1323.マイナス金利は金融政策の破綻ではないか |
アベノミクスとはもう関係が薄いのですが、マイナス金利も散々な評価になっています。
5/9付けの日経コラムで平田育夫氏は、「国債購入による量的緩和が限界に近い」と指摘しています。出典は忘れましたが、元日銀副総裁岩田一政氏も日銀の国債購入は2017年頃が限度ではないか、とほぼ同様なことを述べています。平田氏は同コラムで、「日銀が国債を異常なほど高い価格で買い続けると、インフレ目標を達成し、購入額を減らす時にこの "国債バブル" がはじけて金利が急騰し、経済を混乱させる」と書いています。私の考えは少し違っていて、以前にも述べていますが、日銀は出口戦略は取れない、従ってインフレにすることはできない、と思っています。なぜなら日銀が国債の買入額を縮小すれば国債は暴落するし、そもそもマイナス金利政策を続けているうちは、インフレになることはない。もっと言えば、もう半永久的に日銀はマイナス金利政策をやめられないだろう、と考えています。
副島隆彦氏の近著、"マイナス金利「税」で凍りつく日本経済 " の182ページ以降に、金融市場の現場で働く、石黒氏(仮名)と副島氏の対談があるのですが、この中で、石黒氏と称する金融のプロが鋭いことを述べていて、私も思わずうなずいてしまいました。以下に引用します。
国債暴落のシナリオで一番可能性が高いのは、民間銀行が日銀に対して、国債を売った代金を国債の借り換えでなく、「現金で返してくれ」という時です。マイナス金利になっている国債はもういらない。「資金を株に入れる、あるいは米国債に投資する」といえば、おカネが本当に市中に出回るようになる。この時、国債需要が減ることで価格が下がる(金利は高騰)。それが国債の暴落です。可能性が高いのはこのシナリオです。
副島隆彦氏著「マイナス金利「税」で凍りつく日本経済」(216ページ~217ページにかけて一部を引用)
副島氏は同著で「マイナス金利の世界では、どこまでも先進国の中央銀行が国債を買い上げ続けて、絶対に売ることは出来ない。少しでも売ったら大暴落」と指摘しています。要するに、マイナス金利は国債がべらぼうに高い状態です。いくら高くても日銀は買い上げますよ、と言っているわけです。これはもう金融政策は終わったのではないでしょうか。岩田一政氏は 「マイナス金利は-2%程度まで下げても大規模な資金逃避は起こらないのではないか(2016、2/16ロイター)」と述べていますが、このままではゼロ金利にも戻せなくなる。この先どうなるのかを考えると怖ろしくなります。
副島氏がマイナス金利の本当の意味を前出の著書に書かれています。これ以上の引用は避けたいと思いますので、興味のある方は著書をご覧下さい。
![]() |
新品価格 |
新しい投資先と言うのは、多分、短期間で売られてまた国債に戻ってくる、いわば国債は一時期な保管場所?それがマイナス金利は手数料なのでしょう。
機関投資家は税金還付とかあるから損害は大きくない。ドイツや日本は国民貯蓄だから強いのでしょうか?アメリカは取引通貨だから強いのか?
そして、途上国通貨を下落させる事で先進国通貨の安全性を保っている?
そこら辺がよくわからない?
しかし、「日銀が国債の買入額を縮小すれば国債は暴落する」というのは、なんでやねん? です。
日銀による異次元的量的緩和が始まる前から、日本国債は長期金利で1%以下(0.6~0.8%)といった具合で、国債長期金利としては超超と、超が二つ付くくらいの超低金利だったわけです。
で、アベノミクスが始まって、日本国債の長期金利は0.3%前後といった水準で、超超超と超が三つ付くくらいの超低金利になって、で、現在、金利はマイナスに突入したわけですが、量的緩和が無くても、マイナス金利でなくても、以前から日本国債が超低金利であったことには変わりはないわけです。
量的緩和が始まる前、どうして超低金利だったのかというと、それは、金融機関の側に国債を買い取ることができる資金がジャブジャブ有り余っていたから。量的緩和がなくとも金融機関の側はお金が有り余っていたということ。
で、量的緩和が終わっても、さらにマイナス金利でなくなっても、金融機関の側に国債を買うことが出来る資金がジャブジャブ有り余っている状況というのは変わりはないわけで、だったら、量的緩和とマイナス金利が終わったとしても、日本国債の金利はマイナス金利から0.6%前後の超超低金利になるだけで、国債暴落なんてことにはならないでしょう。
あと、日銀は金融機関からこれまでさんざん国債を買い取ってきたわけで、それは国債を買う側の国債買いの需要が旺盛になっている状況ということで、以上のことから、量的緩和が終わったところで、国債暴落など起こらないと断言できるのですが、いかがでしょう?
