3450.期待が失望へ変わる可能性

以下のロイターの記事は、Yahooニュースほか多くのサイトに配信されているので、見た方も多いのではないかと思う。

「自民党の総裁選挙で高市早苗前経済安保担当相が勝利し、金融市場ではサプライズとの受け止めが出ている。週明けの相場での初期反応は金融緩和や財政拡張的な政策への思惑に基づく「高市トレード」が再始動し、円安、株高との見方が聞かれる。総裁選の終盤にかけて高市氏の勝利は金融市場のメインシナリオから後退していただけに「株価にはポジティブサプライズといえる。短期的には日本株は上昇で反応しそうだ」との見方を、りそなホールディングスの武居大暉ストラテジストは示す。

自民党初の女性総裁となり「投資家に変化を強く意識させる可能性がある」と武居氏はみている。構造改革を期待して海外勢が現物株を買ってくるようなら、中長期の緩やかな上昇基調が見込めそうだといい、ショートカバーが誘発されれば、上昇に勢いがついて日経平均は４万７０００円も視野に入るという。為替市場でも「まずは反動が出るだろう」（ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミスト）との見方がある。「高市トレードのような形で週が始まり、ドル／円は１４９円台か、１５０円をうかがう展開を予想している」（上野氏）という」 (10/4、ロイター)

明日の東京市場はかなり期待出来ると思うが、それに水をぶっかけて、どんどん冷やそうとしているオールドメディアが複数ある。TBSの看板番組サンモニは、冷ややかな報道だった。ワークライフバランスに食いつき、「働いて、働いて…」と4回繰り返したことを批判したコメンテーターもいたが、5分程度の尺で、すぐに中東情勢に切り替わった。朝日新聞電子版は、「麻生副総裁、鈴木俊一幹事長で調整か…」と憶測記事を流した。鈴木俊一が幹事長だとしたら失望感は大きい。この人は、岸田内閣で財務相を務め、財務官僚のペーパーを読み上げただけの男だ。自民党の古い顔の象徴、といっても過言ではない。

私は、高市総裁になって、相場はどう動くか、どんな新しい政治を見せてくれるのか、我々の生活はどう変わっていくのかをウオッチしている。前回の記事にも書いたが、やはり最初に足を引っ張ったのは、創価学会の政治部長、斉藤某(公明党の代表)の脅しのような発言である。こういう脅しにひるんでいては、何のために大見得切って総理を目指したのかわからない。憲法改正の議論を25年間止め、外国人(C国人)を大量に日本に引き込み、「多文化共生」などという真意不明な言葉でごまかしてきた。こういう政党と連立政権を組んでいたために、自民党はだめになったのではないのか。もちろん、他の重要な要因もあるが。

保守・現実派の言論人は「公明党など斬り捨てろ」という声をネットにあふれさせている。議員数で、1/15程度の創価学会の手下に妥協するのなら、高市政権など、出足から支持を失うのではないか。国家観や政治理念の共通する保守・現実派の再結成を目指していたはず。統一教会が悪で創価学会は善、などという理屈は通用しない。YouTubeには実は創価学会だった有名人、などというショート動画を見かける。世間はそういう目で見ているのだ。創価学会が靖国参拝を拒否する理由は、中韓が怒るからだけではない。創価学会員は、日本の神社仏閣への参拝は禁じられているのだ。総裁就任2日目だから、実績はまだ何もない。組閣もまだできない。旧来の自民党に埋没してしまうようなら、期待は失望へと変わる。公約は貫くべきであろう。

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