3454.日本は大凶から脱したか

今日も、株価は500円超上げている。高市トレードのロケットスタート2日目である。早朝の日経平均先物が+500円程度だった。実は、昨日、専門家の予想では、今日は伸び悩む、という見方もあった。しかし、フタを開ければ「自民党総裁選で勝利した高市早苗氏による政策期待に加えて、日銀の早期利上げ観測後退による円安・ドル高も引き続き日本株の追い風になっている」(日経電子版10/7,9:07) 買い遅れた投資家がまだ買っているらしい。今朝のモーサテで、石破が去年、高市氏を破った翌日には、株価は-4.9%の下落だった。今年は、+4.7%の上昇で始まった、と伝えていた。日経は朝っぱらから、ネガティブな放送はしない。しかも、昨日は、6時半過ぎに、「坂口氏 ノーベル賞、医学・生理学賞受賞」というニュース速報が流れた。高市氏が日本に幸運を呼び込んでいる。明るいニュースが次々と出てくる。

さらに、「トランプ米大統領は6日、自身のSNSに自民党新総裁に就いた高市早苗氏について「非常に尊敬される人物で、深い知恵と強さを備えている」と評価した。「偉大な日本国民にとって素晴らしいニュースだ。皆さんおめでとうございます！」と書き込んだ」(日経電子版10月7日 2:04)　ものごとは、連鎖的に良い方に回り出すことを、我々は経験的に知っている。石破の時のように、その逆もある。日本にも4年ぶりに、ようやくツキがまわってきたのかもしれない。コバホークを政調会長に決めると、立場が逆転したとして、ラスボスとまで言われた宮澤洋一は、即座に自民党税調会長辞任を申し出た。これも好循環だ。減税がやりやすくなる。財務相の席を空けて待っているところに、最後のピース、玉木氏がはまれば、高市政権は完成する。公明党との連立などたいした問題ではない。

高市氏のブレーンは、アベノミクスの理論的支柱だった本田悦朗氏(70)、安全保障・インテリジェンス・近現代史が専門の江崎道朗氏(63)、そして京大防災研教授の藤井聡氏(57)。藤井氏は奈良の同郷で、国土強靱化が担当となる。髙橋洋一氏(70)は、聞くところによると、ブレーンというよりも、困ったときの相談相手らしく、よく電話がかかってくるらしい。門田隆将氏や山口敬之氏など、高市氏を支援する保守・現実派の言論人は数多い。

さて、党執行部は、ほぼ固まり、すでに朝刊に出ていたが、公明、国民民主との連立協議はまだ続いている。勢いがあり、国民の支持も高い、高市政権についた方が、公明党の支持も上がり得策だ、という意見もあるらしいが、コメントはしたくない。ジリ貧になっているのは維新も同様で、三党幹事長合意を反故にさせた、維新の高校無償化政策の代償は大きい。立民は衆院での現有148議席の維持も難しい。「裏ガネ議員」が入閣したら攻撃してやろうと待ち構えているが、墓穴を掘っていることがわからない、時代遅れの連中である。石破という大凶を引いた自民党だが、大凶とは、その時点が最悪であり、それを脱すれば幸運に転じる。今まさに、そうなりつつあるのではないか。