491.取れるところから搾り取る、この国の為政者たち |
今回、一連の問題で政府や地方自治体の納税者、それも給与所得者をあまりにナメきった姿勢には、私ならずとも怒っている人が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。年金問題はまた別の機会にふれることとして、ここでは、住民税の大幅増と定率減税の廃止について考えてみたいと思います。今月、自営業者や一部の給与所得者に、地方自治体は、住民税の納付通知を送りつけ、これについて何の説明もないことに対して、市役所などには問い合わせの電話が殺到しています。明らかに国・地方自治体は事前の説明不足です。所得税+住民税の合計は変わらない、と5月に新聞記事などで小さく報道されていましたが、住民税の追加納付や定率減税の廃止に対しては、説明がありませんでした。私の家でも、家人あてに市役所から10万円の納付通知書が送付されてまいりました。10万円もの住民税を追加納付させるのに、説明書の同封さえありません。税金は取れるところから搾り取るという、この国の為政者の傲慢な姿勢は江戸時代から続いているものではないでしょうか。
取れるところから取るといえば、厚生年金も同じです。国民年金の未納者が4割に達していますが、なぜこれで国民年金の制度が維持できるのかといえば、不足分は、税金ではなく厚生年金で補填されているからなのです。またしても、給与所得者は搾取される社会的弱者です。国民年金を厚生年金で救済している、という事実はあまり知られていませんが、こうした事実が明るみにでると、またしても給与所得者の不満爆発は確実です。
その昔、マスコミというのは野党寄りで体制批判の立場だったように思います。民衆の味方だったし、新聞記事も難しかった。しかし、小泉氏の時代になってからマスコミは与党寄りになったような気がいたします。サヨクといわれたあの朝日でさえ例外ではない。質も低下したのでしょうか。大衆に迎合し、ビジュアル型の単純な図式にしないと、インターネットをはじめとする、他の媒体と競争できないと考えているのかも知れませんが、マスコミには、国民の側に立って為政者側の不正を追究していただきたいと願わずにはいられません。
ただ、冷戦終結後のイデオロギーの崩壊後、メディアの痴呆化がますます進んだように思います。最近のスポーツ番組など最たるもので、当該競技に無知・無関係の芸能人を使っての軽佻浮薄な明らかに行き過ぎた「演出」すら日常の風景になってしまいました。
報道も然り。本質を曲げてでも事実関係を「単純化」し、世論受けしやすい勧善懲悪ストーリーを創作して伝えて、世論をミスリードしてしまう・・・日本を、ぎすぎすした社会へと導く、コミュニティー崩壊へ向けた影の功労者ではなかろうかと思います。
これって、どっかの週刊誌、書いてましたっけ?
連日、年金記録の問い合わせが社会保険事務所に殺到し、職員は対応に追われているようです。今日、プライムタイムに民放で「年金記録で国民の皆様にご迷惑をおかけした…云々」のスポットCMが放送されていたのを見ました。広告主は社会保険庁でも厚生労働省でもなく、政府広報と画面の右上に小さく出ていました。この役所は、年金未納情報の業務外閲覧、幹部の収賄、国民保険の納付率を高く見せかけるための保険料の不正免除など数限りない不祥事を繰り返し、組織そのものの解体が決まっていたので、どうせ組織が無くなるのなら、自爆してやろうとして、選挙前の時期をねらって、内部告発したのではないでしょうか。効果は予想以上だったようです。
「これからは、年金記録の問題などが起こらないように、国民総背番号制の導入を検討します。」などと安倍首相が言っていますが、こんな火事場泥棒のようなことをする政府を、一体誰が信用するというのでしょうか?年金や財政などは、国の信用の上に成り立っていると思うのですが、こういうやり方は国の信用を傷つけ、自分で自分の首を絞める行為に似ているとおもいます。現在進行中のこの円安トレンドも、その根っこでは「国の信用」というもので年金問題や、財政問題とつながっているのではないのでしょうか。









