績はともかく内容を把握するのに一苦労です。
米ドルについて疑問をお持ちのようですが、多少の円高になろうが今後の基軸通貨としての位置付けは普遍と考えています。今後の日本の財政事情から判断し、米ドルが絶対評価として安心感があるということです。ちなみに少額であれば現金で米ドルを持つことも有効と考えています。(都市銀行等へ行けば1万ドル程度であれば在庫がありますのですぐに両替できます) 今後の為替状況は円高となっていますが、中長期(10年のスパン)で考えればドルを持ついうことは、投資というより資産保全として有効かもしれません。
なにはともあれ日本に暮らし、日本で生きていくこという視点から考えれば、少額の投資であっても、現時点の判断が将来の大きな財産形成になる可能性があることは否定できません。
【参考:インデックスファンドとは】(マネックス証券のHPより抜粋)
インデックスファンドとは、株式指数などのインデックス(指標)に、基準価格が連動するように設計・運用された投資信託。運用成績については、ファンドマネージャーがインデックスよりも高い成績を目指して運用するものをアクティブ型というが、数年に1度の割合でアクティブ型がインデックスファンドの運用成績を上回ることはあっても、長期的に見ると、インデックスファンドの方が成績が良くなってるようだ。投資先進国アメリカの、投資信託の過去の運用成績を見ると、上位をインデックスファンドが占めている。インデックス型の最大の利点は、普通の投資信託が購入時に数%の手数料がかかり、保有期間中も年0.5%~2%の信託報酬が差し引かれるのに対し、インデックスファンドは購入時の手数料も安く、(アメリカでは、手数料なしのノーロードが主流)信託報酬も最低限に抑えられているため、その結果が高パフォーマンスにつながっている。