1106.次期日銀総裁は岩田規久男氏の陣頭指揮しかないのではないか |
野口悠紀雄氏の近著、「金融緩和で日本は破綻する」の中に気になる一節があります。以下、一部を引用してみます。
物価目標は "目くらまし"
金融緩和の目的は、物価上昇率の引き上げであるとされる。日銀のHPでもそのように説明されている。この立場によれば国債購入は手段にすぎない。すなわち国債購入によって日銀当座預金というマネタリーベースを増やし、それによってマネーストック増加と経済活動の活性化を期待する。そしてそれが物価を上昇させるのを期待するわけである。しかし、国債購入そのものが目的だと考えることができる。それが必要とされるのは日銀が国債を購入すれば財政赤字が拡大しても金利高騰などの問題が起きないからだ。(以上、「金融緩和で日本は破綻する」より)
おそらくそうなのだろうなと思っていました。答えはここにあったのです。
アベノミクスの死角として、やがて金利上昇を引き起こし、それこそが財政再建を阻み日本国の財政を破綻させる、とする正反対の見方をする人も多いのですが、それを弱気派と呼ぶかどうかは別にして、日銀が短・長期金利をコントロールできたとしたら財政破綻は先延ばしすることが可能になるかもしれません。それには、岩田規久男氏自らが陣頭に立ち、体を張って金融政策を進めるしかないと考えます。
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「金融緩和=中央銀行がお金を刷って国債を買う= 金利を不当に押さえ込んで、国の借金を増やす事」ということです。
金融緩和 というのは、要するに「政府に無駄使いと、借金増大」の容認なのです。
でも、国民が、「国が無駄使いをすると、景気が良くなる」という、間違った神話を信じているうちは、どうにもならないでしょう。
政府がカネを使えば、その分のカネは必ず国民経済から取り上げられるのです。税金であれば、分かりやすいですが、カネを刷って使ってしまえば、一般の人にはなかなか分かりません。でも結局、購買力の低下として、国民の負担になるのです。
デフレだ、デフレだと、叫んでいる経済学者は、物やサービスの値段の低下は、企業が一生懸命努力をしていることで、起きている事を少しも理解していません。物の値段が上がって、嬉しい消費者などいないのです。
政府の支出を減らすという、難しい選択をとりたくない政治家たちは、これに諸手を上げて賛同します。まったく自分たちが責任をある行動しなくていいわけで、これほどありがたい事は無いでしょう。
もう10年以上、ゼロ金利という、政府の無駄使いを助成し、借金を増大を許した、前代未聞の「金融緩和」を日本政府はやってきました。
1000兆円も及ぶ借金を作って、政府が散々カネをバラまいても、経済は上向きにならないのに、更なる「金融緩和」=つまり更にカネを刷って、使ってしまえば、景気が回復すると信じている人々がいる。
いいかげん、政府が無駄使いしても、世の中の商売はちっともやりやすくはならない。政府に寄生する人間たちだけが、儲かるのだという事に、気づいてほしいと思います。
借金は減るわ、既に高齢者にバラまいたお金はインフレで実質回収できるわで、良いことづくめじゃないですか。
「この世にはただ飯はない」 by フリードマン
カネを刷って、使ってしまえば、皆が豊かになる、なんてうまい話があるなら、この世から貧困なんて無くなってますよ。5000兆円でも、100京円でも、カネを刷り続けれていれば言い訳で。誰かがカネを刷って使ってしまったら、それは誰かから必ず購買力を奪う事で補われる。
リフレというのは、体のいい「インフレ税」なのですよ。
それと、中央銀行がカネを刷っても、政府はお金を借りているだけなので、借金は増えるだけです。リフレでは国の借金は減りません。
それに中央銀行が金利を操作して、いくらでも安い金利で、政府は、国債でお金を借りれるのだから、倹約、節約などする必要なないし、今回は無駄使いをしないなんて、考えている自体が、役場という効率化を要求されない組織のおそろしい本質を分かっていない。
政府紙幣とかを刷りだしたら、ジンバブエの道に進んでいきます。まだ、そこまでは行っていないですが。
それが政権交代して、日本人の手でランチを製造して、外国から輸入した原材料分は輸出で稼いだ金で払おうと言うことになったんですよ。
>リフレというのは、体のいい「インフレ税」なのですよ。
インフレ税で国の借金が実質減るんですから、結構なことじゃないですか。
既に毎年の財政赤字が50兆円で、財政規律は乱れまくってますが、リフレやるとさらに乱れるのでしたら、維新の会に政権取って、公務員制度や社会保証制度等の抜本改革をしてもらった方がいいでしょうね。
もし、かつての円高デフレ不況下で雇用のない中で、増税や歳出カットしてたら、あっという間に財政破綻してたと思いますよ。現時点で、多少なりとも増税や歳出カットできる余地が生まれたのは、金融緩和で円高是正されて雇用と給与所得が増える見込みが生まれたのはからですよ。
>インフレ税で国の借金が実質減るんですから、結構なことじゃないですか。
増税(インフレ税)がいい事ですか?
