小池新党の名前が「希望の党」になりそうだ、という記事が9/23付け読売朝刊にありました。基本政策は①情報公開によるしがらみ政治からの脱却、②ワイズスペンディング(賢い支出)、③女性が多様な生き方ができる社会づくり、などになりそうです。(同読売より)私は都民ではないので、小池氏の考えていることがわかりません。ただ、豊洲市場への移転を大幅に遅らせるなど「ちゃぶ台返し」は得意なように思います。「賢い支出」というのはそれはそのとおりなのですが、具体的なものが何もわからない。何やら、民主党がやったような官僚排除のような臭いがする。
ともあれ、「日本ファースト」という名称が出てこなくてよかったと思います。トランプが言い出した「アメリカ・ファースト」の内向き政策を連想し好きになれない。どこの国も自国ファーストなんですよ。その本音を前面に出しては外交関係がうまくいかない。特に日本のような貿易国ではおおっぴらに主張したら総スカンをくらう。また、北朝鮮にどう対峙するのかもわかりません。そのわけのわからない、まだ政党の理念も政策すらも決まってない小池新党のまわりに泥船民進党からの脱出組や泡沫政党などから、砂糖に群がるアリのように続々と集まっています。
おそらく、右寄りの前原党首を嫌がるリベラル(要するにサヨク)の連中の受け皿にはなるかもしれない。リベラルの主張では日本経済はもたないし、朝鮮有事には対応できません。消費増税はもはや「決まり事」になっていて、民進党は増税分は全額社会福祉につぎ込むと言い、安倍首相は税収増のうち1兆円強を何やらわからないけど、高齢者以外につぎ込むと言う。小池新党は態度をはっきりさせていない。「賢い支出」って何?
いずれにいたしましても、自民党の批判票として耐えられるものになるのかどうか今の時点でははっきりしません。ただ、日本の有権者はそこまで甘くない。政治屋というのはオイシイ商売だ。権力を持った高額所得者だ。9/28には解散を宣言されて、一時的に無職(元議員)になる。当選しなければ「ただの人」だ。小池新党という集まりにすがって、議員を続けたいとする、こういう理念なき政治屋をしっかりと査定する必要があると思います。