ただ、異次元緩和になってからは、マネタリーベースの増加ペースを60から70兆円(追加緩和により80兆円)と定め、長期国債も購入の対象となったと。
ですので、金融緩和が行われていたから異次元緩和前から金利がひくかったと言えます。
また、現在、国債市場で約7割を購入しているのが
日銀であり、出口では、この大規模な買手がいなくなるので、他に同規模の買手がいなければ、国債価格は暴落(金利は急騰)するのではないでしょうか。
また、長期国債を買い入れると、満期が遠のくため、日銀保有国債残高が自動的に減少しなくなり出口で、売却しようとすると市場価格を暴落させることになると。売却しなくても今の低い金利が上昇すれば評価損を抱えることになると。
新聞に出ている黒田総裁の強気発言は大本営発表にしか見えません。
それは嘘。
まず、2001年3月から2006年3月まで、年に5兆円を投じて量的緩和が行われていた。
年間マネタリーベース5兆円増加程度では、国債金利の本格的調整などまったくおぼつかない。
ちなみにこの当時の国債長期金利は1.5~2.0%とといったところ。
で、2006年4月から2013年3月までは量的緩和は行われていない。
2010年ころから長期金利は1%を割り込むようになり、、2011年、2012年当時、国債長期金利は1%~0.5%で推移。
要するに、量的緩和が行われていた2001年3月~2006年3月の間より、量的緩和が行われていない2006年4月から2013年3月までの間の金利の方がずっと低かったということ。
量的緩和が行われていなくとも、超超と超が二つ付くほどに低金利だったというのは事実。
あのね、量的緩和というのは、日銀が国債市場から国債を買い取るということではないよ。
国債の保有者である金融機関から直接国債を買い取っているということなんだよ。
知識は正確にな。間違っている知識に基づいて論じられても迷惑だ。
でね、日銀という大規模な買い手がいなかった2010年~2013年3月の国債金利は0.6~1.0%といった具合で、超超と超が二つ付くほど超低金利だったわけよ。
要するに量的緩和が終了しても、日本国債の金利は、せいぜい、2010年~2013年3月の間の水準に戻るといった程度にしかならないよ。
そもそも量的緩和終了ということは、金融機関の方で売ることができる日本国債はあらかた日銀に買い取られている状況ということで、もう市場においてはそれほど売り物が出ない状況ということ。売り物が出なければ国債の暴落なんて起こりようがないよ。
繰り返すけど、量的緩和策というのは日銀が国債市場から国債を買い取ることではなくて、金融機関が保有している国債を買い取るという施策だ。
で、出口戦略で国債暴落なんてことにはならないけど、それでも暴落が懸念されるというのなら、暴落しそうな状況で、市場において売りに出ている国債を日銀が買い取ればいいだけのことだ。
出口戦略後も日銀による市場での国債買いはいくらでもできるわけだから。
この国債発行額の内、80兆円を日銀が買っていますが日銀が買わなくなったら誰かが買わなければなりません。
また、出口に日銀は所有している(現在約300兆円)を売却し引き締めるわけですが、誰が買うんでしょうか?
マイナス金利で償還時には赤字となる国債を買う者は2%の物価目標を定めた日銀以外に買う者はいないと思います。
また、仮に利上げを行えば、1000兆円以上もの借金を抱える日本政府は利払いが急増し、デフォルトの危機とならないでしょうか?
年間40兆円くらいなら、普通に金融機関が買えばいいだけのこと。異次元量的緩和が始まる前はずっとそうだったんだから。
借換債は普通に借り換えすればいいだけのこと。
>>>この国債発行額の内、80兆円を日銀が買っていますが日銀が買わなくなったら誰かが買わなければなりません。
年間の国債発行額は40兆円ほどだけど。40兆円しか発行されないのに80兆円を日銀が買うって、なにそれ?
日本政府が年間に発行する国債は約40兆円だけど、こんなの普通に金融機関が買えばいいだけのこと。異次元的量的緩和が始まるずっと前からそうしていたんだから。しかも超超低金利で。
>>>また、出口に日銀は所有している(現在約300兆円)を売却し引き締めるわけですが、誰が買うんでしょうか?
引き締めなんかやる必要は無い。それで何の問題も無い、ていうそれだけのこと。
>>>マイナス金利で償還時には赤字となる国債を買う者は2%の物価目標を定めた日銀以外に買う者はいないと思います。
それこそがマイナス金利実施にあたっての金融当局の目的だよ。
金融機関に対して「余っている金があるのなら国債なんか買わないで、企業融資にまわせ」というのが日銀と日本政府の思惑。
国債金利の支払先はどこなの?
日本国民宛だろ。
日本国債の金利は日本国民の収入になるということだ。
日本国民の収入になるというのは日本国の収入になるということで、要するに日本国債の利払い金など日本国の負担にはならないということだ。
1000兆円くらいの借金でどうこうなるわけないだろ。
日本国民の貯金、つまり日本の個人名義と企業名義の貯金の総額はいくらか知っているか?
2015年12月末時点で2850兆円だ。(日銀資金循環統計より)
で、日本政府だって貯金を520兆円も保有しているんだ。
合わせて3370兆円。これが日本国民名義の貯金だ(個人名義と企業名義と政府名義の貯金の総額)。
1000兆円くらいの借金で騒ぐんじゃねえよ、て話だ。
金利をマイナスにしても、異次元緩和を実施しても、円の価値を押し下げるなんてことはできなかった.
円が上がって金利も超低金利。
「財政危機論」だの「日本経済破綻」だのいう、なんら根拠に基づかないタワゴトを市場があざ笑っているってところだな。
それにしても破綻信者というのは見苦しいね。
みんなってここで悲観論ぶちまけている常連投稿者だけでしょう。ここのサイト閲覧者○万人みんなみたいないいかたしないでほしいです。
>根拠のない楽観論押し付けるな。
いやいやかなり論理性のある根拠ですよ。それよりあなたの方が情緒的な論理性に欠ける根拠が多いですが。
>二度とくるな。
いやいや私は楽観論、悲観論とも多種多様な意見や考え方を学びたいですが。
私はデフレギャップさん自身による別名他人なりすましではありません。
またデフレギャップさんの意見に賛同、同意する者でもありません。
ただ関西人さんの個人的感情=みんなも同じ思い、という意見に腹が立っただけです。
これこそ「なんもわかってないくせに上から目線=関西人さん」ではないですか。
自分の考えと反対の意見を述べられて不愉快な思いをしている悲観論常連投稿者が迷惑しているだけでしょう。
多種多様な考え方を知りたい閲覧者全員が迷惑しているわけではありません。
管理人さんに聞きたいのですが、コメント欄は管理人さんや常連投稿者のための快適サロン専用ルームなのでしょうか。