それを私とか貴方が 吉野家の牛丼が一杯1000円とかになることで支払うんですよ。それでいいですか?という事です。
その割には給料は上がりませんが、みなさん大丈夫ですかという話です。
この世にはただ飯はない、というのはそういう意味ですよ。
増税反対、歳出カット反対、財政破綻にも反対って、そんなこと通るわけないでしょう。現実を直視した方が良いと思いますよ。
結局、今のような高福祉政策は、続きようが無く、ベビーブーマーとともに滅びるしかないという事を、認めるしか無いのですよ。
日本政府の場合は、国の役場が破綻している事を認めて、資産を整理し、借金を返して、大幅な歳出カット、(国の仕事と財源を地方に移す、民営でできる物は民間にやらせる)のが解決策だと思います。国の役場の規模は、今の10分1もあれば、国防、外交、司法などは十分に機能するでしょうね。あとは全部地方自治体と、民間にやらせればいいと思います。
しかし、具体的に、社会保証給付を何割カットし、公務員の人数や給与を何割カットしていくら歳出を減らすか、概算でも考えたことありますか?
それで毎年の財政赤字はどれだけ減って、国と地方の借金はいくらになるのか?それを考えてみれば、リフレすべきか否かは自ずと明らかですよ。
まあ、いいや、この前の続きね↓
1.
>途上国はドンドン経済成長して、賃金もドンドン伸びるでしょう。
しかし、だから先進国は成長できないと言うことにはならないんですよ。他の先進国は成長してますからね。
「先進国は成長できない」なんて何処に書いた?
先進国の成長率は途上国より低いのだから、いずれ生活水準は同一になるんじゃないの?この主張のどこが間違ってんの??
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO47710140W2A021C1W14001/
日本経済新聞、先進国の経済成長率、なぜ低い?
>キリコ説が正しいなら、アメリカやヨーロッパの人の賃金は右肩下がり、失業者は徐々に増えるはずですが、そうなってないってことは、キリコ説がどっかで間違ってるってことですよ。
つまり整合的に説明はできないが間違っているに決まってる、と言いたいの?(笑)
日本とアメリカの間で実際に起こったでしょ。
日本の自動車メーカーに追い上げられて、GMをリストラされた人はウォールマートでレジ打ちやってるよ。
つまり、第二次産業の失業者は第三次産業に吸収されている。
別に私独自の主張じゃあないよ、中学生の教科書レベルの話。
ペティ=クラークの法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF
ペティ=クラークの法則とは、経済社会・産業社会の発展につれて、第一次産業から第二次産業、第二次から第三次産業へと就業人口の比率および国民所得に占める比率の重点がシフトしていくという法則。
統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u18.htm
これのどこが間違ってんの??
具体的に、どれぐらい日銀が国債を買って、どのぐらいの円安にすれば空洞化が止まるのか考えたことありますか?
それでどれだけ第二次産業の失業者が減って、どれだけ第三次産業がダメージを受けるのか?
それを考えてみれば、リフレすべきか否かは自ずと明らかですよ。
そうだと思いますよ。で、だからなんで円高是正に反対なんですか?
