492.根拠無き日本の楽観論を吹っ飛ばす国債金利の上昇 |
日銀が6月の利上げを見送ったのは、選挙前に利上げして株安にするのは良くない、という判断もあったかもしれませんが (もちろん、政治家が損をするからです)、 一段と金利上昇が加速することを警戒したのかもしれません。本音はわかりませんが、日米欧の大きい金利差を放置すれば、円安がさらに進むことが予想されます。長期金利は需給関係と将来のインフレ期待で上昇するわけですが、円安の進行は不気味です。森木亮氏は、著書「2011年金利敗戦」の中で、今後、日本の長期金利は自然金利である5%に向けて上昇していく、と予想しています。
2007年度 国債残高547兆円 利払い11.2兆円 長期金利2.5%
2008年度 国債残高565兆円 利払い12.5兆円 長期金利3.0%
2009年度 国債残高585兆円 利払い15.0兆円 長期金利3.5%
2010年度 国債残高606兆円 利払い24.2兆円 長期金利4.0%
2011年度 国債残高625兆円 利払い37.5兆円 長期金利5.0%
この森木氏の試算にありますように、2011年には国債の利払いだけで日本の財政はパンクしてしまう可能性がありますが、それに至る前の、いつかの時点で国債の需給バランスが崩れ、イールドカーブ(利回り曲線) が急上昇するのではないかと私は心配しています。
その最初の方に少しだけ日本の国家債務について述べられているところがありました。
既に830兆円の長短あわせた負債は将来の日本にどのような結果をもたらすのか。もし、個人の金融資産が外貨やモノへ一斉に動けばハイパーインフレもありうる等々。
そして「財政破綻のリスクは極めて高いと認識」とありました。
それほど大々的に書かれていたわけではありませんが、どうしても気になってしまいます。
しかし、ゆうちょ銀行(民営化)になるため今年の4月から地方債は受け入れないと決めているため、もう少しは国債を受け入れる余裕がありそうです。(民営化を理由に「地方債」を受け入れないならば、なぜ「国債」を引き受けるのかはよくわかりませんが・・・)
最近、よく「郵貯」や「簡保」のCMをみます。「やたらとCMを出すようになったらその銀行はヤバイ」という話を聞いたことがあります。
10年後、「こんな心配なんか不必要だったなあ」と思えるのでしょうか・・・
利払いは、一旦金利が天井を迎えれば元の債務の増額分を除けば、増えることはありません。しかし、経済成長(=税収増)が止まった国はありません。









