1496.落ちてくるナイフを素手でつかむと… |
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20日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続落し、前日比595円34銭(2.84%)安の2万0392円58銭で終えた。3月に付けた2万0617円を下回って年初来安値を更新し、2017年9月29日以来およそ1年3カ月ぶりの低水準を付けた。
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ここまで下げればもう何もいえません。ただ、多くの銘柄が割安になりましたので、買い時をうかがっている逆張りの個人投資家も多いと思います。しかし、「落ちてくるナイフを素手でつかむな」という相場の格言もあります。(注:地面に落ちてから拾う、が正解らしい)もう年内は5営業日しかありません。今年は、相場はこのまま終わりそうな気がするのですが、どうでしょうか。もっとも私は予想屋ではありませんので、相場のことは専門家におまかせしましょう。「黒田東彦総裁は20日の記者会見で「経済の見通しは海外経済動向を中心に下振れリスクが大きい」と述べた」(日経電子版12/20)だそうです。見通しはやはり暗いのかな。
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行動ファイナンスでは認知の仕方による思考の偏りを「バイアス」と呼んでいます。(中略)偏った意思決定をしないようにするためにも、人の持つアイアスの特徴を理解し「選択」することが重要となります。
7つのバイアス
①損失回避性…損失が恐ろしく安全確実な「選択」をしてしまう。
②メンタル・アカウンティング(心の会計)…個別の会計と考え「選択」をしてしまう。
③現在志向バイアス…目先の利益を追求した「選択」をしてしまう。
④現状維持バイアス…現状を維持し「選択」を先延ばししてしまう。
⑤極端性の回避…中立的な「選択」をしてしまう。
⑥フレーミング効果…表現のされ方次第で異なる選択をしてしまう。
⑦ヒューリスティック…直感的な「選択」をしてしまう。
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紙面の都合で詳しく書けませんが、投資行動を考える上で参考になるのではないかと思いまして、引用してみました。
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」(米国の著名な投資家ジョン・テンプルトンの言葉)