>どれだけ第三次産業がダメージを受けるのか?
リフレで第三次産業がダメージ受けてるんですか?どんなダメージ?株価は上がってるみたいですけどね。中長期的には価格転嫁できるんだから儲かりますよ。輸入品との競争力は増したんだから。
あなたはリフレに反対してますが、リフレしなきゃ、後数年後には確実にハイパーインフレになりますよ。
>それでどれだけ第二次産業の失業者が減って
人の文章構造パクるのは自由ですが、内容を変えるんなら、意味不明な文章にならないように気をつけて下さいよ。かつての70円台から、現在の90円台になって、企業の業績はだいぶ改善したじゃないですか。失業者もこれまでのようには増えなくなったんだから、良くなったじゃないですか。
あなたは、ハイパーインフレになったら、途上国並の生活水準になると言ってませんでしたっけ?それは、途上国が今後発展して先進国と肩を並べるという意味だったの?
一旦リセットしても良いですから、あなたがリフレに反対する理由をもう一回整理してもらえませんか?
欧米のように三次産業にシフトすべきところ、リフレはその妨げになるからですか?しかし、欧米では既にリフレしてますけど。
確かにその通りで、なんのために議論してるのかと言われると私にも分からないんですが、
リフレやるとハイパーインフレになるリスクがあるから反対としたり顏で言う方、それを心配されるのは確かにしっかりしてて立派だとは思うのですか、
リフレしなかったら後数年で確実にハイパーインフレになる上、三次産業だってグローバル競争と無縁じゃありませんから三次産業含めた国内産業も壊滅するってことには一切言及しない。それは何でなのかってのがすごく気になるんですよね。別に気にする必要ないのかも知れませんが、対案もないのに政治がやることには何でも反対で現状維持しろ、何も変えるなという姿勢だから、日本がこんなことになっちゃったんじゃないでしょうか。まあ、ごく一部の有権者なのかも知れませんが。
赤字国債の返済工程なんて一度も聞いたことない
そもそもデフレが景気悪化の理由じゃない
需要無いからデフレなんだよ
じゃあ、何で需要が無いのか?ってのを馬鹿のリフレ派はデフレが賃金の低下を
招いているとトンデモ理論を展開する
そもそも賃金が安いのは需要無いからなんだよ 需要があれば経済はインフレに向かうんだよ
政府主導でインフレなんか愚の骨頂
レーガノミックスがアメリカにもたらしたのは莫大な借金だけだよ
ごく一般的な常識論じゃん。
>>キリコ氏、佐藤氏
まあ、骨が折れるだろうけど、できの悪い中学生に教えると思って頑張ってくださいよ。
応援してます。
あ さんが構ってあげるから、喜んで集まってくるのでしょう。というか、そもそも、あ さんってリフレで全てが解決すると思っているリフレ派じゃないでしょう?
