ソフトバンクG(以下、SBG)の株がまた4000円台に戻しています。3月下旬頃コロナショックをきっかけに日本株が暴落したとき、株価は2500円台まで落ちた。親会社SBGの時価総額が子会社SBの時価総額を下回ったほどでした。孫正義は株価を守るため、上場廃止も考えたというから、おそろしい男だ。会社のバックには大勢の個人投資家がいるが、個人投資家の利益のことなど考えてもいない。
3/25の日経にはこうあります。「24日の東京株式市場でSBG株が一時、前日比669円(21%)高の3856円まで上昇した。前日に保有資産を最大4兆5000億円売却すると発表。調達した資金は最大2兆円の自社株買いのほか負債削減に使う。株主還元強化を好感し連日で大幅高となっている」どうもSBGの本当の姿を知らない人が多いとみえる。SBとSBGの違いもわからない投資家が多いのではないだろうか。実態を知ればみんな売り逃げようと考えるのではないか。自社株買いは金庫株ともいわれ、それ自体悪いことではありません。株価をつり上げるためにしばしば使われることも多い。保有資産はおそらくアリババの株とかを売却したのでしょうか。アリババはSBGの10兆円のビジョンファンドの中で利益を出している数少ない会社のひとつだ。しかし、SBGには18兆円の有利子負債がある。カネを返すためにカネを借りてくるという自転車操業を続けているのがSBGの実際の姿だ。
4/9の時事通信の記事です。「米経済誌フォーブスは7日までに、SBGの孫正義会長兼社長とのインタビュー記事を電子版に掲載した。孫氏は、SBGが運営する10兆円規模のファンドの出資先企業について「(全88社のうち)15社は破産するだろう」と述べる一方、ファンドの運営には問題がないと強調した」15社というのは事実でしょう。しかし、15社どころか、AIバブルへの過剰な投資とコロナ禍でもっと多くの会社が今後危なくなる可能性もある。1番ひどい例は、ウィーワークというオフィスを転貸する会社だ。上場すれば時価総額5兆円の価値はある、といわれて投資したが、実際は年間2000億円の赤字を垂れ流す会社で、上場などとてもできない。ビジョンファンドなどのベンチャーキャピタルは投資した会社の上場益を狙う会社だ。上場できなければ、投資したカネは焦げ付く。そこでウィーに追い金を何兆円か注ぎ込んだらしい。このあたりは、黒川敦彦さんの近著「ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機」に詳細が書かれています。
同書に著名な投資家ピーター・ティール氏のインタビュー記事がありますので、引用します。(インタビューは、2019/12/19の日経新聞)「AIは単なる流行語だ。(途中略)孫正義氏の投資手法は90年代のやり方を極端に単純化したもので、ここ数年はアグレッシブすぎる。非常にリスキーな面もある」ティール氏は、「AIも自動運転なども未来の'夢の技術'は株価をつり上げるための実体のない『誤った流行語』、『プロパガンダ』にすぎない」黒川さんは、同著の中で「今、世界の中で最も声高にこの『流行語』を唱え、株を買いあさっているのは孫氏」と述べています。細かい話は黒川さんの著書にすべて書かれています。
SBGの社外取締役だった日本電産CEOの永守重信氏やファストリ会長の柳井正氏はSBGを去って行った。おそらく、巻き添えになりたくなかったのだろう。ほかにも、ビジョンファンドの先行きを恐れて退社していった重役連中は数多い。みんな逃げ出したのだ。孫氏のやり方をいさめる人はもはや誰もいない。まるで裸の王様だ。コロナウィルスはビジョンファンド破綻のきっかけになる可能性が高い。18兆円の有利子負債を抱えたSBGの先行きは大変危うい。個人的な付き合いのあるみずほのみが融資に応じたが、三菱UFJとSMBCには断られたらしい。融資先を探してプライベートジェットで世界中を飛び回っているらしい、黒川氏の著書にはそう書いてあった。これは黒川氏のみならず、金融業界の多くの人が懸念している。
SBGの社債の格付けは最近2段階下げられ、もはや破綻懸念のある、投機的等級となっている。これでは社債による資金調達も難しくなる。最初のビジョンファンドは、10兆円のうち、サウジのノコギリ皇太子から5兆円調達したが、7%の利回り確定保証となっていて、年間3500億円の利息を払わなければならない。これを調達するだけでも孫正義の大変さがわかるだろう。子会社SB本体の利益が年間7000億円というから、これはこれで大きいのだが、半分はサウジへの利払いで吹っ飛ぶ。サウジ以外は、残りは日本国内と米のシリコンバレーから調達したらしい。ちなみにビジョンファンド2は資金がほとんど集まらなかったという。みんなビジョンファンドは失敗すると見ているのだろう。
注意しておかねばならない重要なことがある。SBGの破綻に関しては情報が漏れてこない。前触れや兆候も知らされない。ある日突然起こるのだ。ライブドアショックの時のように。ネットで警鐘を鳴らしている人は多い。しかし、彼らも含めてほとんどの人が「寝耳に水」状態になると思う。企業がどこへ投資しようが借金しようが自由だが、破裂させて一般庶民が巻き添えにされるのは御免こうむりたい。
※4/10、20:20頃、若干の加筆をしました。
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