1373.楽観的な見方もある(高橋洋一氏の意見) |
いや、しかし私もこういうwebサイトを長らく運営していますが、このサイトには悲観的な人が、相当数アクセスされているのではないかと思うのです。私は、個人的には高橋洋一さん(嘉悦大学教授)みたいに楽観的になりたいわけです。高橋さんは嫌いではない。(個人的には接したことないけど)むしろ応援したい。あの人が軽犯罪で検挙された(不起訴処分)ことを非常に残念に思っています。あの事件さえなければもっと社会への影響力はあったかもしれない。もうひとつ、高橋さんは東大でも数学科卒で大蔵省(当時)に入省しているわけで、亜流。大蔵省退官後、暴露本をかなり書いていて、財務官僚の恨みを相当かっている。そういう「いばら」の道を歩まれているわけで、それが彼の反骨精神を異常に煮えたぎらせているような気がする。それらを考慮すれば、高橋さんの意見に関しては、私としては、正直受け入れがたいところもある。
高橋さんは、日本の財政再建は、「統合政府(政府+日銀)」ではすでに達成されている、と主張されています。「統合政府」の純債務はほぼゼロ、と述べています。彼は、消費税などの増税を求めてくる財務省は、おかしいのではないかと主張しています。

(図表は、ダイアモンドオンライン2/23 より引用)
冷静に考えると、日銀の保有する400兆の国債をどう考えればいいのでしょうか。そもそも日銀が買い入れている国債は、2%のインフレが達成できるまで、という条件付きのはずです。高橋氏が言うように、日銀が無条件に買い受けているわけではない。今のように日銀が大量に国債を(市中から)買い上げているうちは国債金利の上昇には懸念がない。ただ、異次元緩和は永遠には続かない。高橋氏は異次元緩和が永遠に続くかのような前提で述べているが、そうなるとは限らない。
日銀が買い入れている国債は、「デフレが脱却できたら、国民の税負担で返済を迫られる」と慶大土居丈朗教授は指摘しています。高橋氏の主張によると、デフレは永遠に脱却できないことになる。それは、先のことはわからないけど、前提条件としてはおかしい。日銀が買い上げた国債が永遠に「塩漬け」というわけにはいかないでしょう。
高橋氏は、安倍内閣への影響力にはまだかなりのものがあります。しかし、日銀の国債買い入れに関して、自己矛盾がある。本webサイトの考え方としては高橋氏の考え方に関しては、同意いたしかねると考えます。



国民の税負担で返済出来るはずないですから。いずれかなりのインフレになると思いますが、全然その気配がないですね。

ひょっとしたら、暴力的なインフレが起きれば、「財政」的にはどっちにしても解決するからと考えていて、起きようと起きまいとどっちでもいいのかもしれませんがね。


今の日銀の金融緩和は、インフレ率から国債価値にターゲットが変わってると思いますが、それは、景気対策と言うよりは財政破綻対策だと思います。いよいよ、そういう時期的な段階に入ったと言うことだと思います。
次の日銀の一手は、恐らくバランスシートの棒引きだろうと予想してます

また、日銀の本音はもう異次元緩和は効果が無いことがハッキリしたのでやめたいが、下手にやめると国債暴落の引き金をひきかねないので困っている、と言ったところでしょうか。

これが正しければ、公共サービスは全部国債で賄って、増えた国債を全て日銀に引き受けさせれば、我々は税金を払う必要がなくなります。夢のようですね。

世界的に金融政策の限界が露呈しており、シムズ理論なんてものが出てくるくらいですから、注目の論点が金融政策から財政政策に移っているように感じます。
また、シムズ理論については、1372の記事にてご指摘の通り、非常に危険極まりない。数年前に「景気が悪いの日銀が本気を出さないからだ」と叩いていたのは経済オンチの政治家でしたが、それは政治家にとって都合がよかったからです。
「増税なしに歳出を膨らませればインフレで財政再建ができる」というのは政治家にとって魅力的な話でしょうから、これに安部さんが飛びつく可能性はあると思います。


ちなみに、じぶん銀行(実態はMUFG)の3月の10年固定住宅ローン金利は、0.5%。リスクとり過ぎに思えますが、長期金利が上がるかも、と思ってるこっちがおかしいのでしょうか。

対案を示せ、だの、権威ある偉い学者が言ってるんだから黙れ、といった具合で。
「今の日本で一発逆転の手段などない」、というのも一つの意見だ、ということが理解できんのでしょうな。
インフレとは、(預金者から最大の債務者である政府へ実質的に所得を移転させる意味で)税金です。ですから、本来的に人々にとって人気のあるものではありません。政府には国民に対して、政府債務の一部をインフレによって軽減させていく狙いがあるのだと、明確に示す政治的勇敢さが求められます。

私の書き方が悪かったかもしれませんが、私はリフレ派ではありません。過去、白川さんの批判もしたことはないですよw
輸入企業勤務でそこそこ貯金もあるので、個人的には円高デフレの方が都合がいい。民主党政権時代が一番幸せでしたw
そして、人為的にインフレなんて起こせるわけがない、とずっと思っています。
一方で、ジリ貧日本の現状打破には、座して死を待つよりは、大胆な金融緩和(アベノミクス)しか無いかも。と思ってしまったのも事実です。
反自民の私は自民党に投票したことはありませんが。
で、それも大きな効果がなく終わろうとしている今、何をやっても財政破綻は不可避か、、、と途方にくれているのが現状です。
ということで、純粋に、リフレはダメ、金融緩和はダメ、言ってる方のご意見、アイデアを伺いたいのです。