174.災害に対するセーフティ・ネット |
さて、2004年に大きな被害を被ったのは、四国(主として瀬戸内海側)、近畿、北陸(福井、新潟)、三重、東北(福島)などです。家屋被害を被った方への支援ですが、地方自治体の見舞金 (わずかです。10~ 30万円、このほかに全国からの義捐金、救援物資など) のほかに、家屋の倒壊・流出及び浸水により、家を立て直す場合の、都道府県の災害融資 (100万円~200万円、都道府県によって違う) と、住宅金融公庫の災害貸付があります。公庫は、一般貸し付けよりも低金利 (現在1.6%程度) の貸し出しで、融資条件も緩和されています。これは、国による一種の救済措置でしょう。(ちなみに、住宅金融公庫の一般貸し付けは、独法化により廃止となりますが、災害貸し付けと、賃貸用の貸し付けは存続することが決まっています。)
災害による貸し付けは、一般の金融機関が融資対象としないので、国策として (セーフティ・ネット) 残ったようです。罹災された場合に備えて、一応、頭のスミに置いておかれてはどうでしょうか。