もともとは、円高デフレのまま衰弱死するよりはマシ、って立場だったはず。議論上、リフレ派代表みたいになっちゃってますが・・・。
反リフレの方は、池田○夫ブログにでも行って、「うんうん、俺らってクルーグマン、バーナンキ、ドラギ、ラガルドよりも賢いよね。」って褒め合ってればいいのに・・・。
もしくは、反リフレの朝鮮日報とか、新華社通信のサイトなら、居心地いいはず(コメント欄があるかは知りませんが)。
と言いつつも、私もリフレ派ではなく、アベノミクスの先行きを懸念する一人ですので、あしからず。
TPP交渉も参加で合意したことだし、発展途上国の方と同じ給料にならないよう、仕事と勉強に頑張ろっと。
民主党政権時代には、国内産業は壊滅状態でしたので、企業の業績が改善するとか、リストラの嵐が収まるだけでも大幅改善だと思いますが、1ドル70円台から90台と大幅に円高是正されたんだから、一年後には給与所得は増えてると思います。竹中平蔵さんは給与増まで三年くらいかかるとおっしゃったようですが、それよりはだいぶ早まるんじゃないでしょうか。
私は金融緩和で円高デフレを脱却せよと言う人だと思ってるんですが。そうすると、共産党と社民党以外は、民主党ですらリフレ派だと思ってます。
公共事業は、景気回復するまでは、失業者に無償で生活保護の給付するくらいなら次善の策として、雇用対策として仕方ないかなと思うようになりました。しかし、地方に無駄な道路作るのにはもちろん反対です。
社会保証の給付や、公務員の給与をカットするのは大賛成です。半額くらいにカットすれば良いと思ってます。しかし、景気悪くて雇用がない中でそれをやったら、景気がさらに悪化し税収減、さらに歳出カットが必要になるというかつてのギリシャみたいな悪循環になると思ってます。
今でも、自民党よりは維新の会を支持してます。が、もともとは小泉竹中路線支持ですので、竹中平蔵さんが自民党政権の権力の中枢のちょっとわきの方にいる現在となっては、前よりは自民党を好きになってます。
私の中での「リフレ派」とは、金融緩和さえやっとけば、円安・インフレになって、全ての問題が解決し、万事上手く行く、と主張している、極端で分かりやすい人たちをイメージして使っておりました。
言われてみれば勝手な自分のイメージで使っておりました。失礼しました。
>リフレ派はとりあえず株が上がって土建屋が儲かれば後は何とかなるってスタンス
名無しさんなんて、金融政策と財政政策の区別もついてないんじゃないかと思います。リフレ派は、公共事業などの財政政策をやれと言う人ではないんですけどね。
私は、前回の衆議院選挙までは、社会保証制度の抜本改革をすると言う維新の会を支持してましたが、選挙結果を見て、行くとまで行くしかないんだなと悟りました。年金減額なんて公約したら選挙で受からないんですから。
強力にリフレを推進して景気回復させますと言う公約は、国民を働けるようにして法人税収や所得税収を増やしますと言う意味だけでなく、実質資産課税を強化します、マクロ経済スライドで年金実質減額します、と言う意味でもありますので、有権者の大部分がそれを支持してるんですから、それでいいんじゃないかと思うようになりました。
しかし、夏の選挙の時には、構造改革を推進する維新の会を応援するつもりです。
実は、安倍さんの進めるアベノミクスは、6月の参院選で勝利するための「手段」に過ぎず、自分の思い通りに物事を進められる環境が出来た後に、強烈な「構造改革」と「規制緩和」に乗り出すのではないか?それこそが、彼が「やり残したこと」なのではないか?
という淡い期待をしていたりもしますが。
ま、「やり残したこと」は「改憲」であるというオチも考えられますけどね。
安倍-オバマ会談はそこまで突っ込んだのか。いや、アメリカ債務の永久凍結を話し合ったのか?先進国政府の国債残高の解決にはどこかが犠牲にならなくては済まない。ヒマジンさんの予測は何処に行き着くのでしょうか?
どこに行きつくかなんて予測してたら不安で心がおかしくなりますよ。それが隆君の悪い癖です。
未来予測など諦めて、運命に身を任せ、目の前の日常を一生懸命に頑張りましょう!(って、メンタルヘルスの先生も言ってました)
私は、改憲には賛成ですが、野田さんの消費税増税の時みたいに、そればかりにかかりきりになられたら嫌ですよね。
自民党に、農業や医療の規制緩和や、社会保証制度や公務員制度の改革は出来ないと思いますから、景気回復したら、政権交代してもらうしかないんじゃないかと思います。
とりあえず、夏の選挙では民主党は壊滅させたいです。インタゲ2%とかTPP推進とか、私からするとまともな公約を掲げてましたが、選挙が終わるとどちらもトーンダウン。基本的な理念みたいのがないんでしょうね。さっさと政界再編して欲しいです。
Aさんも言っている通り、こだわりや深追いはいけませんね。
気を付けますニャン。最近素直になった(自嘲)。10日前にプチ絶食(金曜日の夕食から日曜日の朝食までリンゴ200gとクルミ20gと水分)やってから、自然と、少食+歩数増に。
すいません、またエキサイトしちゃったみたいで。。気をつけます。