10.若林栄四氏の大円安シナリオ |
若林氏いわく、為替相場は一定のリズムをきざんでおり、リズムを分析することによって、ある程度、予測可能とのことです。ちなみに、5月の115円の根拠は、米国の景気について、マーケットは弱気に傾きすぎていたが、実態として米国景気はそんなに悪くない、必ず、逆に振れると考えていたようです。米国の構造問題(双子の赤字)を材料にすると、そもそも構造改革できない米国の場合、ドルは永遠に下がってしまうわけで、これは材料にならない。ドル安の説明が出来ないときの言い訳のように使われているが、相場は循環するものであり、このような材料はそもそも消化できない、と番組で述べています。
若林氏の予測によると、ドル円相場は、短期的には6月下旬~7月初旬、1$=105円~106円。今週(6/7の週)から急激な円高になるだろう。根拠は、米国の金利が経済の実態に比べて高くなりすぎているので、それの修正局面になる、というものです。
中期では105円~115円の持ち合い相場で、2005年7月頃までは、ドラマはない、と見ています。(若林氏を信じるならば、円の高値を丹念に拾っていけば、稼げるかもしれません) しかし、長期では、2006年には、1$=175円、170円台へ。160円までは間違いなく行く、と断言しています。日本の基本的な問題点がいくつかあって、それがハイライトされながら、大円安時代に向かっていく。その理由は、いくつかの市販されている国家破綻本と同じです。膨大な政府債務がある以上、インフレ政策しか出口はなく、そうなれば、通貨は安くなります。米国の政策金利は上がっていくが、日本は政府債務の問題で金利を上げることはできず、金利差はますます大きくなっていく…。と、まあ、ここまでは予想の範囲内ですが、問題はそれがいつ起きるのかということだと思います。長期の予想はブレることがありますから。
若林氏の手軽なお勧め商品は外貨預金、それも米ドル。これから2~3年は安定的で、政策金利の上昇も予想できることから、英ポンド、豪州ドルなどの高金利のものより相対的に有利だそうです。
最後に、2006年までは円安→株高だが、2006年以降は、円安→金利上昇→円高→株安となり、2006年以降は怖いですよ、と警告しています。債券相場には言及していませんでしたが、金利上昇=債券価格の暴落=政府債務の増加という恐怖のスパイラルの先にあるものは…。
株式市場が近々大暴落する・・・と発表して、三年以内に
そうなったら、予言が当たった、大相場師の先生となる
のでしょうか。
円安・インフレですが、まさに、転換点を、根拠とともに
明示してくれているのなら、面白そうですね。
為替王の若林氏に関するコメントを、引用いたします。
わんだぁさん、どうもこんにちは。
若林さんは、投資家の人気が高いですね。彼のこれまでの予想が当たっていたか・外れていたかについては意見のわかれるところだと思いますが、私は、彼のモノをはっきり言うスタンスが好きです。批判されるのも、彼の予想がいつもはっきりしているがゆえだと思います。