1278.年金の積立金は株でスッてしまうのではないか |
年金の積立金が余裕資金であるかのように、株につぎ込む。運用しているお役人さんや運用担当者のフトコロは痛まない。運用手数料をガッポリ持っていかれる。GPIF、郵貯銀行、簡保生命、共済年金を合わせて、「4頭のクジラ」といわれています。(日銀も入れて「5頭のクジラ」という言い方もある)クジラは、運用資産の25%を国内株式、同じく25%を外国株式にそれぞれポートフォリオを変更しました。それぞれ国内外株式の運用比率を倍にした。株価を上げるのは安倍内閣の至上命令だからです。内閣の支持率は株価が命運をにぎっているといっていいでしょう。しかし、積立金には限界がある。年内持つかどうか、という話もある。だから、カネを撃ち尽くしたが最後、株価は下落する。それは来年あたりから本格的に始まる。と、まあ悲観派のシナリオはだいたいこんなところでしょうか。
実際、11月にはやや持ち直した日経平均株価も2万円が近くて遠い。「機関投資家は中長期的に株式の資産配分を下げようとしている。日本株は一時的に2万円手前まで戻ったとしても、そこからはズルズルと安値を切り下げていく展開になる(菊池真氏、週刊現代より引用)」2016年になると世界的な景気後退が始まり、世界の株価は上がりません。日本株の買い支えも「4頭のクジラ」の資金はいつまでも続かない。下手をすれば、ドシロウトがやるようなナンピン買い下がりをやって、かえって傷を深めるかもしれない。政府は「知らん顔」を決め込むかもしれませんが、GPIFらの評価損の情報は明らかにするべきではないでしょうか。反政府系メディアの朝日・毎日は、こういう時にこそ頑張ってもらいたい。そして、運用損の責任はキッチリとらせなければならない。最大の責任者であり、発案者でもある伊藤隆敏氏の名前は記憶しておくべきかと思います。
【参考文献】副島隆彦著 再発する世界連鎖暴落 祥伝社刊(初版2015年11月10日)
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損した時だけ大騒ぎするのがマスコミです。リンク読んでみて下さい。
例えば、先週だかの週刊ポストにも大喜びで書いてあったと思います。
国民の金が株でバクチと言うなら、私に言わせれば、あと五年は持たないだろうというこの期に及んで、円や国債で持ってる方は犯罪的な背信行為だと思います。
民主党みたいに対案もなしに批判しても何も良くならないと思うんですよね。株でなくて国債で持ってたら安全なのかといえばそんな訳もないですから。
記事にあるように、前者は他人の金を勝手にバクチに使い込んでるんです。対して、国民が円をもつのはバクチではありませんし、基本的に自分の金を何に使おうが自由です。
国民の税金、ではなく国民の年金積立金ですね
年金機構としても積立金をどう運用するか安全確実を日夜考えているはず。いわゆる債権や株式や円、外貨など分散するしかない・・・あたりまえの意見で恐縮です。
個人的には、村上ファンドに運用をアウトソースして欲しいです。あの才能を利用しない手は無いw
GPIFが、この期に及んで、円や国債で持ってる方が犯罪的な背信行為だという意図でした。
方は、 かた ではなく ほう の意味でかきました。
皆さん、株価の変動幅ばかりを気にして、円や国債の変動幅については気になさらないようですが、
古今東西の財政破綻時に変動幅が大きいのは、株価よりも国債や通貨の方ですからね。
しかも、年金基金は毎年5%弱の運用利回りを長期に渡って達成する前提で、今の給付水準が決まってるんですから、ほとんど儲からない国債で運用するなら、給付水準を大幅に引き下げなきゃいけませんよ。このままの運用成績では20年後には年金基金は枯渇しちゃうんですからね。