3455.院内政局は戦国時代

日経電子版からの引用記事である。

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臨時国会の首相指名選挙について意見交換した。立民の安住淳幹事長は、国民民主の榛葉幹事長に野党統一候補として同党の玉木雄一郎代表も「有力候補と考える」と伝えた。榛葉賀津也氏は安住氏に「冗談半分で言う話ではない」と応じたと話した。会談後、記者団に「異なった主義・主張の政党と首相指名で一緒に行動をとることは考えていない」と述べた。

国民民主は所得税の非課税枠「年収の壁」の引き上げなどを巡り自民党と協議を重ねる。主張する政策の実現後に自民、公明両党の連立政権へ加わることに含みを持たせる。首相指名選挙で野党統一候補を立てる動きに対し、国民民主は自民党との接近を妨害するためだと警戒する。

維新の藤田文武共同代表は8日の記者会見で、立民から野党統一候補の協議の呼びかけがあったことに「非常に勇気があり重いことだと思うので、門前払いにする失礼なことはすべきではない」と述べた。そのうえで「どこまで一緒になれるかというのは相当ハードルが高い。雲をつかむような話だ」と指摘した。憲法や外交・安全保障などの政策の方向性を一致させる必要があると説いた。(10/8、15:00)

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これは、戦国大名たちが、策略を練っているかのようだ。立民148+国民民主27+維新35で、210議席。与党側は、自民196+公明24で219議席となる。れいわ9と共産8が立民にのれば、227となって、数の上では与党を上回る。また、仮に公明が連立を離脱すれば、立国維の野党政権ができる。安住の時代錯誤的な発想は、民主主義の時代には通用しない。民意に反するのである。先の参院選では、52%の投票率が58%になっただけで、自民、立民、公明、共産、維新らは得票数を減らし、議席も減らした。50％の民意が60％に近づけば、旧来の政党はもたない。衆院選は参院選よりも投票率が5ポイント程度高い。

安住は無論、冗談半分ではないが、この策は難しいことも理解している。しかし、オールドメディアが、高市氏の政策は失敗する。債務が膨らんで、円が下落し、金利も上昇して、物価は高騰し、国民生活はさらに厳しいものになる、などと、早くも足を引っ張り始めた。まだ何も始まっていない。総裁選から4日しか経っていない。時間の流れが速い。政権ができるのは、まだ10日ほど先だ。国民民主は議席を倍増して50以上が次の目標だが、連立入りすれば、自民党の議席獲得にほぼ連動する動きになる。独自色が消えれば、支持はさほど増えない。榛葉氏(58歳)は、首相指名には協力してもいいが、自党の公約実現が前提だ、として閣外協力を選ぶだろう。幹事長なら、そう考えるのではないか。玉木氏(56歳)の考えを予想する。彼は野心家である。目先の財相ポストは欲しいが、最終目標は首相になることだ。連立入りすれば、目標は遠のく。従って、榛葉幹事長と似たような考えだろう。

ではなぜ、時間がかかっているのか。それは高市氏を自民の顔にして戦えば、自民の議席がどの程度増えるのか、今、自民に乗ることの損得勘定ではないか。高市自民は敵にまわすと手強いかもしれない。自民の支持率が上向くのは、まず間違いない。保守・現実派として、高市氏を支持しているのは、20代～40代の若年層・中堅層である。高市自民は議席を伸ばして、単独過半数を回復する可能性もある。そうなれば、安定政権になる可能性もある。単独で戦うより、連立入りした方が議席は増えるかもしれない。そのあたりを考えているのではないだろうか。

高市氏の考え方を予想する。おそらく、解散・総選挙になれば85歳の麻生氏は勇退するだろう。高市氏自身もかなり身を削っているので、早めに身を引くのではないか。体力的に持たないだろう。後継の育成をしようとするのではないか。後継は、小野田紀美氏(42歳)とか有村治子氏(55歳)あたりを考えているのだろう。有村氏は党務に就いたので、玉木氏が財相を固辞すれば、そこへ放り込むかもしれない。米国人を父に持ち、岡山県人を母に持つ小野田氏(拓殖大)は、英語が出来ない、という致命的な欠点がある。英語ができれば、もう少し、偏差値の高い大学に進んだだろう。順当に考えれば、防衛大臣あたりかもしれない。

【参考情報】拓殖大は、全学部的に、関東学院大より偏差値は高い。次に小泉進次郎と対決するのは小野田紀美氏ではないかと予想する。

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