金曜日、総合病院に検査に行きました。何かおかしい、と思ったら、看護士などがマスクをしていない。待合の患者もマスクをしている人はほとんどいない。そこかしこで咳き込む人が大勢いるがみんなマスクをしていない。ついにこの地方都市でもマスクがなくなったようです。危ない。風邪とかインフルに感染するかもしれない。帰って、ひるおびを見ていると、マスクの8割は中国で委託生産又は中国に工場を移転し、国内生産は2割らしい。ホンダやトヨタなどの工場は生産開始を14日以降に遅らすという。来週は、自動車部品のみならず、電気機器の部品もサプライチェーン停止の影響が出てくる可能性があるという。
日本は2010年代初頭にGDPを中国に抜かれました。グラフは掲載しませんが、日本のGDPはこの30年間、横ばいなのです。2%ずつでも成長していれば、まだ中国と肩を並べているぐらいだったはずです。この30年。平成の30年間はゼロ成長で物価はデフレだ。アベノミクスも効果はなかった。30年前と今とでは大卒新入社員の平均初任給が一部企業を除いてほとんど伸びていない。大まかに言えば30年前は20万円程度だった。それは今でも変っていない。平成は成長の止まった30年だった。
話はガラリと変りますが、ユーチュ-ブに「李姉妹ch」というサイトがあります。なかなか面白い。三重県に住む、31歳のお姉ちゃんと26歳の妹の中国人姉妹が中国語講座やら雑談やら中国の都市を旅行する動画を200本近くアップしています。お姉ちゃんは白石麻衣に似た美人だ。妹も上野樹里に似た可愛い娘だ。二人とも20年くらい日本に住んでいて、日本の文化には精通している。妹は小・中・高、大学を日本で学び、大学の第二外国語で中国語を勉強したくらいで中国語は達者ではない。お姉ちゃんは、高校は日本から中国に留学し、大学はNZに留学して英語を勉強した努力家だ。この姉妹が中国のスーパーやらマクドとか飲食店に行く動画を見て驚愕した。中国のスーパーの野菜や果物の価格はすでに日本より高い。マクドも2人分のセットメニューが2000円くらいする。これを見た限りでは、都市部の中国人の給与はすでに日本人を超えているのではないか。
中国は都市とイナカの地域格差はあるのかもしれない。日本では、国土庁(当時)と通産省(現経産省)のスローガン、「国土の均衡ある発展」のおかげで、公共インフラや社会インフラは中国ほどの差はないと考えている。(実際は、給与は東京の都市手当は地方都市より15~25%程度高い)中国には人口1000万人を超える市が10程度ある。新型肺炎発症の地、武漢市は1100万人で人口規模は8番目くらいらしい。そういう都市でもリスやコウモリなど日本では考えられないようなジビエを食べている。都市はコピーしても人の心やインフラまではコピーできない。例えば、中国は、先進国が踏んできた、ISDN、有線RANなどの段階を飛び超して、一足飛びにWiFiに行った。先進国が苦労して進化した過程を一気に飛び越した。都市は先進国のコピーそのものだという。しかし、先進国のコピーをしても先進国そのものにはなれない。医療などの社会インフラがまさにそうです。先進国が苦労した発展の段階を踏んでいない、何ともアンバランスな国なのだが、経済力ではすでに日本を超えていることが、「李姉妹ch」の動画を見てよくわかりました。
注)マクドナルドハンバーガーチェーン店は、西日本(三重・愛知県以西)では「マクド」、東日本では「マック」と呼ばれているようです。