538.日本の国際競争力は意外に高いのか、それとも低いのか

ネットの記事で、＜競争力番付＞トップは米国　財政赤字響き日本は８位、という見出しを見つけました。(10月31日19時28分配信 毎日新聞)

■■以下、毎日新聞配信記事から引用
ダボス会議の主催者であるスイスの研究機関、世界経済フォーラムは31日、07年版世界競争力報告書を公表した。競争力トップは米国で、日本は調査対象の131カ国・地域中8位だった。日本は技術革新などで競争力を持つとされたが、巨額の財政赤字が足を引っ張った。金融市場が依然として安定していないと評価されたこともマイナス要因となった。
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「巨額の財政赤字が足を引っ張る」 すなわち、企業の技術力は高い競争力を持つが、財政赤字のため、国としてのトータルでの競争力は8位に甘んじている、ということだと思います。

ウィキペディアで、「世界経済フォーラム」 を引いてみると、2007-2008ランキングは、15位まで記載があり、以下の順位となっています。①アメリカ、②スイス、③デンマーク、④スウェーデン、⑤ドイツ、⑥フィンランド、⑦シンガポール、⑧日本、⑨イギリス、⑩オランダ、⑪韓国、⑫香港、⑬カナダ、⑭台湾、⑮オーストリア

8位というのは、意外に高いのではないかと思い、さらにネットで調べてみると、国際競争力　ランキングには、WEF (世界経済フォーラム) 発表のものと、IMD (スイスの経営開発国際研究所) 調査のものと2種類あって、1MD発表のものは、2007年が日本は24位とこちらは逆に、低い評価です。しかも年毎の推移では、1992(1位)、1996(4位)、2000(24位)、　　2002(30位)、2004(23位)、2006(17位)、2007(24位)、このように最近は低迷しています。算出根拠がわからないため、いちがいには申せませんが、1992年の1位から2002年までのわずか10年間で30位にまで転落しているのを見ると、一抹の寂しさを感じつつも、うなずけるものがあります。