1327.サミットの場を利用して消費増税先送りにお墨付き |
オバマ大統領の来広で伊勢志摩サミットが少しかすんでしまいましたが、すべて無事に終わったことはよかったと思います。サミットは1975年の発足当時に比べると最近ではイベント的な色彩が強くなっている、などといわれています。今回も内容は今ひとつではなかったでしょうか。安倍首相は「世界経済の現状をリーマンショック前の状況に似ている、と指摘し、世界経済は大きなリスクに直面している、と主張した(5/27付け大阪読売)」ようですが、リーマンショック時と現在とでは全然違う、との国内の複数のエコノミストは指摘しています。また、独や英などは財政出動には消極的であるといわれており、参加国の認識は一致していないのではないでしょうか。今回のサミットは、財政出動と消費増税先送りにお墨付きをもらうための場だった、ような印象を受けます。
もうまもなく6月です。6月になると一気に参院選モードになる。消費増税延期は株価にプラスに働き、与党にもプラスに働く。公明党のヘンテコな軽減税率の議論をチャラにしたことも意義がある。先送りは、間もなく首相自身から国民に対して表明されると思いますが、選挙目的の意味合いが強く、残念な気がいたします。


私もラガルドさんと同意見です。それにしても、首相の発言原稿は誰が書いたのでしょうか。
しかし消費増税をしないのは大変結構なことではあるんですが、その根拠がリーマン前に似ているからというのは理解できません。素直に景気が悪いとか、景気悪化するからとか言っとけばいいのに。景気条項を自分で消しておいて、何を言ってるのかと・・・。







