3071.財務省を叩き壊すのは、ひょっとしたら「山本太郎」かも

財務省は、ネット内で、これでもかと叩かれている。内容のチープなものから、いろいろと多数あるが、深掘りしたものは少ない。私も地方に住んで、入ってくる情報は少ないが、私が過去に書いたのと似たような動画もわりとあった。さて、面白いのは、れいわの山本太郎が「財務省は、れいわだけは説明に来ない」と言っていたそうで、今回の選挙で3議席を9議席まで伸ばした、れいわを財務省は実は警戒しているらしい。それは、財務省を、今たたき壊せるとしたら、山本太郎しか多分いない。以下のような内容の動画がネットにあった。かいつまんで述べると、「6/20に議事堂前で財務省の公用車がA氏をひき、そのまま100m逃走したが、右折時に横転し、運転手は引きひげの現行犯逮捕、A氏は死亡、容疑者は9/13に不起訴処分になり、検察庁はその理由を明らかにしなかった」というものである。A氏は、財務省の不正をあばこうとして証拠書類を持っていた、また、加藤鮎子代議士の元秘書、というのもあったが、このへんははっきりしない。財務省がひき逃げ死亡事故の容疑者を不起訴処分にしてしまった、というところがフォーカスされている。財務省さん、闇の力が有るんですか？　闇の勢力！

これは、2002年10月に刺殺された石井紘基氏(当時民主党)の事案とも、「財務省陰謀説」という符丁が合うという意見が大変多い。石井氏は国会で特別会計の闇について質問していたからだ。資料も奪い去られ、服役中の実行犯は「頼まれてやったが、その名は言えない」と述べたという記事まである。

さて、問題の根源は、国会でも審議されない特別会計にある。日本国の会計はすべて単年度会計である。この特別会計も同様で、歳入は、国民から徴収した、税金とか納付金、保険金、社会保険料など名称こそ違うが、国民のカネである。一般会計から付け替えたものもある。特別会計は特殊法人や財団法人などの公益法人の米びつと髙橋洋一氏は指摘している。20年くらい前の時点で3000くらいあった公益法人は、今、どのくらいの数に増えているのかわからない。

中央官僚は退職後、民間その他の公益法人に天下るのだが、2014年国家公務員法を自ら改正し、就職規制を行った。これは、かなり以前から、官僚の天下りについて、国民の批判が強く、利益相反の防止やその他の名目をつけて、退職後2年間は民間企業に天下りしないようにした。いわば、国民への目くらましである。退職後は、公益法人へ再就職という形で天下り、2年後に､晴れて民間企業に天下る。公益法人ばかりを2年毎に渡り歩く人もいる。在職期間2年だと退職金が約1000万円、これが何回ももらえる。当然、法人には、支払う給与に見合う以上の見返りが国から支払われる。このあたりは、髙橋洋一氏などがYouTubeで述べている。

財務省は国会より上だ、という意見があるが、現職官僚がそんな力を持っているわけではない。官僚を退職し、天下り先を複数渡り歩き、真に力のある人が天下りを卒業後、80歳を過ぎたあたりから院政を始める。マスコミの頂点には日テレ・読売グループがあり、そこの総帥は渡辺恒雄(98)である。電通を傘下に持ち、国民世論の操作を行い、官僚と政治家の利権を守るのが主な仕事である。私は、高市総理を潰したのは、多分、この人ではないかとにらんでいる。高市氏は、国民世論を力にして、財務省、マスコミ、経済界の鉄のトライアングル(ディープステイト)に手を突っ込んでくる可能性がある、とみたのではないだろうか。

財務省と戦うには防護がいる。高市さんのような丸腰ではだめだ。れいわの山本太郎には中核派という支援組織が後ろにあるといわれている。中核派をバックに、山本太郎は抜き身で財務省に斬り込んでいく覚悟があるのではないか。れいわ政党は若者の支持率が高い。政党がこれだけ多くばらけてしまえば、国民の支持がすべてだ。それを背負えば、誰も逆らえまい。国民民主の玉木氏のように、30議席程度に吹き上げた政党が天下を取る可能性がある。大義があれば、総理大臣など簡単に吹き飛ばせる。不信任など一夜にしてまとまる。日本の政治は韓国以上に不安定なのだ。山本太郎は野党の中核になって、担がれる可能性がある。