555.この国を「どげぇかせにゃぁいけん…」~年の瀬に思う~ |
さて、12月26日の日経紙面に、国内の金融資産が外貨建てにシフトしている、という記事がありました。中国をはじめBRICs諸国に投資した人は利益を上げたことでしょう。この動きは、日米の景気動向が不透明で、来年も加速するのではないか、と記事は結んでいます。
12月27日には、ショッキングな2つの記事が日経紙に載りました。ひとつは、2006年の世界の名目GDPに占める日本の割合が1994年の半分になり、9.1%となって、1人当たりでは、18位とOECD諸国の中で最低レベルまで落ちたというニュース。もうひとつは、2006年度の家計貯蓄率が3.2%と過去最低になったこと。中谷巌先生は、2009年には家計貯蓄率がゼロになると予測されていて、貯蓄を切り崩しながら生活をしていく人が増えていく、と著書の中で述べられています。この家計貯蓄率ゼロこそが日本国財政破綻の遠因になると考えられています。
2007年の日本はさまざまな 「偽装」 問題で揺れましたが、最大の偽装は国家による 「年金偽装」 問題ではないでしょうか。国民の不信感が根深いことは、今年の参院選結果で垣間見ることができましたが、国民が国を信じられなくなるというのは不幸なことですし、いつ政権交代が起こっても不思議ではありません。事実、安部政権が退いてからこの国の構造改革は後退している、という書き方をするマスコミが多くなってきました。来る2008年には、国民の政治不信がピークに達し、ついに波乱の幕開けとなるような予感がしないでもありませんが、この国を変える選択は国民一人一人の手に委ねられているのだ、ということを強く自覚したいと思います。
皆様、今年1年、このブログを読んでいただきましてありがとうございました。来年2008年が皆様にとってよい年となりますようお祈りいたしまして、今年最後の記事にいたしたいと思います。どうぞよいお年をお迎え下さい。
★「どがんかせんといかん」 という宮崎弁は、今年の流行語大賞 (そのまんま東知事) ですが、「どげぇかせにゃぁいけん」 というのは、ほぼ同じ意味の広島弁です。
米国発のサブプライム騒動も底が見えないまま越年。2008年は、国内外とも更なる激動の予感がしますが、己の信ずるところに従ってこの困難を乗り越えてゆきたいと思います。
どうぞお体に気をつけて、良い年をお迎えください。
大阪府が府債返済の8割先送り、再建団体転落逃れ図る
12月30日20時23分配信 読売新聞
大阪府が2004年度以降、満期を迎えた府債(借金)の返済の8割以上を借り換えで先送りし、06年度までの3年間に計2930億円の金を捻出(ねんしゅつ)していたことがわかった。 先送りしなければ、多額の赤字を穴埋めできず、今年度にも財政再建団体に転落した可能性が高いという。国の通知に反している上、府はこの「延命策」を公表していなかった。 地方債に関しては、国が92年の通知で、発行から10年の満期時に少なくとも元金の42%を返済するよう指導。残る58%について、借り換えによる返済の実質先送りを認めている。 府は、財源不足が深刻化した01年度から、府債返済のために積み立ててきた「減債基金」を取り崩しながら、一般会計の赤字額を減らしてきた。
どうにもならんのが積み立て不足ですね。野口悠紀雄が自分のblogで詳しく試算してますが、政府債務よりもさらにタチが悪い問題です。
年金記録をコンピュータ化したとき、漢字名を適当にカタカナで読んで入力しただとか、社保庁の労組が抵抗して、いいかげんな仕事をした、だとかこの件に関しては、呆れかえるばかりです。制度部分の根幹がまだ決まっておりませんので、改革の本丸はまだかなり遠いと見ています。積立不足は、ほどなく底をつきますので、これが国の債務となると、誰がどうあがいても破産すしかない、これが真実の姿だと思います。









