173.日本国財政破綻の可能性に言及する論文もある |
公的機関は必ずしも、財政破綻否定派ではなく、日銀などはむしろ、警鐘を鳴らしています。日本銀行金融研究所兼金融市場局(当時)の藤木 裕氏の論文を読みました。氏は「このままのペースで政府債務が増加すると、もはや調整インフレによる債務帳消ししかありえない」と、示唆しています。Krugmanは、「(1990年代の)日本国の巨額の財政支出を『平時における市場最大の景気刺激策』である」と論評し、その『維持不可能な巨額の財政支出』は、結局一時的な効果しかなく、持続的な景気回復で債務が将来、一掃される、との見方に否定的な見解を示し、当時の財政支出を一刀のもとに斬り捨てています。さらに、最近の実証研究では、政府債務の持続可能性を否定するものが出始めている(1995-1999のデータによる、土居の論文2000)と指摘しています。
戦後(1945~)の福祉国家で、ハイパーインフレで財政赤字の削減を行った事例はないそうです。日本がそうならないことを祈るばかりです。









